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2019年10月28日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。全盛期より球速が10キロ以上も落ちていることが判明しました(当たり前。もうええ年すし)。


さて、わたくし先週・今週と連続で、金沢競馬の実況を担当しています。




金沢競馬は、数年前までの


『ジャングルスマイル・ナムラダイキチ東西横綱時代』


が終焉したあと、圧倒的な強さを誇る馬がなかなか現れず、もちろんその時その時で期待され、重賞を複数ものにする活躍馬はあったものの、いわば、

『群雄乱立時代』

が続いてきました。




多くの馬にチャンスがあるとも言えますが、その間、地方交流競走では地元勢の苦戦が続き、他地区からの遠征馬にタイトルをさらわれることが非常に多くなりました。




古馬の地方交流重賞は、イヌワシ賞と、一昨年から地方全国交流となった北國王冠、そして牝馬の読売レディス杯、短距離の日本海スプリントがあげられますが、この3年間にこれらの競走を勝った金沢所属馬は、日本海スプリントのジッテ(このレースは昨年創設)とグルームアイランドのみという状況です。



交流重賞の数が少ないので、これをもって一概に


「最近の金沢オープン馬は…」


と嘆くのもどうかとは思いますが、ここに3歳重賞のMRO金賞を加えても、3年前にムーンファーストが勝ったあとは遠征勢連勝、その前はナムラダイキチまでさかのぼらないと地元勢の優勝はないのです。




と、金沢競馬関係者・金沢競馬ファンにとっては苦しい・くやしい時期が続いてきたのですが、ここへきて、事情が変わるのではないかな?と思える兆候が出てきました。



ようするに、この状況を救ってくれそうな馬たちが現れた、ということなのですが。
​​




金沢競馬の救世主となりそうな馬たちとは、先日、よこてんさんも紹介してくださった、ダービーグランプリ2着のタンクティーエー(もちろん3歳馬)と、白山大賞典地方最先着の5着としたティモシーブルー(5歳)です。​​




ティモシーブルーは、JRA1勝でこの春、金沢に移籍。


(ティモシーブルー イヌワシ賞のパドック  写真:耳目社、以下同じ)


初戦・2戦目と敗れましたが、その後は3連勝で金沢・春の大一番、百万石賞を制覇し、一気に金沢のトップと目されるようになりました。​

秋は、上にも触れた全国交流のイヌワシ賞で、カツゲキキトキトをマークする競馬を展開し、見事先着。後方からタガノゴールドに差されこそしましたが、2着に入りました。
続く白山大賞典でも5着と健闘し、ますます金沢の期待を集めています。




タンクティーエーも、JRA1勝で、3歳の身でこの夏前に金沢へ移籍。


(タンクティーエー サラブレッド大賞典のパドック)


連勝で臨んだ3戦目、MRO金賞では兵庫・笠松勢に先着を許し、4着と敗れたものの、地元勢との対戦となったサラブレッド大賞典では2着に7馬身差をつける圧勝で、ダービーグランプリは2着。​
こちらも期待を集める存在となりました。


(タンクティーエー サラブレッド大賞典口取)




金沢競馬の中・長距離戦線は、このあと、地方全国交流の北國王冠(2600メートル)から中日杯(2000メートル)という、金沢における『四大競走』のうちの二つが控えており、そこで、上の2頭が対決すると、はたしてどんなレースになるのか…と、ワクワク・ドキドキな状態となっているのです。



ティモシーブルーの手綱をとる畑中信司騎手は、この馬について、


「白山大賞典は、この馬にとってはペースが速かったね。もうちょっとついて行ければよかったんだけど。

もうちょっと走るような気がするんやけどね。白山では3着とか4着くらい行けるんちゃうかなあと思ってたんやけどな。その力はあるんじゃないかと思ってた。

最後の3ハロンの動きがあんまり良くなかったな。4コーナーで前と差のないところにいたし、あそこからもうちょっとついて行けそうな感じもしたんやけどね。






次は地方全国交流になるけど、何か1頭くらい強いのがいてくれたほうが競馬がしやすいよね。抜けると遊ぶところがあるから、できることなら強いのにずっと横にいてもらって追い比べになってくれたら楽なんやけど。それなら負けないと思うよ、両方手綱はずしても(笑)。勝手に走る(笑)。


初めて乗ったときから比べたら、だいぶん良くなってきたよ。元気になった感じ。悪さするようになってきたしね(笑)。


ナムラダイキチが引退してしばらくたったけど、またこうして金沢のトップクラスの馬に乗れて、嬉しいし、楽しみ。


北國王冠も中日杯も、相手が強くても、勝ってやるぞという気ではおるけどね。まだ上積みありそうな気がしてるし。


期待にこたえられるように頑張ります!…教科書どおりの受け答えやな(笑)」




と語り、かなり手ごたえを感じている様子でした。






一方、タンクティーエーに騎乗する藤田弘治騎手は、



「乗っていて、手ごたえがないんですよ、この馬は。
でも、攻め馬でもレースでも、手ごたえないな~と思って乗ってて後ろ見ると、離してる。時計も出てる。

強い馬って上下動ないこと多いし、そういうことかな?とも思うんですけど、何ていうか、ガッとハミとって行くような、『おお!これ強いぞ!!』みたいなところがないし、な~んか反応ないな~、と思って乗ってるのに強い、みたいな」








と話し、重賞・サラブレッド大賞典を勝った際も、


「いつもどおり、手ごたえなかったんですけど(笑)」


と言いながらも圧巻の勝利に満面の笑みでした。





​さあ、この2頭が対決するとどうなるか!?​






…かなり楽しみにしていたのですが、タンクティーエーを管理する高橋俊之調教師にうかがうと、


「タンクティーエーは、東海菊花賞へ向かいます」


とのこと。北國王冠は使わないのだそうです。あら~。



(通算1100勝を達成した高橋俊之調教師)



「ウチはグルームアイランドがいますので。

グルームアイランドは夏場休んで、今週復帰戦、すぐ北國王冠ということになります。
本当はもうひと開催早く復帰させたかったんですが、距離不適合ということで、今週の1900メートル戦を待ったんですね。

タンクティーエーは、グルームアイランドとかち合うのを避けて、東海菊花賞へ。対戦を見たいという方も多くいらっしゃいますが、それは次回のお楽しみということで、中日杯で。


タンクティーエーという馬は、金沢の代表馬になれるんじゃないかと思っています。競馬が上手なんですね。力と技を兼ね備えている若馬、という感じです。
来年のオグリキャップ記念を見据えて、今回の北國王冠で2600メートルを走ってみるというプランもあったんですけど、次の機会ということにします。

結果いかんによっては、報知オールスターカップ遠征と、グルームアイランドがかつて行った道を追いかけようかなとも思っています」


高橋師は、「中日杯では新旧交代の対決というのも…」とも話し、現状、グルームアイランドよりもタンクティーエーの実力を上か、少なくとも互角くらいにはとらえておられるようです。

(グルームアイランド 2016年オグリキャップ記念制覇時。南関東再移籍を経て今春、金沢に戻りました。金沢では現在もトップと目される存在)





思い返すと、ジャングルスマイル・ナムラダイキチの両馬が君臨していた時代は、その対決もさることながら、それぞれが白山大賞典で2着という成績を残し、遠征先でも人気上位に推されるなど、金沢競馬ファン・関係者の胸を熱くさせてくれたものでした。





今、時を経て、両雄時代が再来するかどうか。




もちろん他のオープン馬たちも黙って見ているわけもなく、とにかく熱い時代がやってきそうな予感のする、現在の金沢競馬オープン馬事情です。





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最終更新日  2019年10月28日 10時30分06秒
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