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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
ゴールデンウィーク開催、各地で重賞が行われました。また、ダートグレードが3日連続で行われ、楽天競馬YouTubeでも予想動画はもちろん、ライブ配信も行われてきました。「かしわ記念」は、ダートグレードになって以降、初めての牝馬による優勝となったショウナンナデシコの逃げ切り勝ち。砂厚を12cmになった3月以降のレースで考えれば、稍重とはいえ1分38秒9の勝ち時計は秀逸だと思います。 2着以下がちぎれていることから、他のJRA勢は深い砂に苦しんだ馬もいて、2着のソリストサンダーは雨の降った昨年並みの時計で駆けており、絶好の手応えで直線に向いたのに伸び切れなかったのは、砂の影響はあったと思います。ショウナンナデシコは、「マリーンC」で深くなった砂のレースを経験しており、スタートを決めて周りに行く馬がいなかったと見るや、迷いなく先手を奪いに行った吉田隼人騎手の好騎乗もありました。当然、「JBCレディスクラシック」の最有力候補となりましたが、砂の女王の今後の動向は、より注目されると思います。 ホッカイドウ競馬は、4日に「第22回エトワール賞」が行われました。昨年まで夏に行われていましたが、8年振りに5月に戻ってきました。ただ、同じ5月でも、以前の実施時期は中旬か下旬だったので、ゴールデンウィークの上旬に施行されるのは初めてのこと。「北海道スプリントC」に向けて、約1カ月前のちょうど良いローテーションに置かれたことは、短距離のオープン馬にとって組みやすい時期になったと言えます。 この日は、開門当初は「稍重」発表でしたが、1Rを迎える前に「良」に回復しました。直線が強い追い風でしたので、向正面は逆にアゲンストの強風。向正面にスタート地点がある短距離戦は、ラップが上がり辛く、そこでいつも通りのラップを踏むと、直線は追い風とはいえ脚がなくなる傾向が顕著に出ていました。その中で、アザワクは1000mのスペシャリストらしい軽快な逃げで、僕が採った前半3Fは 12秒5-11秒4-12秒1=36秒0 でした。この日の傾向で考えれば、2Fが11秒前半というのは、オープン馬とはいえ速い部類です。その流れを好位の外にいたスティールペガサスが、直線入口で並び掛け、早めに先頭に立ち、そのまま押し切るかと思ったところに、中団の外にいたフジノパンサーが突き抜け、9歳にして初めて重賞制覇を果たしました。 (「エトワール賞」ゴールシーン。写真提供:山中博喜氏) (「エトワール賞」口取り写真。写真提供:山中博喜氏) フジノパンサーに騎乗した石川倭騎手のインタビューは、ホッカイドウ競馬YouTubeチャンネルをご覧下さい。 門別は元々、砂厚12cmですから、今春の船橋同様に力の要る馬場。「黒船賞」が良馬場で行われ、「かきつばた記念」も砂の深い新・名古屋競馬場での開催だったことを考えると、マイル未満のダートグレードが、かなりタフな馬場で繰り広げられています。「黒船賞」と「かきつばた記念」は、イグナイターの連勝だったことを考えると、門別を経験しているJRA勢と、ダートグレード好走の地方馬に勝機があると考えるのが自然でしょう。今年の短距離路線、地方所属馬にとっては面白味を増しました。 2歳戦も順調に行われるようになり、ホッカイドウ競馬でも新種牡馬の産駒が続々と勝ち上がった1週間でもありました。このことは、来週のブログで書きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年05月07日 06時14分09秒
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