楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 12782857 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

フリーページ

楽天カード

2023年07月19日
XML
カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
 
 高知競馬場に行ってきました。
(取材日:7月16日日曜日)
 


 入場門を入ってすぐの広場整備された、子どもの遊び場
 バババパーク

 ようやく見に来ることが出来ました。
 
 日中、滅茶苦茶暑かったんですけれども……
 それでも、小さなお子さん連れで遊びに来るご家族、多し
 


 大人はこうして、遊具の影で涼みながら、子どもたちの様子を見守っています。
 子どもたちが身体を動かして遊べる場所、っていうのがいいですよね。



 考えてみたら、競馬場って実は、もういまはめちゃ安全安心な場所。
 警備の人手はちゃんとついてて、不審者の類いはまずいない。
 勿論、子どもだけで遊びに来ることは出来ませんが……
 親子で来るなら、こんないい場所ない。入場無料だし。

 頃合いで、動物(馬)も見たり、触れ合えたりするし。



 1レースの前には、誘導馬へのえさやりタイムがありました。
 これって、なかなかな経験ですよね。



 前回、去年の3月に訪れたときにはまだ開いていなかったスタンド1階部分も、こんな風に綺麗になって賑わっていました。

 スタンドの中では、大人たちが暑さを避けて、一部は熱心に、一部は少々ぐったりとしながら(負けた?)、進行中のJRAの競馬を楽しんでおりました。
 JRAも1レースから売ってますから、それぞれ思い思いの時間に競馬場にやってきて、時を過ごしているのでしょうね。
 


 1レースが始まる前の時間が、何だかとっても賑わっている高知競馬場でした。
 
 高知競馬場に出かけたのは、まずこの人に会うのが目的でした。



 村上弘樹騎手
 名古屋から短期移籍で高知に滞在中



「名古屋とは開催のパターンが違うから、それに慣れることからでした。」

 名古屋は、基本的に週の中で4~5日連続開催で、次の開催は2週後。
 高知は毎週末2日開催があります。

「今週競馬を使っても、まだ来週の競馬に使う馬もいるから、攻め馬が全然減らない(苦笑)。レース自体は土古(旧名古屋競馬場)の感覚なんですけれども、行けばいいというものでもなく、後ろにいても勝負になることもあって、面白いですね。」




 9R テキーラプリティで勝利
 この日は11Rも勝って、2勝の活躍
 
 高知に来てから73戦して9勝 勝率12% 2連対率27%
 馬も回して貰えているのでしょうし、一定その期待にはこたえていると言っていい数字なのではないでしょうか。

「(数字は)高知でどのぐらい勝つのがいいのかはわかりませんから。もっと勝っている人はいるのでしょうし。」
 
 そう話しながらも……

「来る前は、もっと勝てないかと思っていました。」

 確かに、そう言っていたよね。​名古屋で話を聞いたとき。



「思ったより、レースで結果が出ています。​」
 
 新たな場所で、感じたことのない手応えを感じている様子でした。



 左は、105期騎手候補生の城野慈尚(しろのちかなお)さん
 先週から工藤厩舎に実習に来ていて、いまは村上騎手が面倒を見ているそう。
 
 外に出てみると、いろんなことがあるよね。
 まずは怪我なく、更なる手応えを掴めれば、ですね。
 秋になって、どれだけのものを名古屋に持って帰ってくるかな……楽しみです。
 
 
 メインレースの重賞・トレノ賞は7R



 吉原寛人騎手とアポロティアモ
 好位から楽々と抜け出して快勝!



 日曜日の夕方
 1つおいて8R終了後に行われた表彰式には、こうして多くのお客さん方が集まりました。



 インタビューは、​Youtube映像のこのへんから

 馬は4連勝。5月の福永洋一記念に続き重賞2勝目。
 軌道に乗ったのかな。
 これからが更に楽しみです。
 
 
 調教師試験に合格し、この7月いっぱいで騎手を引退する倉兼育康騎手も、スペルマロンとのコンビで参戦。これでスペルマロンとのコンビも、そして恐らく重賞での騎乗も最後となりました。
 


 返し馬での倉兼騎手とスペルマロン

 レースでは、残念ながら見せ場を作れず、6着



 レースのあと、倉兼騎手のお話を伺いました。



「これまでに、騎手を辞めようかと思ったことは、何度もありました。」

……そんな言葉から、話は始まりました。
 全然勝てずに、もういいかなと思ったタイミングで、それぞれにきっかけがあって、もっと頑張ってみようと思う。そんな「波」の連続だったと。

 あの名馬・フリビオンで珊瑚冠賞を勝った時のこと話してくれました。
 2017年の話です。

「直線で……自分の足が震えたんですよね。感動して。」

 当時、全く勝てていなかったと振り返る彼。フリビオンの依頼が来たときにも「自分が乗っていいような馬じゃないから」と辞退するようなことを言っていたのだそうです。しかし、フリビオン主戦の西川敏弘騎手(当時)には別の騎乗馬があり、結果的に彼に機会が回ってきたと。

「勝つ、ということは、3コーナーで確信しました。でもその後、直線で足が震えて……重賞を勝つっていうのは、こういうことなんだと、改めて感じました。またこういう感触を味わいたいと。」
 
 騎手として続けていくための「心持ち」としても、大きな転機になったそうです。

「そこからは、騎手としてレースをすることが楽しくなりました。『勝たなきゃ』という気持ちがなくなっていましたね。」



「それからしばらくして、今度はスペルマロンに出会いました。来たばかりの頃は、乗れないぐらい気性が難しい馬だったのですが……あの活躍でしょ?さすがに、騎手を辞めるわけにはいかなくなりました(苦笑)。」

 2019年10月に高知で転入初戦を迎えたスペルマロン
 その後、高知での44戦、23の勝利全てが、倉兼騎手とのコンビによるものでした。



 これからは、調教師として新たな仕事に挑む、彼。
 あれこれとこれからのことを思い描きながら話をしている中で、繰り返し出た言葉があります。

「自分だから、出来ることをやっていきたい」

 具体的に、イメージしていることもいくつもある様子でした。

「もうこれからは、『世界』を意識してやって行くべきですよね。実際に地方競馬から世界に挑戦する馬も現れているわけですし。高知から世界へ出て行く馬が現れてもいいと思っています。」



 私は、彼がレースで乗る姿を見るのは、↑この日が最後。
 しっかりと目に焼き付けてきました。
 


 最終レース近くまで、本場も賑わってます!
 
 
 続きましては、名古屋競馬場から。
(取材日:7月17日海の日)



 暑すぎる……
 最高気温、38度
 日なたで測ったら、40度超えてるよね……
 でも、こんな感じで熱心なお客さま方がレースのたびにコース際で声援を送ってくれていました。
 
 
 突然ですが、​ヒカルアヤノヒメ​情報!!



 ↑この写真は、4月10日に出走したときのヒカルアヤノヒメ
 このとき以来、戦列を離れております。
 
 主戦の​尾崎章生騎手​に聞いてみました。

​「元気にしていますよ。自分はいまは乗っていないんですけれども、一時控えていた乗り運動も再開しています。」​

 目標は、9月19日の敬老の日翌日
 金沢競馬場で行われる敬馬賞(C級10歳以上1400m)
 昨年、8歳以上の地元馬限定特別として行われ話題になったこのレース。
 今年は東海・北陸交流の準重賞になりました。

 ちょっと日程的に微妙になって来ましたが……
 8月終わり頃に復帰して1回走って、この金沢のレースに間に合う、ぐらいの流れになれば理想的。
 
 いずれにしても、馬の様子を見ながらの復帰になりそうです。
 この馬は、とにかく馬の状況優先。
 復帰までは、もう少しお待ちください。

 で、いまヒカルアヤノヒメに乗っている人も発見したので取材。



 105期騎手候補生の望月洵輝(もちづきじゅんき)さん
 ギャラリーに見守られながらの撮影タイム(笑)

 ヒカルアヤノヒメについて聞いてみました。

「学校で乗っている馬に比べると、すごく乗りやすいですよ。さすが大人の馬っていう感じですね。本当に軽くしか乗っていないのですが、馬はとっても元気です!」
 
 彼もまた、ヒカルアヤノヒメの様子をしっかり見てくれることでしょう。
 
 
 この日のメインは、重賞の名港盃(2000m)
 ナイターレースで行われました。



 3コーナーからスパートしたナムラマホーホ(写真一番左)
 反応と加速が凄まじかった……

 直線入り口からは、ライバルを引き離す一方でした

 逃げたアンタンスルフレ(左から2頭目)が交わされた後も2番手で踏ん張り
 1番人気のブリーザフレスカ(右の方赤帽)は、この馬のウィークポイントであるエンジンの掛かりの悪さが響いて、あとから追い上げる形。




 今日は圧倒的に強かった……
 ナムラマホーホ岡部誠騎手



 引き上げてくるブリーザフレスカ塚本征吾騎手

 実は、塚本騎手、レースの前の昼の段階から、その姿に緊張感がありました。
 話も少ししました。今回は1番人気で臨むレース。あれこれ思いを巡らせているようでした。道中の行き振りと動き出しに難点があるというウィークポイントを克服して再度勝つために、必要なことはなんなのか。おそらくレースの時まで、そしてレース中も、ずっとそのテーマと戦っていたのだと推察します。

「恥ずかしいレースをしてしまいました。」

……レース後の取材の第一声は、こんな言葉でした。
 レースなのだから、決して結果において恥ずかしいと言うことはない。しかし、その「恥ずかしい」という言葉に、「今日一日の彼」が凝縮されているとも感じました。

「ゲートを出て中団になったときに、そのまま行くか、それとも一旦後ろまで下げて先に外に出すか、迷ってしまいました。後ろまで下げていれば、勝てたかどうかは微妙ですが、2着はあったのではないかと思っています。」
 
 塚本征吾は、若いのに、ファンや周囲の期待にもとても誠実な男でした。



 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、​名古屋競馬オフィシャルYoutube映像​でご覧下さい。
 
 彼の名古屋での重賞勝利は、驚くなかれ、タニノタビトで勝った昨年の東海ダービー以来。笠松ではいくつも重賞を勝っていましたが、名古屋では本当に久しぶりの笑顔でした。
 
 最近、折に触れて「自分のリズムが悪くて……」と口にしていた彼。
 この勝利が、ひとつのきっかけになったらいいな。

 物事の「流れ」って、きっとあるから。

 そういえば、最近は他場の重賞にも呼ばれて、騎乗しているよね。
 そういうこと一つひとつのことが、流れを引き寄せる力になるんだと、私は感じています。



 競馬と競馬場が本当に楽しい3連休でした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年07月19日 13時47分34秒



© Rakuten Group, Inc.