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2023年07月27日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は、7月24日に地方競馬通算1000勝を達成した板垣吉則調教師のお話を。

 その7月24日、盛岡9Rを管理するキモンリッキー号が制して「999勝」とした同調教師でしたが、すぐ続く盛岡10Rをエスペルト号が優勝。連勝で一気に大台を達成しました。


■板垣吉則調教師地方通算1000勝達成/2023年7月24日盛岡10R

 今季の岩手競馬では調教師の通算勝利数の“大台ラッシュ”ともいうべき状況で、地方通算1000勝を達成した調教師は板垣師で今季4人目(他3名は佐藤雅彦調教師、三野宮通調教師、新田守調教師)。大きな区切り達成ということであれば1500勝を達成した村上昌幸調教師を含めて5人目。また昨季には伊藤和調教師が1500勝、千葉博次調教師が1000勝を達成しているので、この1年間ほどは本当に“記録ラッシュ”でしたね。

 さて、板垣吉則調教師は2010年6月の厩舎開業。免許公布日の関係で「5月31日まで騎手・6月1日から調教師」という慌ただしい騎手引退・調教師開業となったのも今となれば懐かしい記憶。





■2010年5月30日に行われた板垣吉則騎手の引退セレモニー。胴上げされる板垣吉則騎手





■騎手としてのラスト騎乗は翌31日の岩手ダービーダイヤモンドカップでした



■騎乗終了後にインタビューに答える板垣吉則騎手


 調教師としての開業は開業準備や開催日程の関係もあって6月26日、初勝利は7月5日の水沢8R・スズノエイユウ号。調教師デビューから5戦目での勝利でしたが、その時の鞍上は吉田晃浩騎手、元上山競馬所属で後に金沢競馬に移籍、同じ日に行われた岩鷲賞に金沢から遠征に来ていた同騎手の手綱捌きによるもので、奇しくも元上山競馬所属コンビによる初勝利という形になりました。




■調教師としての初勝利/2010年7月5日水沢8R。上山の後輩騎手だった吉田騎手が初勝利をプレゼント

 その後の活躍は実に見事という他はないもので、開業の2010年は22勝で30位、2011年は32勝で14位、2012年は49勝で11位と順位を上げていくと2013年は一気に76勝・調教師リーディング1位獲得とジャンプアップ。2015年には二度目のリーディング、それもシーズン127勝の年間最多勝利数まで達成。


■2015シーズンの最優秀調教師として表彰

 その後は2018年まで4年連続リーディング獲得、さらに2020年と2022年もで、厩舎開業から13シーズンで7回、調教師リーディングを獲得してきています。


■調教師としての重賞初制覇は2011年のOROターフスプリント

 なかでも特筆すべきは2015年の年間127勝の記録。これは小西善一郎調教師が持っていた113勝の記録を45年ぶりに更新したというだけでなく、それまでの厩舎の臨戦パターンを根本から覆すくらいのインパクトがあるものでした。

 開業後14シーズンで1000勝達成というのも恐らく岩手競馬史上最速でしょう(※小西善一郎調教師も早かったと思われるのですがはっきりした記録が見当たらず)。
 この先順調であれば、1500勝はおろか2000勝も不可能な話ではないと感じます。調教師の様々な記録の“レコードブレイカー”になるのが板垣吉則調教師かもしれませんね。

 ここでちょっと寄り道。以前にも載せた写真がありますが、騎手時代の板垣吉則調教師を少し振り返ってみましょう。

 板垣吉則「騎手」は1990年10月に上山競馬でデビュー。2000年・2001年には騎手リーディングを獲得しています。
 2002年にはセントメイストームとのコンビで岩手に度々遠征。クラスターCで4着に食い込んだ他、同年に行われた最初の盛岡JBC、スプリントにも出走しました。


■2002年クラスターカップ、上山セントメイストームに騎乗する上山時代の板垣吉則騎手

 余談ですがセントメイストームは同年の春にJRAから上山に移籍した馬ですが、地元では4戦だったのに対し岩手は盛岡水沢に5度遠征と結果的に岩手の方が出走数が多い珍しいパターンでした。当時の岩手・上山は重賞級だけでなく条件級の交流戦も多かったので起こりえたパターンだったと言えるでしょう。


■上山競馬場での板垣吉則騎手

 上山競馬が2003年度で廃止されたことに伴い岩手に移籍。2005年には岩手で地方通算1000勝を達成。2010年5月31日に引退するまでの通算勝利数は1328勝となっています。

 あと328勝で騎手時代の勝ち星に並ぶ事になりますが、板垣吉則調教師はそういう数字よりは「騎手として20年乗ったから、調教師としても20年続けたいね」というのが今の目標だそうです。
 騎手時代の末期は体調を崩すことが多くなり引退前年の2009年はシーズンで315騎乗、勝ち星も28に留まっていました。「ればたら」になりますが、板垣吉則騎手が完調の状態で騎手を続けていたならば、菅原勲騎手・小林俊彦騎手が引退した後の上位の構図も、もしかしたら違っていたかもしれません。
 今となってみれば調教師としても歴史にその名を刻むような実績を残してきている板垣吉則調教師ですが、そうですね、そういうことであれば、調教師として末永く、末永くって言うのも変ですけども、無事に長く調教師として活躍し続けていただきたいと思うばかりです。






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最終更新日  2023年07月28日 01時15分36秒



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