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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
今週出かけた競馬場。 まずは週末のJRA札幌競馬場から。 (取材日:8月6日日曜日) 予報通り、雨模様。 ではありますが……雨が降ったりやんだりという感じで、やんでいる時間の方が長かったかな。案外雨の影響を受けることなく楽しめました。 メインレースの重賞・エルムステークスに、ホッカイドウ競馬からシルトプレが挑戦しました。 鞍上には勿論、ホッカイドウ競馬の「隠れリーディングジョッキー」 石川倭騎手 14頭中13番人気だったシルトプレ パドックで「え~こんな人気ないの??」とか話しながら掲示板を見ていたのかな(笑)。 さて、レース。 後方追走になったシルトプレ。勝負所での反応も今ひとつ……と思われたのですが、直線に入っての脚はすごかった!! 直線半ばではまだここなのに…… 3着までありそうだったけど…… 惜しい……5着 石川倭の、この表情 レース内容について、思うところもあったのかな…… もっと、やれたのではないかと。 いい挑戦。夢を見させてもらいました。 この日の石川倭騎手は、人気のない馬ばかり全部で6頭に騎乗し、1勝。2着1回、3着も1回。全てが好配当でした。 ひとり「石川倭を買う会」を行ったところ、儲かりました! 1着を取った7レースは、仕事がある時間帯で馬券を買えなかったのが残念……。 さすが、勝率22% 2連対率44%(8月8日現在)の男。 この日一日、JRAの舞台で、その存在を十二分にアピールしました。 続きましては、名古屋競馬場から。 (取材日:8月8日火曜日) 今週の名古屋 台風の影響で雨予報だったのですが…… 台風が少し西に逸れたことで、雨降りは免れました。 しかし……風が強くて。風が通る場所にいると、立っているのが大変なぐらい。 しかも、風向きがいつもと違って海からの風。向正面からスタンド側に吹いてくるので、馬が巻き上げた砂がこちらに向かってきてしまう(泣)。 体は、いいけど。カメラにかわいそうなことをしました……。 お客さん方も、平日でも早い時刻から集まり、大盛り上がり。 午前中発走のレースだけ、3連単の払戻率77.7%にアップ! 名古屋モーニングフィーバー、絶賛開催中!! こんな感じで、この日も1レースからフィーバーしてました(笑) この日の「勝ち頭」は、今井貴大騎手で3勝の活躍 4レースはセイウンフィーバーで勝利! 個人協賛競走でした。「飛華くん郁ちゃん結婚超記念」 共通の趣味が競馬で、意気投合したんですって。 結婚資金を競馬で稼ぐつもりが、もう小さな挙式が出来そうな額を「納めている」とのこと(汗)。この日も……残念ながら馬券は外れた、と郁ちゃん。大丈夫か?(笑) タイトルの「超」が気になったんですけれども…… 伺ったところ、「特別な感じを出したくて」ですって。 確かに、「超」は「スーパー」ですものね(笑)。 協賛主の方は、勝利騎手が目の前で書いた直筆サイン色紙がもらえます 笑顔が撮っても素敵なおふたりでした。 「超」楽しく幸せな人生を、これからも競馬とともにおふたりで! また競馬場で、お会いしましょう!! さて……この日のメインレースは、3歳の準重賞・くすのき杯(1700m) 8月30日に笠松競馬場で行われる岐阜金賞(SP1)に向けての、名古屋における前哨戦です。 クフィールが逃げて、各馬これを目標に勝負所から最後の直線 機先を制して仕掛けたイーヴンキール(中の橙帽桃服)が直線で一杯 替わって外からマロンアイス(外の橙帽白袖)が追い上げる。 展開と、勢い的にはマロンアイスが差すかとも思われましたが…… 内でクフィールがクビ差凌ぎきって勝利!! 昨年10月のデビュー戦を勝ったものの、ずっとソエ気味で攻めが詰めず、レースも順調に使えずに来たこの馬。5月の駿蹄賞で3着と気を吐きましたが、続くぎふ清流カップで逸機。馬の周りの人々は、この敗戦を本当に深く悔しがっていました。 今回は「なんとしても」の思い入れがあったレース。 見事に勝利して、次走予定の岐阜金賞に向けて弾みをつけました。 管理する今津博之調教師も、ホッとした表情 「歩様はいまでも今ひとつで、状態面としたら6割という所でしょうか。状態を見ながら進めていって、本当に良くなって勝負するのは来年の春だと思っています。タイトルを取らせてやりたい馬だし、この馬はそれだけの馬だと思っています。」 一方、惜敗のマロンアイスも、「今回は攻め時計は出ていたけれど、そこまで仕上がってはいませんでした。今日のところは合格点。次は、負けん!(笑)」と、川西毅調教師。 東海ダービー2着のリストン、笠松における前哨戦・ブルームカップでこれを破ったペップセなど、メンバーも出そろってきました。 岐阜金賞は、8月30日水曜日。 目が離せませんよ!! 最終12レース B1クラスの特別戦に、JRAから転入後4連勝で来たセットリストが登場しました。 「逃げているとなかなか反応しないので、鞭を入れさせてもらった。後ろから馬が来たらまた走り出した。逃げると遊ぶような面があるのかも。とにかく無事に終わってホッとしました。」 ……5戦のうちラスト2戦で手綱をとった、加藤聡一騎手の、今回の最後の戦いを終えての言葉でした。 左が、川西毅調教師 ジョッキーと話しながら、上がりの状況をチェック。 「息づかいも問題ないな」と一言。 名古屋で取材していながら…… 恥ずかしながら、このレースで「きちんと」勝って帰ってきたら、JRAに戻ることになっている、っていうことを知らないで見てました。 転入前の蹄骨骨折はかなり重度のもので、そのほかにも様々な問題を抱えながら、名古屋にやってきたセットリスト。川西調教師は当時のことを「来た時には、まだどうなるか全くわからない、そのぐらいの状態でした。」と振り返りました。 気がついたのは……重賞を勝ってもそこまで嬉しそうな顔をすることない川西調教師が、レースのあと満面の笑顔で周囲と話をしていたこと。 「自分の所でやれることは、全てやり尽くしました。ここからは、ちょっと違うことをやっていった方がいい。まだ緩いところがある馬なので、例えば中央の坂路とか。違う調教をやってみる、っていうことですね。この馬は、これからです。」 クラブ所有の馬 この日は応援団の皆さん方も大挙応援に駆けつけていました。 馬の左が川西調教師。こんな笑顔、滅多に見られませんよ!(笑) これで、この後無事ならば念願のJRA復帰となるわけですが…… 応援団の方からは「なんだか寂しいな……」っていう声も聞こえて来た。 そう……それが、競馬、だよね。 賞金も大切。でも、馬と人々の関わりがあっての、競馬だから。 笑顔の理由を、川西調教師自身に伺ってみました。 「『充実感』と『達成感』ですよね。」 迷わず、そのように話す彼。 「重賞を勝ったとしても、その両方が揃うとは限らない。今回この馬については、その両方を味わうことが出来ました。」 名古屋で、名古屋の人々の手によって蘇った、セットリスト。 こういうドラマがあるのもまた、地方競馬、なんですよね。 地方競馬では、JRAでは出来ない仕事を、みんなしてます。 それが、地方競馬なんです。 バトンは、また次の人々に託されました。 このあと、JRAの競馬シーンでセットリストの活躍の姿を見るのが、いまはとても楽しみです。 次の1週間は、どんなことがあるかな。 また色々見聞きしてきますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年08月09日 21時25分16秒
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