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2023年08月24日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 まず最初は「1日6勝」の話題。8月21日の水沢競馬で高松亮騎手が9戦6勝の大爆発。自身としても初めての1日6勝を挙げました。


★1勝目/3Rジェイデン号


★2勝目/5Rアビレ号


★3勝目/6Rトーセンジェミニ号


★4勝目/7Rトーセンカタリーナ号


★5勝目/10Rチムドンドン号


★6勝目/12Rトーセンマッシモ号

 9戦6勝というと勝率では約67%になるわけですが、見ている感じだと「出れば勝つ」「乗れば勝つ」という感覚ですね。
 加えて6勝中1番人気が4回、2番人気が2回、終盤の方は“ここまで勝ちまくっているから”で人気が上がっていた面もあったでしょうけども、人気に応えて勝つというところも見事です。

 “騎手の1日の勝利数記録”は8勝。ネットで検索するとJRAでの武豊騎手・C.ルメール騎手(※2回達成)のものがすぐ出てきますが、地方競馬でも愛知の岡部誠騎手が2019年2月に達成しています。

★​リンク『岡部 誠騎手 1日8勝達成!!』(名古屋競馬ニュース・2019年2月28日)

 このニュースによれば地方競馬での1日8勝は「地方競馬全国協会に記録のある1973年以降で地方競馬初」とのことですし、このあとに達成したという話もないようですので今の時点でこの記録が前人未踏の位置にあります。

 “1日7勝”はというと、最近では兵庫の吉村智洋騎手が達成しています。

★リンク『吉村智洋 騎手 1日7勝を達成(園田・姫路競馬新記録)』(そのだけいば ひめじけいばニュース・2023年1月11日)


 他にも渡辺博文騎手(福山→佐賀、現調教師)が福山所属時代の2001年5月26日に1日7勝を達成。この時は7回騎乗で7勝、武豊騎手が1日8勝を挙げる前でしたので渡辺騎手の7勝は「世界記録タイ」という表現で伝えられていたようです。




 余談になりますがこの時の渡辺騎手の各レースの単勝人気を見ると3番人気・2番人気・1番人気・1番人気・5番人気・1番人気・5番人気、となっているんですけども、5番人気になっている二つのレース、今出馬表を見ても5番人気に留まるような成績の馬ではないんですよね。1番人気になっていた馬とも差の無い近走。
 渡辺騎手はその時点で既に地方通算1000勝を挙げており、また記録達成の前後で4度の福山リーディングにもなっている名手(のち2009年に地方通算2000勝を達成)。それにしては・・・と感じる5番人気は、例えば“そろそろ連勝も止まるんじゃないか・止まるだろう”というファン心理からの逆張りだったりしたら、ちょっと面白いなと思ってみたり。

 さて。では岩手競馬では?
 自分の手元にあるデータでは20年ほど遡れるので調べてみたところ、“1日6勝”は以下の3例が見つかりました。

2003年12月14日/菅原勲騎手(3R・5R・6R・9R・10R・11R)※7戦6勝
2017年4月1日/山本聡哉騎手(4R・6R・8R・9R・10R・11R)※6戦6勝
2020年5月25日/山本聡哉騎手(1R・5R・6R・8R・9R・12R)※8戦6勝

 それ以前はすぐに分かるデータが手元にないのと、岩手競馬がかつて発行していた資料類にも「騎手の1日○勝の記録」は記載が無いので正確には分からないのですが、岩手競馬では1998年まで「1日6回まで」、その後も「1日7回まで」の騎乗制限があった時期がしばらく続いた事(現在は9回まで。なお騎乗変更等で急遽増加する分は除く)からすると、“1日全勝”でしか達成できない6勝とか7勝はかなり難しかっただろうと想像できます。

 実際、小林俊彦調教師や畠山信一調教師の“古株騎手”にもうかがってみましたが両人とも「ちょっと記憶にない」とのこと。可能性があるとすれば以前の騎手シーズン最多勝記録だった小西重征騎手(1970年の162勝)、村上昌幸騎手(1972年の187勝)のその年に・・・でしょうか。

​​※8月27日追記/小西重征調教師にうかがってみたところ「自分にも周りにも ”1日6勝”のような話の記憶はないよ」との事でした。そもそもが「当時(自分がリーディングを獲った頃)はけいが速歩や騎乗速歩のレースが多くて平地は1日2つとか3つとか。平地競走が無い日もあったくらいだったからね」だそうでした。ちなみに1970年の岩手競馬の年間開催日数は84日でした。​​

 という事で、今回の高松騎手の1日6勝は恐らく「岩手競馬タイ記録」であろう・・・と、恐らく4人目の達成であろう・・・というところまで。

 まあこういう記録類はしっかり残していきたいところのものですね。


 もうひとつの話題は23日に川崎競馬場で行われた重賞『スパーキングサマーカップ』。岩手から出走したヴァケーション号は残念ながら12着に敗れました。
 優勝したのは船橋のスマイルウィ。昨年2着の雪辱を果たす勝利になりました。


★第20回スパーキングサマーカップ/優勝スマイルウィ号

 手綱を取った吉原騎手は「58kgはちょっと負担かなと思ったけれどライバルも同斤量だから差は無いだろうと。飛ばしてハナに行く馬がいればその後ろくらいで・・・と考えていたのでそれよりは少し後ろ気味だったが最後まで良い手応えで抜け出してくれた。背中が柔らかくて確かにグレード級と感じさせてくれる馬でしたね」と笑顔。
 最近の吉原騎手は金沢だけに留まらず毎日のように各地を転戦するばかりか重賞を勝ちまくる日々。そんな鞍上の勢いも感じさせるような勝利だったのでは。




 ヴァケーションは、スタート直後にちょっとごちゃっとして、良い位置を獲れなかったのが痛かったかなと思いました。去年のこのレースでは4着、今年勝ったスマイルウィが2着でしたがそこから3馬身+アタマ、今年の2着馬リンゾウチャネルには昨年は1馬身先着していました。新規勢力も入ってきているとはいえ今回は走ってないかな・・・という印象。



★パドックで外側を牽いていたのは川崎時代のヴァケーションを担当されていた本田厩務員とのこと



★パドックのミストに煙るヴァケーション


★返し馬


★一周目を通過するヴァケーション




★ゴールと引き上げてきたバケーション、出迎えた川嶋厩務員

「もう少し前の位置につけて行きたかったのですが行きっぷりがもうひとつでした。序盤で思った位置が獲れなくても中団で脚を溜めて行ければ良かったのですが、そういう競馬ができなかったのが残念でした(村上忍騎手)」

「スタートでごちゃついて、それで馬の走る気が削がれたのかもしれません。まずは無事に帰ってきてくれたので次戦で頑張りたいです(畠山信一調教師)」


 状態も決して悪くなかったと、むしろ昨年の参戦時よりも良いくらいだと思っていたんですけどね。もしかすると最近の過激な暑さの影響があったのかもしれませんねえ。

 先の水沢でも感じたんですけども、“前走あるいは前々走くらいの走りが良かった・雰囲気が良かった”が通用しなくなっている。いつまでも続く暑さの影響が馬にもかなり出てきているように見えました。

 ちょっと話がずれますが、先週(8月20日~22日)の水沢競馬、全34レースでは牡馬9勝に対して牝馬が24勝(※セン馬が1勝)でした。まさしく“夏は牝馬”な状況。
 以前の猛暑の時に知り合いの厩務員さんから「ある程度暑さが続くとそれなりに慣れてくる馬も増えてくる」と聞きましたが、今年ほどのの暑さだとどうなんだろう・・・。

 ヴァケーションの次走予定は南部杯になる模様です。手頃な条件の遠征レースがあれば・・・と探されているようですがなかなか無くて、という状況でもあるようです。今回は、先にも書いたように“走っていない”と思いますし、次戦での巻き返しに期待したいですね。

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最終更新日  2023年08月27日 23時00分46秒



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