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2023年08月30日
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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
 
 前回に引き続き、名古屋競馬場から。
 先週の開催の、後半のお話です
(取材日:8月24日木曜日)
 
 この日の2レース
 笠松の渡邊竜也騎手が地方競馬通算700勝を達成しました。



 デビュー7年目 23歳
 今年は名古屋での4勝を含む131勝(8月29日時点)と、昨年を上回るペースで勝利を重ねています。笠松リーディングでは、断然トップ。勝率およそ30% 2連対率47%。これはもう、渡邊竜也を買わなければ笠松では馬券は当たらないということです(汗)。
 
 あれ?もっと名古屋に来ているように思えるのですが、4勝なんだ。
 ただ、今年名古屋では、新年早々に重賞の名古屋記念を勝っています。

「『順調』ですね。」

 ここまでの歩みについて、自身の印象を聞いたところ、このような言葉が返ってきました。

「勝ちたいと思うことは折に触れてあるのですが、いざレースに行ったらあまり考えないタイプです。」

 確かに。
 
 あまり記録とかタイトルには拘らないタイプと思われているようですが……忘れられないのが、昨年の3歳重賞戦線での彼の表情。逆転候補と目されたイイネイイネイイネを駆り、毎回必勝を期しつつ、タニニタビトに挑んでいたときのこと。馬と向き合い、そしてどうしたらライバルに勝てるかを考えて臨んだレース。結局、タニノタビトに勝つことは出来ず……あのときの残念そうな表情は、忘れられません。

​「いまの目標ですか?そうですね……他場で乗ってみたいですね。南関東の短期移籍とか。」​
 


 カメラを向けると、ピースサインで応じてくれました!
 
 自身もまだまだ「若手」の部類ですが、いま若手の騎手がどんどん増えてきています。

​「後輩が入ってくると、身の引き締まる思いはありますね。いままたふたり(来年デビュー予定の)実習生が来ています。若手が増えると、競馬場として活気が出てきます。」​
 
 渡邊竜也騎手自身も、地方競馬教養センターに行って講演をするなど、新たな人材の指導もそうだし、あとそうしたことをきっかけとした人材の「獲得」にも一役買っています。

​​​​​​​​​​​​​​​​​「いま来ている実習生ふたりも、初めから笠松に来たいと言っていた人ではなかったんですよね。これからも、笠松の良さを自分から発信できたらと思っています。」

​​ ​​騎手としての技術技量もさることながら……
 人々を惹きつけ、引っ張る、独特の雰囲気があります。

 倍以上年が離れている私(汗)も、彼と話していると特別な気持ちにさせられます。
 構える、でもなく、さりとて軽いものでもなく。
 取材の時には有り難いし、雑談の時には楽しい。
 
 騎手の仕事は、人々をまとめ上げる仕事ではないけれど
 いまの笠松は、色んな力をまとめ上げて前に進んで行かなければならないとき。
 その中で、彼の果たす役割もまた、自ずと広がっているのだと思います。



 今日、8月30日、笠松競馬場にて
 700勝達成の記念セレモニーが行われます。
 
 
 つづきまして。
 久しぶりにやって参りました!

 今週のキッチンカー(仮称)

 名古屋競馬場にやってきていた、こちらのキッチンカーにお邪魔しました。



 ​笠屋​ 認定山形豚を使った、特製カツサンド​のお店
 インスタグラム ​@katusando_kitchen
 「X」(旧Twitter) ​@kasaya_k

 このカツサンド。
 モンテディオ山形に所属していた元サッカー選手・笠原信さんが山形で開いている居酒屋の看板メニューとして出来たもの。多いときには、2時間で700食出るという超人気メニューが名古屋にやってきて、1年が経ちました。

 いまでは、イベント会場で行列が出来るほどの人気のキッチンカー。
 このカツサンドのリピーターの方も、多くおられるんだそうです。



 カツサンド3切れで1000円っていう物件なんですけど……
 これね……確かに、巷のカツサンドと、全然違いますよ、マジで。
 ヤヴァい。



 見た目でわかりますよね?
 パンが薄い。もうパンは、この食べ物を持って食べる時に、手が汚れないようについてるだけ、という感じです(笑)。

 主役のカツ
 これがね……もうジューシーで、プリプリで、肉の風味と味が最高!
 肉に甘みとうまみがあるのが、ハッキリわかる。
 ぶたにくって、こんなに美味しいものだったんだって。

 こんな肉使って、カツサンド作ったらダメだって(笑) 反則!
 そういう食べ物。

 3切れっていう分量も、私には丁度良かったです。



 こちらは、冷凍サクランボ
 700円ですが、カツサンドと一緒に買うと200円引き

 山形はフルーツ王国でもあり、様々な美味しい果物がある土地柄。
 その中でも本来なら高級なフルーツとして出荷されるものを使って、こうして冷凍にして出したり、果物の種類によってはスムージーにしたりなどして出しているとのこと。

 高級品として出荷できなくなってしまった、いわゆる「フードロス」になってしまうものを安く買い取り、それをこうして出しているんだそうです。



 元は高級サクランボですから。
 甘くて、うまい! この日のように、暑いときには最高でした!!
 


 店長のカワムラさんに話を聞きました

「元々は、全然違う仕事。動画編集なんかの仕事をフリーでやっていました。面白いビジネスがないかなと思っていたところ、知り合いの社長さんから紹介されたのがこれです。山形にも行って、まこっちゃん(笠原信さん)にも出会って、もうすぐに『これだ!』と。これはやれると感じて、始めることにしました。」

 一念発起、っていう言葉がありますけれども、そういうことが出来る「行動力」が話の端々から感じられる、エネルギッシュな方です。

​「素人から始めて(笑)、近所の大きいパチンコ屋さんとかに出店しながら、機材の使い方憶えたり、どこのお店を出したらいいか探ったりしながら、徐々に『人が集まる場所にいかに出せるか』と考えるようになりました。取り次いでくれる業者にも頼りながら、1年間でやっていけるところまで来ました。」​



 パンとカツの間からあふれる、ソース
 このソースが、「まこっちゃん」が編み出した門外不出・秘伝の味
 味噌ベースの味付けなんですよね。なので「名古屋で」っていう発想にも広がったそうです。

「売れるようにもなって来たので、このカツサンドがもっとポピュラーなものに…みんなが知ってるブランドになってほしいと思って、いまはやっています。例えて言えば『ハンバーガーと言えばマクドナルド』みたいな感じですね(笑)。」

 ​カツサンドと言えば、笠屋のカツサンド​

 そんなふうにカツサンドを広めていきたい。
 カワムラさんは、このカツサンドの、例えて言えば「宣教師」。
 布教活動も、これからが本番と言ったところでしょうか。

​「この1年で、出せば売れるとわかりました。2年目は、これからこの商材をブランド化して広めていくための『人』を作って、増やすかですね。キッチンカーだけではなく、このカツサンドを出せる実店舗を出すことも、いま健闘しているところです。」​
 
 着々と、目指すところの実現に向けて、事業イメージは膨らんでいるようです。



 カワムラさん自身の「夢」みたいなものは、あるのだろうか。

「自分が有名になりたい、とかではないんですけれども……自分が女性社長としてやっていくことによって、例えばなかなか色んなことがやりたくても、家のこととかで時間が取れなくてやれない女性も世の中多い中で、どうしたら活躍できるか、っていうことを考えて実現していくための『何か』が出来たらいいなとか、そんなことを考えていますね。」

 自身も、ふたりのお子さんを育てながら、こうして事業を興してそちらも育てて行っています。自身の経験や思いから生まれる「情熱」のようなものも、やはりあるのでしょう。

「とにかく、人のやっていないことをやりたいんです(笑)。」
 
 まずは、このカツサンドから。
 でもそこに留まらず、彼女の夢も大きく膨らんでいくことになりそうです。
 
 笠屋 認定山形豚を使ったカツサンドのお店
 インスタグラム ​@katusando_kitchen
 「X」(旧Twitter) ​@kasaya_k
​​
 今回も、ごちそうさまでした。
 
 
​​​ さて、レースの話に戻って。
 この日のメインは、2歳馬の準重賞・若駒盃(1500m)
 地元デビュー馬7頭が集いました。

 結果は、1番人気のこの馬の勝利。



 ミトノウォリアー これで新馬戦に続き2連勝!



「道中で行ったり止めたりと、まだ幼いところばかりですね。それが逆に言えば『伸びしろ』の大きさなんだと思います。」

 促すと、走ろうとする面はあるとのこと。
 
 あとは、スタート直後のアクシデント、ですよね。
 外の馬が、地面の砂についた痕跡に反応してしまい、ヨレてぶつかってきました。



 これがそのシーン。このとき、場内からも声が上がりました
 完全にぶつかったと思うんですよね……。

「でも、ああいうのも、全然動じないんですよね……。全く問題ありませんでした。」

 わかってなくて幼い、と見ることも出来るし
 もしかしたら、精神的に相当「図太い」馬なのかも。

 ここに来て、とても興味深い馬が現れました。



 調教師不在で路線については聞けませんでしたが……
 やはりネクストスター(名古屋は10月31日)を目指してくるのかな。
 それまでの動向が注目されます。



 名古屋の次の開催は、9月5日火曜日からの4日間。
 5日火曜日には、グランダムジャパン・古馬シーズンの秋桜賞が行われます。
 
 
 昨日は、門別競馬場へ出かけてきました。
(取材日:8月29日火曜日)



 曇天。低い雲から時折、ほんの少し雨が落ちてきたりしていましたが……
 何よりいいのは、涼しかったこと。
 風もあって、とても過ごしやすい陽気でした。

 ようやく、もう8月も終わりだ、と思える感じ。
 
 
 今日からこの人が、短期移籍で門別に登場しています。



 木澤奨騎手 今年デビューの17歳
 今週の開催から、門別のシーズンラストまでの予定で、短期移籍で騎乗します。

「大井では、なかなか騎乗数が確保できないことを、悩んでいました。」



 南関東だと、1つとか2つ先輩の減量騎手の人もいるので、減量だからと言って騎乗依頼が簡単に来るわけでもないと。当然、南関の他場から乗りに来る騎手もいるので、なかなか騎乗馬を獲得するのも難しい。

​「まずい、このままではグダグダになる…そう思うようになりました。」​

 現状に対する問題意識を明確に持つこと。だからこそ、こうして具体的な行動に移すことが出来たのでしょう。

「先生(大井での所属の村上頼章調教師)には、『レースに乗る度に良くなっている』とは言ってもらえていたんです。ただ同時に、『沢山乗って感覚を磨いた方がいい』とも。短期移籍の話も、先生がまとめてくださいました。」



 左の水色と桃色の勝負服が木澤奨騎手

 昨日、一日の騎乗を終えた彼に、感想を聞いてみました。



「レースがすごく面白かったです!」

 笑顔で、今日の経験を振り返る、彼。

​「いつも乗せてもらっている馬だと、力の差がありすぎて、疲れて止まりはじめたところで追う、っていうことしか出来ないことが多かったのですが……今日はある程度チャンスのある馬にも乗せて頂いて、見たり、感じたり、考えたりしながら乗ることが出来ました。」​

 仕掛けどころ、周囲の馬の動き、通るところ
 様々なことを考え、感じながら、レースが出来たようです。

「こちらに来る前に(村上)先生に言われたんです。『行くなら、最低二桁だな』って。だから、短期移籍の間の目標は10勝です。」

 まずは数多く乗ること。
 そこで様々なことを身につけていけば、結果は自ずとついてくるのでしょう。

​ 11月9日のシーズンラストまでに、彼がどんなことを掴むか。
 その挑戦は、いま始まったばかりです。




 一方、高知から短期移籍で来ている多田羅誠也騎手の移籍期間は、明日で終了となります。​
 彼の話は、また来週の稿でお伝えしますね。
 
 
 メインレースの王冠賞
 門別の三冠レースの最終戦……



 ベルピット 三冠達成!



 ゴールのあとの桑村騎手
 こんな感じで、しかし力強くグッと左の拳を握りしめました



 多くの人々が祝福する、三冠達成だったな……。
 
 
 今日のこの感動を胸に、明日からはまた別の競馬場を巡ってきます。





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最終更新日  2023年08月30日 00時18分00秒



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