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2023年11月10日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。

 「第66回道営記念」は、3コーナー過ぎで逃げていたエンリルがまず落馬。その落馬を避けきれなかった馬たちが巻き込まれる形で、11頭中6頭が落馬するアクシデントがありました。このような事故があると、勝ったシルトプレや2着のアナザートゥルースなど完走した馬たちの評価よりも、アクシデントの方に目が行ってしまいがちです。かく言う僕も、「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当していましたが、電話越しにまずは3コーナーに双眼鏡を向け、騎手たちの動向を伝え、その上でレースの話を何とか伝えていた…ように思います。

 この辺りは、何を喋っていたのか、僕自身も全く覚えていません。20年以上解説の仕事をさせて頂いていますが、生放送でこのようなアクシデントは初めてのことでしたし、放送時間内では吉原寛人騎手の状況が全くつかめませんから、落ち着こうと思っても気が動転していました。スタートから振り返る解説もあったんですが、そこでも3コーナーで起きたことを映像で見るのは初めてだったので、その衝撃もあり、まともに解説ができていたのか…。プロの仕事として、こんなことではダメだと自覚していますが、あの時間は本当に我を忘れていました。

 その後、吉原騎手の容態はもちろん、山本聡哉騎手が時間の経過とともに首の痛みを訴えたり、桑村真明騎手も落馬の衝撃で記憶が飛んでいると聞いたり、小野楓馬騎手は歯が折れたと聞いたり…。阿部龍騎手と松井伸也騎手は、歩いて帰ったと聞いていました。

 翌朝、山本聡哉騎手が経過観察で岩手に戻っても大丈夫と聞き、新千歳空港まで送るために調整ルームに行くと、小野楓馬騎手の元気な姿を見ることができました。また、服部騎手や落合騎手などにもお会いし、落馬はしなかったもののアクシデントの間近にいた騎手たちの話を聞くと、本当に大変な状況だったことを改めて思い知ります。

 その中で、山本聡哉騎手は日曜からレースに騎乗することを決め、桑村騎手も月曜の大井から予定通り期間限定騎乗を始めるとのこと。阿部龍騎手と松井騎手は、「南部駒賞」に騎乗しますし、小野楓馬騎手は名古屋の「東海菊花賞」に挑むとのこと。いやはや、騎手たちの気持ちの切り替えの早さには恐れ入ります。レースを観ていた僕たちの方が、気持ちの切り替えができていない中で、前を向いて次なるステップに向かう騎手たちのプロ意識の凄さには、頭が下がります。

 吉原騎手は、腰椎骨折の診断が出ましたが、耳の後ろから血がかなり出ていたと競馬場で聞いていたので、その辺りから恐らく来ているのではないかと思いますが、本人からのメッセージによると、気持ち悪さや吐き気はあるそうです。まだ時間を要すほどの怪我でしたが、あのシーンを考えるとまだ不幸中の幸いというレベルの怪我で済んだのかなと思います。

 ホッカイドウ競馬に携わる者すべてが目指す、頂点のレースである「道営記念」。勝ったシルトプレの走りには敬意を表すとともに、アナザートゥルースやサンビュートなどが現役続行のようですから、また来年、ドリームレースを見せて欲しいと願うばかりです。





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最終更新日  2023年11月14日 19時57分09秒
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