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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
今週も、この中間に出かけた競馬場の様子を。 まずは、先週木曜日・14日の名古屋競馬場から。 むしろ寒い冬場にナイター開催が行われがちな名古屋競馬場。 夏暑く、冬には寒い東海地方ですから……この冬を果たして乗り切れるのか!?と思われましたが、今年の冬は幸い暖冬。この日も、寒さはそれほどでもなく過ごしやすい陽気でした。 周囲は物流倉庫ばかりのこの場所でも、こんな夕暮れ時の風景が見られます。 メインレースは、牝馬の重賞・若草賞土古記念。 3歳馬のレースだった昨年までからモデルチェンジして、今年からグランダムジャパンの古馬・春シーズンのレースとなりました。 同じ東海地区の笠松で、9日前にやはりグランダムジャパンに組み入れられた重賞・ブルーリボンマイルが行われており、どちらかのレースで使い分けになると思われていましたが……なんと!南関東からジュランビルとグレースルビーの2頭が連闘で遠征してきました。勿論、輸送も2往復。ジュランビルは先週の段階で連闘すると聞いていましたが、笠松で勝って次走未定になっていたグレースルビーが名古屋にもやってきたのには驚きました。 ジュランビルは前走に続いて馬体を減らしてしまいましたが、グレースルビーは僅かですがプラス馬体重。 注目されたのは、勿論セブンカラーズ。 8戦無敗で昨年の東海ダービーを勝った後、脚部の治療のために休養していました。先月の復帰戦も快勝して、狙い通りこのレースに照準を合わせてきました。 スタート後、最初のゴール板前 内枠を引いていたセブンカラーズが、先行してコースを取る形。 直後の外に高知から遠征してきたモンサンラファータ セブンカラーズの真後ろは、やはり南関東から参戦のサーフズアップ(青帽) 前週笠松では逃げ切りだったグレースルビーは、位置が取れずに中団……。 正直、厳しいいちなのかと思ったんだけどな。 4コーナー、セブンカラーズが一旦後続を振り切ってリードを取った時には、一瞬「やはり!」と思わせました。しかしそこから速度が続かなかったのか、後続が再度差を詰めてきます。 4コーナーで、サーフズアップを内からどかしながら外に出してきたグレースルビー(赤帽)が、直線は馬場の真ん中から追い上げる。 グレースルビー 何と!グランダムジャパンの重賞を連闘で連勝!! これで一気にポイントを稼ぎ、シリーズのトップに経ちました。 セブンカラーズは、直線で4着まで後退。 「行くつもりで、という指示でした。」 山田祥雄騎手は、そのようにこの日の作戦を明かしました。 恐らく、内が重たい馬場状態と枠番を勘案してのことではないかと思われます。 「逃げる形のレースは合わないのではないかと思います。これまでも、終いは止まっていましたから。でも、まだ負けていない中で冒険も出来ませんし……」 古馬相手のレースも、まだ2戦目。 力量としても、これから、と言うところなのかも知れません。 「シュッと行く脚は持っている馬ですから、控えてその一瞬の脚を活かすレースも、出来るのではないかと思っています。」 今後、新しい味が出て、また活躍の道筋を見いだせるかどうか。 セブンカラーズの「第二章」は、まだ始まったばかりです。 グレースルビーに騎乗した達城龍次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 レース後、ファンの求めに応じてサイン 前週は、初めて行った笠松で勝利 この日も、初めての名古屋で勝利 東海地区では、いずれも無敗の男(笑) 全く異なるレース振りでも、馬を信じて操り勝利に導いた手綱捌きが見事でした。 あとは……オーナーと厩舎のスタッフのみなさん。馬の周りの人々。 グランダムジャパンの優勝を目指して、リスクを取っての遠征は、見事な勝負駆け成功。出走を決断した胆力と、馬を仕上げた技術力には、賛辞を送りたいです。 来週の名古屋も、26日火曜日から4日間のナイター開催。 28日木曜日には、ネクストスター中日本が行われます。 週末の16日から17日にかけて、仕事で帯広競馬場に呼んで頂きました。 年度区切りの、シーズンファイナル。 16日のイレネー記念当日は、素晴らしい晴天 正門を入ってすぐの所のイレネー像も、青空をバックに映えています 私の仕事は「おみくじ馬券」の販売 似合うでしょ?(笑) ポチ袋の中には、ランダムに馬が選ばれた単勝複勝の馬券が1枚ずつ。 計1000円。 この日は100セット、翌日のばんえい記念当日は予定より増やして150セット わずか20分で完売しました。 「この日だから」競馬場に来たお客さま方が馬券を手にしやすいように、という趣旨の企画でしたが、蓋を開けてみれば「いつもの競馬ファン」の方も先を競うように列に並んで買い求めていました。くじ引きで出てくる、っていうことそのものが、「もう一つの面白さ楽しさ」に十分なっているのでしょう。 私の仕事は、短時間で終わってしまいましたが…… 私もお客さま方と、楽しい時間を過ごさせていただきました。 翌日のばんえい記念当日は、更に盛況 元プロレスラーの武藤敬司さんのトークイベントは…… 1レースが始まる2時間前の回でも、案の定ごらんのお客さまの入り 遠くて、ステージ上の姿が見えない……(汗) この日は、夕方から雪の予報が出ていて、予報通りばんえい記念は雪の中での決戦となりました。 この写真、わかります? みんな、頭の上に雪を積もらせながら、思い思いの馬を応援していました。 最終レースの後の「走路開放」に、私も取材でお願いして参加させていただきました。 雪の降る中ではありますが、先着で申し込まれた50人のお客さま方が参加 このように第2障害に登って、その高さを実感していました。 第2障害から振り返って、スタート地点を望む やはり気になるのは、走路の砂 どんな砂なのかな 近隣の川砂が使われています。 川砂なので思ったよりも粒は粗くて、「砂以上砂利以下」といった感じ 大きさも不揃いなところが「天然素材」を使っているという感じがします 砂利のような感じでも、足を踏み入れると結構フワフワで沈み込む感じ 歩くのには本当に力が要ります。 こういうところを歩いて、馬は頑張っているんだな。 馬場管理の方によると、レースが終わってすぐに「ロードヒーティング」を切ったとのこと。 現状で、表面から少し下の砂の温度は、50度ぐらいにもなるそうです。 確かに、雪がザンザン降っているのに、コース上には雪が積もらない。 そんな風に、冬場のばんえい競馬のコースは維持されているのですね。 シーズンラストのこの時期でないと出来ないイベント。 参加したお客さま方もみなさん大興奮のひとときでした。 また4月になったら、みなさんまた、この場所でお目にかかりましょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月21日 07時33分47秒
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