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2024年03月21日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 3月20日、“新しい3歳ダート三冠路線”三つ目の前哨戦である京浜盃が大井競馬場で行われ、地元大井所属のサントノーレが優勝しました。


★京浜盃を制したのは大井・サントノーレ。鞍上は門別の服部茂史騎手

 今年からjpnII格付けとなった京浜盃はJRA勢3頭・地方競馬勢6頭の計9頭で争われたわけですが、サントノーレは2着以下を7馬身突き放す完勝、それも突き放した相手はブルーバーとCの覇者アンモシエラだったのですから価値は十分。だったのですが・・・。

 既報のようにサントノーレ号はレース後に右膝骨折が判明、少なくとも三冠前半戦からは離脱、休養ということになったとのこと。

 レース後、同馬を管理する荒山勝徳調教師は「さらに強いメンバーとも戦えるような状態で次も挑みたい」と、また手綱を取った服部茂史騎手も「馬が成長して反応が良くなっているのが前走と今回の違い。馬の芯ができてきたのだと思う。雲取賞組が出てくる次回も負けないように立ち向かっていきたい」と非常に前向きなコメントでしたし、後述する出走権の関係からもこれで羽田盃の最有力候補に躍り出た・・・と現場では盛り上がっていただけに残念なニュースになってしまいました。


★陣営も喜びに満ちていたレース後と見えただけに残念

 地方勢では地元の大将格になると見られていたダテノショウグンが5連勝後に戦線を離れたままになっており、ここでのサントノーレまでの、全日本2歳優駿から京浜盃まで地方馬最先着してきた同馬の離脱は、地方勢にとっては大きな損失ですよね・・・。地方馬同士の中では強力なライバルでもあるわけですけども強い馬がいない三冠路線が面白いわけがない。両馬の一日も早い戦線復帰を祈っております。

 さて、1月のブルーバードCから始まった3歳ダート三冠路線の前哨戦が京浜盃で終わり、次戦は三冠第1戦となる羽田盃になります。今回はこの機会に“3歳ダート三冠路線の出走枠”について、自分用の確認も含めて、改めて見ておきたい・・・というのが今回の主なお題。

 再編されて今年からリスタートした3歳ダート三冠路線、その出走馬の選定方法はJRA所属馬・地方所属馬で流れが異なります。

 地方所属馬に関してはTCKサイトの​『3歳ダート三冠競走等における地方所属馬の出走馬選定方法』(PDFファイル)​、JRA所属馬に関してはNARの​『3歳ダート三冠路線における中央所属馬の出走馬決定方法』(PDFファイル)​が発表されておりますのでそちらで詳細をご確認ください。

 意外にわかりづらいので最初に主なところを箇条書きすると、

○羽田盃・東京ダービーはJRA・地方とも前哨戦上位馬が最優先
○東京ダービーの地方馬は羽田盃およびトライアル競走・指定競走からの権利持ちで枠の過半数に
○前半二冠においてはJRA所属馬が別路線から入ってくるのはかなり狭き門
○ジャパンダートクラシックは前半二冠とは実質的に別

 まず一冠目の羽田盃フルゲートは16頭でJRA4頭・地方12頭の内訳。
 JRA所属馬は(1)「京浜盃で5着以内の上位2頭」と「雲取賞で5着以内の上位2頭」がまず優先、次に(2)「京浜盃または雲取賞5着以内で(1)以外の上位馬」、つまり“掲示板に入ったけどもJRA勢では3番手以下”の馬が上位で、収得賞金順の選定は(3)でその次となります。

 地方馬は雲取賞・京浜盃の上位2頭とブルーバードC・スターバーストCの1着馬が優先出走権指定競走になるのはクラシックチャレンジ(4月8日大井1800m)で、優先出走権ではないもののその勝ち馬もまず羽田盃の切符を手にできるでしょう。残りが収得賞金順で出走枠に。

 二冠目の東京ダービーもフルゲート16頭、JRA4頭・地方12頭の配分も羽田盃と同じ
 JRA所属馬はまず(1)「羽田盃5着以内の上位3頭」と「ユニコーンS2着以内の上位1頭」(2)が「羽田盃5着以内で(1)以外の上位馬」と「ユニコーンS2着以内で(1)以外の上位馬」。ちょっとわかりづらいですが“羽田盃に出走したJRA馬4頭がすべて掲示板圏内を確保した場合の4頭目”、“ユニコーンS1着馬と2着馬まで入るか、あるいは地方馬が勝ったときの2着のJRA馬”ということだと思います。そしてここでも収得賞金順選定馬は上記に次ぐ順位

 地方馬は「羽田盃上位3頭」「ユニコーンS2着以内の上位1頭」と、トライアルであるクラウンカップ(4月2日川崎1600m)・東京湾カップ(5月2日船橋1700m)のそれぞれの勝ち馬が優先出走権。最大6頭がまず埋まりますね。
 そして指定競走が3つ。まず東京ダービーチャレンジ(5月13日大井2000m)。そして盛岡でのダイヤモンドC(5月5日盛岡2000m・東日本交流)園田での西日本クラシック(5月1日園田1870m・西日本交流)。優先出走権ではないですが、ここまでで9頭。
 なので収得賞金順での枠は羽田盃よりもぐっと少なくなることになります。


 三冠目のジャパンダートクラシックはフルゲート頭数こそ前の二冠と同じですが内訳が変わってJRA7頭・地方9頭に、そして優先出走権は「不来方賞1着・レパードS1着」というのがまずJRA・地方共通、地方馬のみ「黒潮盃1・2着」が加わります

 つまり直接の前哨戦から埋まる枠はJRA馬は7頭中の最大2、地方馬は9頭中の最大4。こちらはJRA馬・地方馬とも枠の過半が収得賞金順で決まるという、前半二冠とは違う構図になっています。
 ちなみに今年からJpnIIになる不来方賞はJRA5頭・地方11頭の枠JRA所属馬は収得賞金順地方馬は、地元馬にはやまびこ賞1着馬に出走権がありますが他は選考委員会による選定です。
 東京ダービーまでの三冠路線の着順によらず、不来方賞から参入する形であってもジャパンダートクラシックの枠は十分に獲れる・・・という形になっているのが前半戦と趣が異なる点といえます。

 少なくとも東京ダービーまでに関しては、JRA馬・地方馬ともに、東京ダービーを目指すなら羽田盃に、羽田盃に出るには雲取賞・京浜盃などの前哨戦から三冠路線に参加するのがまず近道。
 地方馬の方は東京ダービーであれば東日本交流・西日本交流のレースから出走権を得ることも可能な分、JRA馬よりは“切符”を手に入れやすいと言えますが、JRA馬は雲取賞か京浜盃で権利を獲っておかないと東京ダービーへは手が届かなくなりかねません。

 ではJRAから地方に移籍した馬の場合はというと、“JRA所属時の獲得賞金は選定時の収得賞金に加算しない”“転入初戦では三冠の3レースに出走できない”規定があります。なので前哨戦で好走して賞金を加算して・・・と計画的にレースを選んでおかないと三冠レースに進めなくなる可能性がありますし、ダート狙いで地方移籍するなら早めに・・・ということにもなってくるでしょう。


 さしあたり直近の羽田盃で出走枠の状況を考えてみましょう。

 まずJRA勢。アンモシエラ、ハビレ(京浜盃5着以内の上位2頭)、ブルーサン・アマンテビアンコ(雲取賞5着以内の上位2頭)が枠を占めており、これらに次ぐのがイーグルノワール(雲取賞4着)、シークレットキー(京浜盃4着)。それ以外の馬が出走したい場合は収得賞金順の選定にはなりますが、先の6頭が手を挙げているかぎりそれ以外の馬に出走枠は回りません。


★アンモシエラ/JRA 京浜盃2着


★ハビレ/JRA 京浜盃3着


★ブルーサン/JRA 雲取賞1着


★アマンテビアンコ/JRA 雲取賞2着

 地方馬はサントノーレ・フロインフォッサル(雲取賞の地方上位2頭)、サントノーレ・ティントレット(京浜盃の地方上位2頭)、ブルーバードCはJRAのアンモシエラが勝っているので対象無し。そしてスターバーストCを勝ったマッシャーブルムを加えてのべ4頭が優先出走権持ちになりますが、前述の通りサントノーレが離脱したので3頭。地方馬枠は12あるので9頭分が収得賞金順になりますね。


★ティントレット/地方 京浜盃5着


★フロインフォッサル/地方 雲取賞5着


★マッシャーブルム/地方 スターバーストC1着(写真は京浜盃出走時)


 地方馬はまだ未確定分が多い。一方のJRA勢は、先に触れた選定方法からすれば、羽田盃はおろか東京ダービーまで大まかな顔ぶれが見えている。というところにダート三冠路線の選定方法の特徴が浮かび上がっていると思っていただければ。

 ここまでの選定方法や出走枠の配分はそれぞれ「初年度」という但し書きがついていまして、来年以降はまた変わってくる可能性があります。南関以外の地区に残った3歳重賞路線との整合性にも手が入っていくのかなと思ったりしますね。なんとなくですけども。
 前にも書いたような気がしますが、かつての3歳ダート三冠路線も毎年のように形が変わっていましたしね。むしろしばらくの間は頻繁に形が変わると思っておくくらいが良くて、大事なのはその先でどういう形に定まるか?なのでしょう。

 個人的な注目点はやはりダイヤモンドカップ。フジユージーンがこの路線に進んで、来襲するであろう南関や北海道からの遠征馬を破るくらいの走りを見せてくれたならば、東京ダービーへの道も拡がるんじゃないかなと期待しているのですが。そこはまずスプリングカップ次第ということで。





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最終更新日  2024年03月22日 22時36分01秒



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