ありそうでなかった「プライドを捨て社長から工員になった1年半」
ありそうでなかったシリーズ第57弾は「プライドを捨て社長から工員になった1年半」です。もちろん、これって16年前の私の事です・・・(笑)。16年前に織物業からトランクルームに転業(起業)した当初は、6か月間は殆ど集客できませんでした。織物業を廃業する時に借金を全額返金して、トランクルーム改造資金も相当資金を使ったため手持ちの資金が余りありませんでした。しかし妻と子供3人と母親の計5人を養っていかなくてはなりません。ならば、どうするか・・・?当たり前の話ですが、私が働いて稼ぐしかないのです。それも個人と会社の固定資産税などを考えると、最低月に手取り30万円稼がなくては生活が成り立ちません・・・(汗)。職安に行くと、夜警や宅配便の仕事はいくらでもありますが、深夜労働だったり拘束時間が15時間でも月15万円しかありません。思い悩んだ末、織物業の技術(機織り、タイイング、織機修理)を活かして、同業他社の社長に頭を下げて織物工場で仕事を見つけたのです。その時はプライドを捨てるとか全く眼中になく、ただただ明日のメシを食うために当時時給850円の12時間労働(4時間残業、月25日労働)の現場労働に飛びついたという感じです。他人から見れば「社長が工員になりカッコ悪ぅ!」と思っていたでしょう・・・(笑)。実際その通りですが、明日から6人飯を食って行くのにプライドもヘチマもありません。プライドを捨てる・・・なんて実際なかなか出来ませんから、会社を倒産させたり自己破産したら、誰も知らない遠方に逃げて二度と地元に帰って来れないのはプライドが邪魔をするからです。それほどプライドというのは捨てられないモノです・・・私の場合は倒産も自己破産もしていませんので逃げる必要もありませんが、ジッとカッコ悪さに耐えるだけで済んだと言えるでしょう・・・(笑)。この「なかなかプライドを捨てられない」という人間心理を利用して、「プライドをくすぐる(虚栄心を満たす)」をビジネスで高級車を買わせたり住宅(賃貸マンション)を建てたせたり高級ブランドファッション(グッズ)を買わせたり・・・と企業はアノ手この手で消費者にちょっとワンランク上のモノを買わそうと必死です。特に車は90%は駐車場の展示品(実働10%)と言われ、保険や車検でコストが掛かり普通に考えれば「動けばイイや」で身分相応で実用的な車で良さそうなものですが、これがメーカーの巧妙なプレゼンに多くの虚栄心を満たそうとする人達がハマって、高級車に群がるというカラクリも一つの大きなマーケットとして日本経済を回しているんですねェ・・・まぁしかし、それから1年半必死のパッチで頑張りました・・・(汗)。途中「こんな事をいつまでもヤッテいられない・・・トランクルームの仕事に戻ったら不動産仲介業も兼業しなければ」という思いから、毎日12時間仕事をしながら、朝2時に起きて宅建の受験勉強を9か月しました。睡眠時間5時間。日中は眠くて眠くて、織物工場の現場で機織りをしながら何回歩きながら眠くてこけそうになった事か・・・(笑)。常に目を覚ますために、ガムや目薬を多用して、拳骨でホホにフックをして脳ミソを横揺れさせて目を覚ませました。やはり、人間は睡眠時間は7時間は必要だと心の底から思いました。そんな20代のサラリーマン時代から30年ぶりに他社で働くサラリーマン(工員)を1年半送った訳です。久しぶりに他社で平社員ペイペイの空気を吸って、オモシロかったですよ・・・イロイロあって(笑)。もちろん身分(元社長)を隠してでの現場労働ですので、先輩の10代の女子行員から鼻であしらわれた時は一瞬カチンときましたが、そこはガマン、ガマン・・・(汗)。久しぶりの年は取っても新人の「下から目線」は新鮮でした・・・(笑)。まぁ65歳の今から思えば、当時49歳・・・まだ若かったんでしょうねェ。という事で、人生どんな環境に陥っても、腐らず目の前の自分がデキる事を淡々とする事が将来に繋がる・・・と言うのを身をもって経験したのが私の強みかも知れません。古い言い方かもしれませんが、やはり人間は経験を通じてでしかハートは強くならないと思うのです。本を読んだりセミナーなどで人の話を聞くだけでは、自分が変わるキッカケになるかも知れませんが、残念ながらハートは強くなりません。しかし後で考えれば、そんな事をしなくても不動産を担保に祖父の代から80年間も取引のある地元のメインバンクから金を借りたり、不動産を売ったらもっと楽だったろう・・・と思いますが、織物時代の借金の重圧から解放され無借金経営になった「清々しい気持ち」を手放すのは、絶対イヤだという気持ちが強かったんでしょうねェ~「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.comにほんブログ村 にほんブログ村にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ