|
カテゴリ:カテゴリ未分類
ジョージ・ソロス氏は15日、ユーロ圏債務危機への政策対応が景気の下方スパイラル(悪循環)を招いており、欧州が来年リセッション(景気後退)に陥るのはほぼ不可避で、その後も何年にもわたって経済の停滞に苦しむ可能性があるとの考えを示した。どういう事かと言えば、各国政府が民間のバランスシート調整を引き受ける形で世界でソブリンリスクが拡大する。各国が財政再建を進める場合、「すべての国が財政再建に走ると世界経済に大きな影響及ぼす可能性」がある。
欧州中銀(ECB)のゴンサレスパラモ専務理事は16日、今後2年間にユーロ圏の銀行が8000億ユーロの資金調達が必要になるとの見解を示すとともに、銀行に対して主要な金融商品の単純化を求めた。 ゴンサレスパラモ専務理事はロンドンで開催された会合で「今後2年間、ユーロ圏の銀行セクターは巨額な資金調達の必要に迫られるだろう」としたうえで「ユーロ圏の上位20銀行グループは、2010年5月から2012年末の間に借り換え時期を迎える長期債務を約8000億ユーロ抱えている。これは、償還期日が1年以上先の債務のほぼ半分に相当する」と述べた。 専務理事は、証券化市場の再生はユーロ圏の景気回復にとって重要との認識を示しながらも、銀行に対し資産担保証券(ABS)など主要金融商品の単純化を求めた。 欧州市場についても、「新興国にけん引されて海外向け輸出は回復、全体として持ち直しの動き」としつつ、「輸出が好調なドイツと、バランスシート調整が進む周辺国で景況感に格差があり、周辺国のソブリンリスクの高まり受けて金融市場は不安定な状況」と分析した。 そして欧州では、「社債のスプレッド拡大など企業の資金調達にも若干影響が出ており、市場の動きや企業金融などが欧州経済の回復を弱めないか注意する必要がある」と述べた。欧州金融市場での長期金利が高止まっている。 米コマーシャルペーパー(CP)市場では、欧州の銀行に対する貸し渋りの動きが出ている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月16日 23時17分54秒
コメント(0) | コメントを書く |