白?島演習が間もなく始まる。延坪島砲撃事件とは違う展開になりそうだ。
黄海上にあって韓国の施政下にある「西海五島」(白?島、大青島、小青島、大延坪島、小延坪島)の一つである。行政上は仁川広域市甕津郡白?面に属する。韓国政府統治範囲の最西端にあたる。
北に朝鮮半島本土の長山串、東に甕津半島がある。最も近い島は東北11kmに浮かぶ月乃島である。肉眼で見えるこれらの土地は北朝鮮の統治範囲(黄海南道)であり、白?島との間の海域には韓国の北方限界線(NLL) が走っている。
![覇権.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/03/0000135003/75/img065b9631zikdzj.jpeg)
韓国軍当局が北朝鮮の空気浮揚艇による奇襲侵入に備え、黄海の南北境界水域に近い白ニョン島に大型攻撃ヘリコプターを配備する方策を検討していることが分かった。
軍消息筋は12日、白ニョン島に建設中のヘリ格納庫は大型攻撃ヘリを収容できる規模だと説明した上で、「来年に国外から導入される大型攻撃ヘリを長期的に配備する方策を考慮している」と明らかにした。
韓国軍は来年10月ごろに大型攻撃ヘリ36機を導入する計画で、このうちの一部が白ニョン島に配備される可能性があるという。
同筋は「北朝鮮が空気浮揚艇60隻余りを配備できる海軍基地を白ニョン島に近い黄海道・古岩浦に完成させた。この基地の規模は予想をはるかに上回り、奇襲侵入の脅威も高まったため大型攻撃ヘリが必要となった」と説明した。12日聯合ニュース
軍関係者は12日、「北朝鮮の空気浮揚艇(ホバークラフト)による奇襲浸透に備え、ペクリョン島にコブラ4機を配置することを積極的に推進している。大型格納庫建設が完工する9月末にも配置が可能だろう」と話した。同関係者は、「最近北朝鮮が黄海道(ファンヘド)コアムポ空気浮揚艇基地建設を終えた。基地の規模が当初予想より大きくなり、それだけ奇襲浸透の脅威も高まったことから大型攻撃ヘリを配置することにした」と説明した。北朝鮮コアムポ基地の空気浮揚艇は70隻余りで、20分で特殊戦兵力4000人余りを乗せ西海5島に到達できる。
合同参謀本部関係者は、韓国軍は北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈、延坪島砲撃事件後、西北諸島地域の防御強に向け、6月に同地域に防衛司令部を創設する方針を固め、戦力強化を続けている
朝鮮戦争で国連軍と朝鮮人民軍の休戦に際して、陸上に軍事境界線として38度線が設けられ、韓国と北朝鮮もこれに合意したが、海上の境界線については何も定めが無かった。休戦から1ヵ月後に国連とアメリカが北方限界線(NLL)を設定したが、北朝鮮政府はこれを認めず、この周辺で軍事行動を繰り返していた。
1999年には北方限界線より南方の豊かな漁場や韓国が実効支配する延坪島をはじめとする島嶼を北朝鮮側に含む海上軍事境界線を北朝鮮側が一方的に宣言し、これを根拠として朝鮮人民軍は1990年代末から2000年代初頭にかけて何度か北方限界線を越えて韓国軍と衝突し、1999年には第1延坪海戦、2002年には第2延坪海戦が起こった。
また、延坪島付近ではないが、2009年には大青島の近海で銃撃戦を引き起こしている(大青海戦)。同じく2010年には、白?島西南海域付近で韓国海軍の哨戒艦が北朝鮮製の魚雷と思われるもので撃沈される(天安沈没事件)など緊張状態が続いていた。