テーマ:香水(939)
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『トライアルセットC 匂いの帝王のお気に入り(1.5ml×5種)』より ■コンセプト 16世紀の茶人「古田織部」は、千利休の「人と違うことをせよ」という教えを忠実に実行し、 大胆で自由な気風で、美の新しい価値観を茶の世界に作りました。 織部焼の特徴である濃い緑と黒のデザインは、いまもモダンです。 古くは『宗湛日記(そうたんにっき)』に 「セト茶碗ヒツミ候也。ヘウケ(ゲ)モノ也」と称賛されたように、 織部の「ひょうげもの」という異名も今ではよく知られるようになりました。 ■香調<グリーンシトラス> ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。 すっきりと立つ個性的な香りのあとには、あたたかくパウダリーな甘さが残ります。 他に類のない香りに、古田織部の粋(いき)を重ねて「ひょうげ」と名付けました。 男性も女性もお使いいただけるパルファンサトリのシェア-フレグランス。 トップ:グリーンリーフ、セージ ミドル:ジャスミン、バイオレット、パチュリ ラスト:ウッディ、アイリス ■感想:私の好み度<85-90>(世界香水ガイド★4→80) 『これは抹茶に玄米茶!』 肌に乗せた瞬間から空気の流れがない倉庫から送られてきた荷物のような やや湿ったカビ臭さ、埃くささを1分程度感じます。 それからは茶葉を石臼で挽いているような香りが力強く広がりここで芳香といえます。 徐々に丸みを帯びてくるとお茶屋さんから漂う焙煎の香ばしさと甘み 同時にみかんを皮ごと直火で焼いたような少し苦い酸味をほんのすこーし感じ 『和風のグリーンティー(エリザベスアーデン)』っぽい。 中心にあるのは日本茶。 最初は抹茶、甘味と香ばしさを感じると玄米茶も思わせます。 初めてつけた直後は「???」と首を傾げましたが それ以降の香りの展開はとても和みます。 ラストまでグリーンリーフは中心にあり、 ドライダウンのウッディさはステラマッカートニー『ステラ』を思い出しました。 ローズ×ピオニー×アンバーで洋酒っぽさのある香りで あの感覚が合う人なら系統は違いますが「ひょうげ」は好きだと思います。 パルファンサトリはムエットも含みますが8種類を試したところ 日本人調香師だからこそ行き着いたと思われる和の表現は心に響き沁みるものが多いです。 なかでも『ヒョウゲ』はお茶を嗜む日本人には人気が高いと思います。 日本の風土にあった作品が多いので、 <商品名について> 2008年発表では『織部』、2019年11月から『ひょうげ』へ。 ■拡散性・持続性 拡散性は普通からやや強め。 持続性はやや長めから長め。 穏やかな香りですがロングラスティング。 ■季節 季節は通年。 日本の夏にたおやかに使える香り。 秋冬では程よいお茶の温もりのよう。お正月にも。 ■年齢 年齢は20代半ば以降。ユニセックス。 とてもニュートラル。オンオフ使える香り。 10-20代の方には若さから漲る溌剌とした力に香水が負けてしまうかも? 40代の男性からふわっと香るとセンスの良さ、香水選びの上級者と感じます。 ■リピートは? パルファンサトリのレギュラーボトルは50ml。 30mlがあればすぐに購入する香り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.08.24 23:50:47
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