テーマ:香水(939)
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ウッディムスク。 メインはベルー産アンブレッドシード。 バージニア産シダーオイルでウッディノートを効かせ、 アンブレッドシード(トロロアオイの種子、植物性ムスク)でムスクを表現。 アンブロキサンはウッディとムスクを結びつけます。 【調香師】 Aurelien Guichard/オーレリアン ギシャール ・JPG『ル マル テリブル(2010)』 ・資生堂『エバーブルーム(2015)』 『マティエール プルミエール』はオーレリアン ギシャールが2019年に創業。 ギシャールの父ジャン ギシャール/Jean Guichardも調香師で手がけた作品は、 カルバンクライン『オブセッション(1985)』、パコラバンヌ『ラニュイ(1985)合作』 カルティエ『ソープリティ(1995)』、ニナリッチ『レベルドゥリッチ(1996)合作』などで 香料会社「ジボダン(旧ルール)」運営のパフューマリースクールの取締役。 香水界のボスともいえる父、花の栽培から香水制作まで関わる名家の生まれオーレリアンの 真摯な熱い思いは私が使用した三作品からも伝わってきます。 展開は全11作品とまだ少ないですが注目したいブランド。 ■感想:私の好み度<75-80> フィグ×時折ココナッツ×ムスク/パウダリー。 ピリッとした苦みのあるフィグリーフのスタート。 じわじわとフィグの果肉の甘みが重なり 茎を折った時の白い液の生臭い青味がリアルながらも ただの青果の匂いで終わらないのは、ムスクのほんのりとしたパウダリーと シダーのフィグの苦みと調和した渋みのウッディさがあることで『香水』として完成しています。 鼻の効きがいい時はドライフルーツ、レーズン、プルーンのような熟成し濃厚な甘みも感じます。 香りの変化はざっくり『スプレー後』と『15-30分後』の2つのパート。 後半パートで香りの印象がほぼ固定され以降はそこから割合のバランスをかえないまま すぅーっと薄くなっていきます。(ただしロングラスティング) フィグ&フィグリーフ6、ムスク3、シダー1。 ■拡散性・持続性 拡散性は普通からやや強め。持続性はやや長めから長め。 ■液の色・ボトル 液の色はかなり淡いイエロー。 サイズ:約w20×d20×h58mm[6ml] (スプレーなしのキャップの状態ではh48mm)フランス製 展開が豊富で試しやすい! ムエット(5€)、1.5ml(5€)、6ml(32€)、50ml(145€)、100ml(205€)。
■季節 秋・春。 青さから夏っぽさもあるけど多湿の日本では重そう。 アンニュイな印象から冬にも合いそうですが、フィグがココナッツっぽく感じることもあるため 季節感を重視するなら冬はやや外れているかも。 ■年齢 20代半ば以降。ユニセックス。 オフィスなら男性は30代前半まで。 女性は20代半ば以降から問わず。 ■これらが好きで重めでいいなら『パリジャンムスク』が好き? ・マークジェイコブス『マークジェイコブスメン(2002)』 『パリジャンムスク』より明るくフレッシュなグリーンシトラスよりでマリンっぽい、 フローラルさがあり化粧品らしさの華美。 『マークジェイコブスメン』は廃番のようで少しでも近いものを探しているのなら 『パリジャンムスク』か『フィロシコス』を。 ・ディプティック『フィロシコスEDT(1996)』『フィロシコスEDP(1996・2012)』 『パリジャンムスク』よりグレープ系フルーティ。青みがより若く透明感がある。 ・コーダリー『フィーグドヴィーニュ(2013)』 『パリジャンムスク』よりかなりクリアでシトラスで明るい。廃番かも。 …まとめると一番重く生々しいのが『パリジャンムスク』。 単体では「パリジャンとは?」と感じていたけれど 比べてわかったなるほどかっこいい意味でスノビッシュな『パリの男性のムスク』。 ■リピート 香りとしては好き。たまに生々しさが重く感じることがある。 6mlで十分楽しめリピートの予定はありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.03 22:00:00
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