カテゴリ:読後レビュー
2015年1月20日 ★★★ ユージニア以来1年3ヶ月振りに恩田陸の作品を読んでみた。本作は「月の裏側」で登場する塚崎多聞を主人公にした連作短編集を5つを入れたトラベルミステリーである。著者が実際に訪れて印象に残った風景や出来事などを題材にしたもので、連作ではあるがそれぞれで完結している。なかでも最後の「夜明けのガスパール」は多聞の 友人が言った「俺さ、おまえの奥さん、 もうこの世にいないと思う。おまえが殺したか らだ」の発言にはどっきりさせられました。実際は殺人なんてしてなかったのだが…。サラッと読むと、あれって読み返すことになるので読まれるかたはご注意を。次は著者が一番好きな主人公が書かれていると言っている「上と外」あたりを読んでみようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.01.20 12:25:14
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