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2018.09.28
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2018年9月28日
★★★★
先週読み終えた岡嶋二人のダブルダウンで読書の息を吹き返した勢いで次は本格ものをと探した結果、第二十七回鮎川哲也賞を受賞し、年末の数々のミステリランキングの1位を獲得した受賞時の選考員大絶賛のホラー&本格ミステリーの今村昌弘のデビュー作、屍人荘の殺人をわくわく感を持って読んでみた。
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。緊張と混乱の一夜が明け。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!! 究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作(BOOKデータベースより)
本作は2018年このミステリーがすごい、週刊文春ミステリーベスト、本格ミステリ・ベスト10のそれぞれで1位を獲得し三冠を達成した鮎川哲也賞受賞作である。すなわち新人が書いた作品と言う事でもある。
本格ミステリで定番の雪の山荘的なシチュエーションでクローズド・サークルを形成する手法にある組み合わせを試みたところに驚いた。この雪の山荘になんと常人では考えもつかないゾンビと組み合わせをするというアイデアに皆が絶賛し、本作の成功の決め手になったものと想像出来る。この設定は過去に
山口雅也の「生ける屍の死」が有名だか私は読んでいないので比較は出来ないが非現実の世界ではあるがルールを逸脱していなければ、本格ミステリとして十分に成立するという証ではないかと思う。両作品ともデビュー作と言うところも共通している。
美人名探偵・剣崎比留子とワトソン役の葉村譲というキャラクターが魅力十分だしシリーズ化して、これからの活躍を見ていきたいです。





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最終更新日  2024.10.21 23:08:02
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