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カテゴリ:裁判
あーあ、止せばいいのに最高裁まで争っちゃう人がいたんですねえ。
どうやったって勝てるわけ無いのに。 君が代伴奏拒否:教諭の敗訴が確定 最高裁判決(毎日) 公立小学校の入学式で「君が代」のピアノ伴奏を求めた職務命令を拒否し、懲戒処分を受けた東京都の女性音楽教諭(53)が「伴奏命令は憲法が保障する思想・良心の自由を侵害する」として東京都教育委員会の処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は27日、原告側の上告を棄却した。国旗・国歌の「強制」を巡る初の最高裁判決で「伴奏命令は思想・良心の自由を侵害しない」として、職務命令を合憲と判断した。同種訴訟に影響を与えそうだ。この訴訟、伴奏拒否に際してテープを用意するなり上級生の誰かに伴奏させるといった代替案を用意して交渉するくらいの事をした上で「処分内容が重過ぎる」といった主張ならば、まだ情状酌量の余地というか勝てる要素も僅かながらあったんじゃないかなあと思うんですよ。 でも争点が国歌に対する「思想・良心の自由」ですからねえ。 国歌を歌う事の強制が憲法違反なんていう主張は、最大限に譲っても生徒までの話で、国歌(今でも音楽教科書の最後の方にありますよね?)や儀式のあり方を教えるのが職務の一環である教職員が強制云々なんて言える立場にあるわけが無いでしょう。儀式における礼儀を教えるのも教育の一環でしょうに、範となるべき人間が礼を失する行動を取ったらそりゃ何かしらの罰則を受けるのも当然です。 だいたい「思想・良心の自由」なるもので職務を拒否する事が通るなら、例えばキリスト教原理主義の理科教師が「進化論なんて教えられるか!」と主張すればそれも認めなければ整合性が取れないのですが、訴訟したりそれを支援している人達ってそういう事わかっているのかね? こんなの認めたら公教育が崩壊しますよ。 最高裁でこのような判例が出てしまった以上、今後傍論という名の独り言で憲法違反云々を言挙げする裁判官が現れることもほとんどなくなるでしょう。仮に現れたとしても、これまでと違って最高裁でそれが否定された以上、その威力は完全に無力化されたも同然。時々トチ狂ったとしか思えないような判決を出す事もある地裁や極々稀におかしな判決を出す事もある高裁などと違い、最高裁の判決は重いのですよ。 今まで通り高裁まででやめておけば、まだまだ訴訟で遊ぶこともできたでしょうに、自ら首を絞めちゃいましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月28日 02時58分52秒
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