食物繊維少ないと危険 大腸がんリスク2・3倍
穀物や野菜などに含まれる食物繊維は、1日10グラムを超えて取っても大腸がんの予防効果に差は出ないが、摂取量が少ないと発症の危険性は2・3倍に高まるとの調査結果を、厚生労働省研究班が20日発表した。 同様の結果は欧米でも出ており、適度な摂取が健康維持に大切との見方を裏付けた。厚労省は生活習慣病予防などの観点から大人で15-20グラムの目標を掲げているが、大腸がん予防だけなら10グラムで足りるかもしれないことを示した形だ。 大谷哲也群馬大助手(公衆衛生学)ら研究班は、新潟県、大阪府など9地域で、40-69歳の男女約10万人を1990年から最大12年間追跡。95年以降に大腸がんを発症した522人で、食生活との関連を詳しく調べた。(参考=共同通信 7月20日)