619775 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

コジネンコ

コジネンコ

フリーページ

カレンダー

お気に入りブログ

屏風山 New! kiki2406さん

傷つけられた子ども… shchan_3さん

ぼたんの花 ぼたんの花さん
福山医療生協九条の会 や~っぴょんさん
ゆうこと5にゃんの… ゆうこ8838さん
2007年12月12日
XML
カテゴリ:環境

 今日の日本農業新聞、いつも通り何気なく読んでいて一瞬、目が点になった。その記事、主見出しは「温暖化対策探る」でなんてことはないのだが、その右肩に添えた小見出しに「『野良芋』や1等米低下…」とある。 ん? 何? 「野良芋」だってえ?

 最近めっきり少なくなったが野良犬や野良猫ならもちろん見たことがある。ヒマラヤ遠征でインドに行ったときは聖獣…といえばまあ聞こえはいいのだけれど、要するに「野良牛」みたいなのと一緒に野宿した経験もある。しかし野良芋というのは初耳だ。つい、夜な夜な畑を徘徊する芋…なんて一種シュールな世界を想像してしまった。(^^;) 

 くだんの記事は、独立行政法人の農業環境技術研究所が11日に開いた第28回農業環境シンポジウムの模様を伝えたものだ。シンポジウムのテーマは地球温暖化の農林水産業への影響とその対応策で、北海道農業研究センターから「野良芋」の増加についての報告があったらしい。ちなみに「1等米低下」は九州沖縄農業研究センターからの、温暖化による高温障害で米の品質が低下しているという報告。こちらは比較的よく知られた話だろう。

 さて、その「野良芋」だが、ネットで調べてみて「野良生え(のらばえ)芋」とも呼ぶらしいとわかった。地中に収穫し残したジャガイモを親として自然発生する芋のようだが、これが近年目立って増えてきている。野良芋の親になる取り残した芋はこれまで、土が一定の深さまで凍結する冬に死滅していたのだが、温暖化の影響で土の凍結深度が浅くなってきた結果、越冬して繁殖できるようになったというのだ。

 じゃあ、それもちゃっかり収穫して食べちゃえばよさそうなものだが、そうは問屋が卸さない。農家ならすぐ分かると思うが、作物には連作障害というものがあって、同じ作物を同じ畑で続けて栽培すると病気が多発したり枯れたりする。そこで輪作といって、年により栽培作物を変えることで障害を防いでいるわけだが、土中に野良芋が残れば連作したのと同じになってしまう。つまりその畑ではまともなジャガイモ栽培ができなくなってしまう恐れがあるわけだ。また野良芋が病原菌ウイルスが越冬する恰好の温床になってしまうという困った問題もあるという。そこで、これへの対処法が研究されているわけだ。

 地球温暖化対策には、一般に「緩和」と「適応」という言葉で呼ばれる二つのアプローチがある。緩和は言うまでもなく人為起源の温室効果ガス発生を抑制し、破局的な気温上昇を防ぐこと。一方、適応は、どうしても避けられない一定程度の温暖化を想定し、今から対応策を講じてゆくことだ。その中には堤防のかさ上げや高温に強い新品種作物の開発などが含まれる。野良芋対策も確かにその一環といえるだろう。

 ということで、ん~、またひとつ賢くなったなあ… でも、野良芋ちゃんかあ…、やっぱ、ちょっと笑っちゃいますねえ (^^)

www88_31[1].gif ←ランキングに参加してます、ワンクリックご協力を m(_ _)m






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年12月13日 10時44分34秒
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.