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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2011年01月05日
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テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:ジャーナリズム

 あけましておめでとうございます。  なんともいえない閉塞感に満ちた新年ですが、今年はなんとか、未来への希望を、作りものの言葉による慰めではなく、小さくても目に見える形にしてゆきたいと思っています。その最初に起こしたアクション、毎日新聞との間で以下のようなやりとりがありました。

 コトの起こりは正月3日、それまでの正月料理とお酒で奈良漬け状態になった脳みそをそろそろ叩き起こさねばと、近所の山に出かけ寒風に吹かれてみることにして4時に起床。顔を洗い山装束に着替えながら配達されたばかりの毎日新聞を広げ、一面下のコラム「余録」を読んだ瞬間に、それまで半ば寝ぼけていた脳みそがぶちキレた。同コラムいわく、日本の外交は昨年、失点続きだったがただひとつ大成功したものがある。それはCOP16で孤軍奮闘の末、不平等条約である京都議定書の延長を許さなかったことだ云々・・・

 まずCOP16で京都議定書の延長がならなかったというのは事実認識として誤っているし、不平等条約というのも事実無根の被害妄想であり経団連の言いがかりから出た俗耳に入りやすいデマだ。ンなこともわからないこいつはアホか?とまず思い、次いでそれなりのリベラルで知られた「大毎日」が、これほど浅ましく財界と政府に取り入るまでに落ちぶれたのかとため息が出た。いずれにせよ、こんなアホが看板コラムの余録を担当するに至った毎日新聞はもう、カネを出して読む価値はない。

 で、早速、販売店に電話だ。新聞販売店のことだからこの時間にはもちろん盛業中であるわけだが、配達もまだ途中の4時過ぎに読者から記事について激しく抗議されたばかりか、購読まで打ち切られたことには面食らっている様子だった。この店との付き合いは長い。今は、つい興奮して言い過ぎたと反省しているが、購読を再開する気持ちはない。ということで、やや気持ちも落ち着いた昨日、毎日新聞本社にメールを送ったところ、間もなく、同社から返信が届いた。以下に転載したので、読者諸兄のご意見をうかがいたい。


以下転載

  【コジローから毎日新聞へのメール】

 毎日新聞の偏向と荒廃を悲しむ

 私は、和歌山県地球温暖化防止活動推進センターのセンター長を務めております。これまで、大学卒業以来35年間貴紙を購読してきたのですが、COP16における日本政府の妄動を天まで持ち上げた1月3日付け余録には心底呆れ、ついに縁を切ることにしました。

 古くはあの西山事件を巡る保身で腰が引けた対応にガッカリさせられたこともありましたし、時々の国の施策を巡る論調など、意見が異なる面も少なくはなかったのですが、それでも読売や産経に比べればまだしも新聞としてまともでしたし、朝日に比べ経営が厳しいと伝えられていたこともあって、これまで三度の転居を経ても、また自身の失業に伴う収入の途絶や生活苦の中でも、貴紙の購読だけは続けてきたのでした。

 しかし、前述の余録は我慢なりません。あれは経団連の詐欺的主張の全面的な引き写しではありませんか。いまさら面倒くさいのでいちいち指摘はしませんが、同余録の内容はせいぜい一知半解(「半解」は褒めすぎか「全壊」が適切かも)のレベルでCOP16を論じており、我々長らく地球温暖化についての理論や国際交渉の展開過程に接してきた者からみれば噴飯ものと評するしかない代物です。しかも、それが何のウイットもアイロニーもない文脈でただ垂れ流され、押しつけがましい記述からはただ、書き手の傲慢で軽薄な思想構造だけが後味悪く印象に残るといった、これ以上ない殺伐とした文章でした。毎日は、一体いつからこんなロクでもない駄文悪文を載せるようになったのでしょう。

 釈迦に説法ではありますが、「文は人なり」といいます。余録は毎日の表玄関に掲げた看板ではありませんか。それを書かせる論説委員にかくも粗雑で無能な人物を充てざるを得ないほど、毎日は人材が払底してしまったのでしょうか。それとも、昨今の消費税増税やTPPを巡る極端に財界に偏向した論調にも見るように、ついに毎日も他紙にならい、「社会の木鐸」の誇りを最終的に投げ捨て、経団連や政治権力の歓心を買うことによって生き延びる道をいよいよ選択されたのでしょうか。とすれば、私たち国民は経団連のメガホンなどに乏しい金を出す義理はありません。

 怒りの余り、編集内容には何の責任もない販売店の方につい、失礼な言葉を投げつけてしまったことを反省しています。ただ、毎日の今日の目に余る財界偏向と文章の荒廃が残念で悲しい。毎日の堕落は全国レベルでの新聞ジャーナリズムの最終的な消滅を意味すると考えるからです。国民の立場に立つ報道を復活さる良心は存在しないのでしょうか?


 【毎日新聞からコジローへの返信メール】

 余録への指摘の件・毎日新聞

△△さま

長年、毎日新聞をご愛読いただきありがとうございます。
 

この度、1月3日の余録に関し、ご意見をいただきました。余録は東京本社の記者が執筆し、全国の毎日新聞で掲載しております。いただいたご意見は全国の毎日新聞の読者関係部署で閲覧できるようになっており、筆者らに伝えるようにしています。

ただしお住まいの和歌山県は大阪本社管内となり、大阪本社で印刷して毎日新聞をお届けしています。メールの中に販売店に関する記述もあったことから、大阪本社の関係部署にもご意見を伝えました。

△△さまのご指摘の趣旨は、今後の紙面作りの中で答えを出していけるよう努めてまいります。今しばらく、引き続き毎日新聞をご愛読いただきますよう、お願いする次第です。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
まずは取り急ぎ、ご連絡いたします。

毎日新聞大阪本社愛読者センター

転載以上

 本当に、どいつもこいつも財界の応援団に堕してしまって、国民の立場に立つ勇気あるメディアはどこにもないのか。健全なジャーナリズムの不在が、どれほどこの国の民主的変革を困難にしていることだろう。だが、かつて新聞ジャーナリズムの端くれにあった者として断言するが、どのメディアにも心ある記者や編集者は必ずいる。彼らが勇気を持って発言できるよう、あきらめず地の果てから声を上げ続けてゆきたい。

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最終更新日  2011年01月05日 12時47分00秒
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