ギマラス島重油流出
日本ではあまり報道されていないと思いますが、8月11日にフィリピンのギマラス島付近で重油流出事故が発生しました。同島付近は、美しい珊瑚礁も多く、たくさんの希少生物も生息している地域でした。イロイロ島で知人が運営しているNGOが同地域住民のための緊急支援活動を行っています。緊急支援ページ以下小林幸恵さんのメールからの引用です。***********8月25日現在、まだ船舶は海底900メートルのところに沈んだままで、重油は広範囲に拡散して周辺の生態系が破壊され続けています。重油流出の規模してはフィリピン史上最悪の事故となったにも関わらず、海外ではあまり報道されておらず、支援も遅れています。行政や事故を起こした企業(ペトロンがチャーターしていた)がなんらかの対応をすべきですが、対応があったとしてもその内容は期待できる状況にありません。事実、現在までに村人が受け取った支援はコメ2キロと缶詰6缶のみ。ペトロンは重油を1リットル5ペソで買い取るそうですが、それを収集するの被害者の村の人や子供が中心となっており、健康被害も予測されます。ギマラス島はイロイロ市からバンカーボートで20分のところにあります。地元の方の観光地としても有名で、美しい自然に囲まれた静かな海があります。漁村は現金収入こそ乏しいですが、これまでは3食のおかずを海の恵みにより自給自足していました。今回の事故で、村人は漁業を諦めるしかなく、新しい生計手段(養豚や養鶏など)を模索しています。フィリピンの非政府組織(NGO)であるLove Our Own Brethren(LOOB)Inc.では、生計支援計画を立てており日本からも緊急支援を募集しています。***************************その他詳細は、LOOBホームページをご参照下さい。