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江戸こぼれ話 笑左衛門残日録

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2024年03月07日
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 ​江戸川柳 番頭の女房
​​


 ​​ きびしいかな、丁稚奉公、​​
 ​~ばけそうな 花むこの出る するが丁~​
ご隠居、日本橋の大店の番頭ともなれば、そりゃあ、大出世でございましょうねえ、」
 「そりゃあ、苦労が着物着てるみたいな努力をしなきゃなれないね、
 彦五郎が番頭にでもなったらお日様が西から昇るだろうな、」
 日本橋駿河町あたりの大店の番頭は苦労の大変なのでございます。
 丁稚小僧に奉公してから手代になるのに最低14年位掛かり、
 それからまた頑張って、小頭役になれるのです。
 まっ、そこからが大変でございまして、厳しい丁稚奉公から始まり
 店の番頭になるのには少なくとも30年はかかりますね。
  てなもんでございますから、丁稚から番頭になるには早い人でも
 四十を超える、並みならば五十を過ぎるでございましょうな。
 番頭になるまでは、店の外に家を持つこともできず、当然ながら女房も持てないのでございますよ、
 上の川柳は、日本橋駿河町の大店からは、よぼよぼになった婿さんが出てくるに違いないだろうと、穿った見方をした川柳でございましょう。
 それでも、お嫁さんをもらえたということは大変幸せであったのです。
 石部金吉のような堅物で真面目で要領の悪い番頭になりますと
  嫁さんをもらう時期を逃してしまう者がおおいのです。
 ですが、堅物でも男でございますから、内緒で妾を囲うとか、
 こっそりといい人と密会するとか、そのうちに子供ができて産まれるのも
男と女の世の流れでございますな。
 ですが、堅物男の番頭は主人に打ち明けることもできずに、
 いよいよ死ぬ段になって、
 ~実はあっしにはどこそこに子供がいるんで後を頼みます~
 と、泣き泣き告白するという悲劇もあったのでございます

​  ​~ばんとうの まつごに子ある ことをいい~
 なんて川柳があるくらいでございます。
 まっ、一番目出たいのは、

 ​​~番頭は 内の羽白を しめたがり~
​​
 でございましょうかね、
 ~羽白とは歯が白いこと、既婚者はお歯黒にするので、鉄漿(かね)をしていない娘
のことでござんす。つまり、店の娘をものにしようという魂胆でございまして、
手っ取り早く旦那に気に入られて、家の娘を嫁にしてしまおう、そうすれば色と欲の二筋道がうまくいくのではないか、と番頭はみなうずうずしているのです。
 ~ご隠居、あっしは 遊び人の彦五郎で幸せでござんすね、~
​ 笑左衛門​





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最終更新日  2024年03月07日 10時30分10秒
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