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テーマ:薬剤師のお勉強(13)
カテゴリ:薬剤のこと
処方箋に、ドネペジルとオキシブチニンが両方あるのです。
認知症と頻尿があるのでしょう。 ドネペジルはコリンエステラーゼ阻害剤。 オキシブチニンは抗コリン剤。 考えても、作用が拮抗するようで気になります。これが今から半年前ぐらい。 認知症のある方には、オキシブチニンは慎重投与です。 その処方を見た時に、気になって上司に相談したけど禁忌じゃないからまあいいんじゃないかと言われた。A先生だから、大丈夫だよ。 今から1か月前に、パーキンソン病やレビー小体型認知症の抗コリン薬と認知機能という文献を見つけました。 オキシブチニンを投与すると認知症が出現し、休薬すると軽快した。 オキシブチニンは脂溶性が高く、血液脳関門の通過しやすく、認知症患者には薦められないと書かれている。 脳の機能も変化している。 健常者では、蓄尿時に前頭前野が賦活がみられる。 PD/DLBでは、基底核や前頭葉の病変により、排尿反射に対する抑制が障害され(促進亢進も指摘されている)排尿筋過活動をきたすものと考えられている。 やっぱり、気になるわ!。 オキシブチニンの処方されている患者さんがおりますわ。 でも、文献の中身を読みきれておりません。日本語なのに、頭にはいらん。 やっぱりカルテを見に行ってから、先生に言おうと思いました。 先に偶然に先生に会う機会があった。いまだ!。少し気になることがあるんですけど切り出し、ドネペジルとオキシブチニンは、作用が相反するし、オキシブチニンだけでも、認知症状が出ることがあると伝えました。「気にしておきますと」。 カルテも見ておこう。 と思ったら、明後日退院だって。 慌てて、病棟にカルテを見に行きました。 前のクリニックから、ずっとオキシブチニンは処方されていて、今回の入院でも約3ヶ月継続されていました。 クリニックでは、認知症、抑うつ、不眠、不安感、身体表現性障害と。 今後に活かされるかは、わかりませんが看護師には伝えました。 もっと早く行動に移していればと後悔です。 オキシブチニンを中止して、他剤に変更してもらえばよかったと思います。 変更してもらえないかもしれないけど、伝えることはやはり大切でした。 高齢者に、抗コリン剤は注意が必要です。 今日も、オキシブチニンと抗うつ剤のアミトリプチリン併用されていました。 ダブル抗コリン作用です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 22, 2020 08:32:59 AM
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