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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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pinot club 505th wi… 道草.さん

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Mar 6, 2019
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​​​​春の訪れ

クロッカス@長久手南クリニック

クリスマスローズ@長久手実家

ツバキ@長久手実家​​​

​症​例報告​​


ケアマネからの紹介である。既往歴:うつ病、HM病院①レクサプロ10mg②マイスリー5mg。類天疱瘡、M病院①プレドニン5mg。物忘れ、幻視、昼間傾眠、夜間不眠、夜間せん妄、易転倒、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、食欲低下、欝状態を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮(なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤境界領域梗塞、⑥その他 左淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:7、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:27/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。幻視に抑肝散加陳皮半夏2.5g、せん妄にシチコリン1000mg静注、歩行困難にグルタチオン2000mg/ソルコセリル1Ap/ビタミンC2g/ビタミンB12=1Ap、味覚低下にプロマック150mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+1)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。易転倒にドパコール100mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:MCV103以外異常なし。VitB1=36,VitB12=235,葉酸=3.3。ビタミンB12低下症(目標値500)、葉酸欠乏症(目標値10)を呈しており、毎日メコバラミン(ビタミンB12)1mg、毎週フォリアミン(葉酸)5mgを開始した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と更に軽度改善して治癒状態となった。


大学病院神経内科からの紹介である。既往歴:乳癌。アルツハイマー型認知症、愛知医科大神経内科①レミニール16mg。循環内科①コディオ②エバテール③フェロミア④バイアスピリン⑤カデュエット。消化管内科①ネキシウム②センノシド。物忘れ、アパシー、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:2、ピックスコア:4、混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール16mgを継承、NewフェルガードLA粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+3)、近時記憶1/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:UA7.9,Fe44,Alb4.0,TIBC248,Hb10.5以外異常なし。VitB1=26,VitB12=247,葉酸=7。ビタミンB1低下症(目標値30)、ビタミンB12低下症(目標値500)、葉酸欠乏症(目標値10)を呈しており、シアノコバラミン1Ap筋注、毎日メコバラミン(ビタミンB12)1mg、毎週フォリアミン(葉酸)5mgを開始した。乳癌の既往がありフォリアミンを中止した。



親戚からの紹介である。既往歴:乳癌。外科①アムロジピン。物忘れ、小刻み歩行、右歯車様固縮歩行、ゆっくり、語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右側頭葉萎縮軽度、④右>左海馬萎縮中等度、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にバイアスピリン100mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Hb10.7,MCV78,Ferritin11.2以外異常なし。VitB1=25,VitB12=617,葉酸=10.3。ビタミンB1低下症(目標値30)、を呈しており、食事指導を開始した。鉄欠乏性貧血にフェロミア50mg開始した。2か月半後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+3)、近時記憶3/6(+1)と軽度改善した。舌萎縮にプロマックを開始した。5か月半後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+3)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。



知り合いからの紹介である。既往歴:幻聴および夜間不眠、夜間せん妄、REM睡眠行動障害、メンタルクリニック①ジプレキサ2.5mg②アモバン③ロヒプノール④白虎加人参湯⑤酸棗仁湯⑥アロチノロール⑦ロナセン⑧リボトリール。物忘れ、夜間不眠、他人の手兆候、右不全片麻痺、振戦、小刻み歩行、右>左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②右>左前頭葉萎縮軽度、③右>左側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし、⑥その他   右>左脳室拡大、右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:3、大脳皮質基底核変性症(CBD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒4錠を勧めた。前頭葉症状にジプレキサ2.5mg→1.25mgへ減量を提案した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:27/30(+2)、近時記憶5/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.76,Ferritin74以外異常なし。VitB1=35,VitB12=317,葉酸=2.6。ビタミンB12低下症(目標値500)、葉酸欠乏症(目標値10)を呈しており、毎日メコバラミン(ビタミンB12)1mg、毎週フォリアミン(葉酸)5mgを開始した。



親戚からの紹介である。既往歴:呂律不全。意識消失発作。腰椎脊柱管狭窄症。開業医①オパルモン②セレコックス③ムコスタ④アンプラーグ⑤レザルタス。物忘れ、嚥下困難、生真面目、語義失語を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度低下していた。認知機能低下/嚥下困難にNewフェルガードLA粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)に他院からアンプラーグが投与されていた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+2)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。NewフェルガードLA粒1錠しか摂取しておらず、2錠摂取を勧めた。右>左下肢しびれに対してメコバラミン1mgを開始した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,MCV103,Ferritin72.8以外異常なし。VitB1=27,VitB12=914,葉酸=5.2。ビタミンB1低下症(目標値30)、葉酸低下症(目標値10)を呈しており、豚肉および鶏肝摂取を栄養食事指導した。

認知症治療における分子栄養学的アプローチの有用性~医師と管理栄養士による協力体制の実現~

管理栄養士による外来栄養食事指導@長久手南クリニック

​​​​認知症予防および治療は栄養補給が最重要​
認知症予防および治療のためには、抗認知症薬による治療を行う前に低栄養に伴う低アルブミン血症、ビタミンB群欠乏症、鉄および亜鉛欠乏症を早期に発見してこれらの栄養素の補充療法を優先すべきです。脳内アミノ酸であるセロトニン、メラトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンは、これらの栄養素から合成されることが知られており、どれか一つが欠乏しても認知症の発病に繋がることを熟知した上で、定期的な血液検査を行い、欠乏を認めた場合には迅速な対処をしなければなりません。​​

脳の栄養失調が認知症を引き起こす
脳の栄養失調が認知症を引き起こすということに注目して、栄養素を補充させることで認知機能回復を実践してきました。栄養素が不足した状態では抗認知症薬(ドネペジル、レミニール、リバスタッチパッチ、メマリー)は無効であるだけでなく、BPSD(行動と心理症状)の悪化を引き起こすことが多いことがわかっています。脳の栄養失調が続いていると脳萎縮が著明となり、栄養状態が改善しても認知機能は回復しません。​

管理栄養士による認知症治療
認知症患者の初診時血液検査で栄養状態の悪化を発見し、出来るだけ早く改善出来るように栄養指導を進めて来ました。栄養指導の質の向上を図り、きめ細やかさを追求すべく、平成31年2月16日から管理栄養士による外来および訪問管理栄養指導を開始しました。医師と管理栄養士が協力することで、迅速な栄養状態の改善を通して認知症予防と迅速な治療が実現できるのです。希望される方は、外来受付または直接医師にお申し出下さい。​







Last updated  Mar 6, 2019 09:31:28 PM

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