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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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Nov 15, 2017
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紅葉の東山植物園
20171112@紅葉@東山植物園1
紅葉@東山植物園
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紅葉@東山植物園
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紅葉@東山植物園
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紅葉@東山植物園

症例報告

20171112@6572@1081
ケアマネからの紹介である。既往歴:2年前 軽度認知障害。物忘れ、幻視、妄想、暴言、易興奮、生真面目、欝状態、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:4、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:2.5/9、改訂長谷川式:14/30、近時記憶4/6と中等度低下していた。前頭葉症状にウインタミン朝4mg夕6mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。幻視に抑肝散5g/アスパラK1.2gを開始した。被害妄想にセレネース0.2mgを開始した。鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:13/30(-1)、近時記憶4/6(+-)と軽度悪化、上記周辺症状はすべて改善した。プロルベインDRは希望されなかった。14ヶ月後、ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。VitB1=26,VitB12=475,葉酸=3.0。ビタミンB1低下症、葉酸欠乏症を呈しており、アリナミンF50mgおよびフォリアミン10mg内服を開始、同時にウインタミン朝4mg夕6mgを中止した。15ヶ月後、今までにない穏やかな微笑みを呈しただけでなく、ADLも改善した。

20171112@6291@1082
知り合いからの紹介である。既往歴:6年前 脳梗塞、呂律不全。物忘れ、幻視、暴言偶に、昼間傾眠、尿便失禁、口ヒューキュー、アルコール多飲、膝組み、振戦を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ脳梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:4.5、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:10/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:11/30(+1)、近時記憶3/6(+2)と軽度改善、上記周辺症状悪化した。前頭葉症状にリバスタッチパッチ4.5mg中止、ウインタミン朝4mg夕6mgを開始した。16か月後、ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。VitB1=25。VitB12=322。葉酸2.2。ビタミンB1欠乏症、ビタミンB12低下症、葉酸欠乏症を呈しており、ビタメジン(複合ビタミンB1,B6,B12)1V静注、フォリアミン15mg皮下注と同時にビタメジン100mgおよびフォリアミン10mg内服を開始、同時にウインタミン朝4mg夕6mgを中止した。17か月後、穏やかな表情になり外来でも待てるようになった。

20171112@7274@1083
施設からの紹介である。既往歴:内科 1.メマリー10mg 2.ベルソムラ15mg。物忘れ、使用行動、収集癖、暴言、暴力、易興奮、介護抵抗、徘徊、病識欠如、じっと座れないを呈していた。周辺症状が酷く、前施設を退所になった経緯がある。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左>右前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.脳梗塞なし、6.その他 左>右ピック切痕。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:10、前頭側頭型認知症(ピック病)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:9/30、近時記憶2/6と高度低下していた。前頭葉症状にコントミン12.5mg朝12.5mg昼12.5mg夕を開始、メマリー10mgから5mgへ減量、フェルガード100M粒4錠を勧めた。夜間不眠にベルソムラ15mgからロゼレム8mg/ベンザリン5mgへ変更した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定、同時にビタノイリン50mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:10/30(+1)、近時記憶1/6(-1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて改善した。VitB1=22,VitB12=382,葉酸=15.8。ビタノイリン50mgをビタメジン50mgに変更した。過活動性膀胱にベタニス50mgを開始した。コントミンを徐々に減量するように施設介護士にお願いした。

20171112@7254@1084
ケアマネからの紹介である。既往歴:内科 1.ミカムロ 2.ネキシウム 3.ドネペジル10mg 4.トビエース 5.メマリー20mg 6.グラクティブ 7.アマリール 8.マイスリー。物忘れ、幻視、幻聴、夢の続き、妄想、昼間傾眠、夜間不眠、病識欠如、甘い物好き、生真面目、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:14.5/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にドネペジル10mg/メマリー20mgを継続、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にロトリガ2gを開始、プロルベインDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:16/30(+1.5)、近時記憶5/6(+3)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。VitB1=29,VitB12=383,葉酸=6.3。ビタミンB1低下症、葉酸低下症を呈しており、ビタメジン(複合ビタミンB1,B6,B12)1V静注と同時にビタメジン50mgおよびフォリアミン10mg内服を開始した。認知機能低下にフェルガード100M粒1錠から2錠、脳血管性認知症(VD)にロトリガ2gから4g、プロルベインDR1Capから2Capへ増量した。

20171112@7237@1085
知り合いからの紹介である。既往歴:18年前 胃癌2/3切除。2年前 脳血流シンチ:左側頭葉後方血流低下。物忘れ、言葉が出にくい、昼間傾眠、夜間不眠、語義失語、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.左前頭葉萎縮軽度、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:0、ピックスコア:5、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:16/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール100mgを開始、プロルベインDR4Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+4)、近時記憶3/6(+2)と中等度改善、上記周辺症状はすべて改善した。VitB1=39,VitB12=320,葉酸=6.8。

ビタミンB1欠乏症の治療してウインタミンを減量出来た!~笑顔が戻りADLも改善した患者が続々~

10月8日発表の当ブログにて認知症患者4人に1人はビタミンB1欠乏症、10人に1人はビタミンB12欠乏症、5人に1人は葉酸欠乏症を合併すること、典型的な症状を伴わず認知症のみが主訴であるビタミンB欠乏症が存在することを報告しました。1ヶ月経過した患者が再診されており、その後のビタミンB1欠乏症の経過について報告します。

ビタミンB1欠乏症は、24-66ng/mLが正常値とされていますが、28ng/mLでもウェルニッケ脳症発症の報告があり、ビタミンB欠乏症を否定するには28ng/mL以上であることが必要です。そこで、筆者は24-35以下を低下傾向、23以下を欠乏症と分類しました。認知症患者226名でビタミンB1精密検査(正常値24-66)を施行したところ、驚いたことにビタミンB1欠乏症(23以下)は55名(24%)、低下傾向(24-35以下)は108名(48%)、欠乏と低下傾向を合わせると163名(72%)に達したことを当ブログで報告しました。

今週の症例報告の中でも報告したように、ピック症状(易興奮、暴言、暴力、介護抵抗、徘徊などの陽性症状)にウインタミンを出していた患者が、ビタミンB1欠乏症を合併しており、ビタミンB1製剤を投与すると穏やかになり、ウインタミンを中止出来た症例が続々が出てきています。従って、現在、ウインタミン/セロクエル/グラマリールなどの抑制系薬剤を投与している場合、ビタミンB1血中濃度測定(B12および葉酸も同時に測定)をすると同時にビタメジン(B1,B6,B12複合ビタミン)1V静注、朝25mg夕25mgを開始して、抑制系薬剤を減量します(筆者は半減してい
ます)。減量した分は屯用として出しておけば安心です。

初診時に興奮している場合、または再診時に興奮が始まった場合、抑制系薬剤を投与する前に、ビタミンB1血中濃度測定(B12および葉酸も同時に測定)と同時にビタメジン(B1,B6,B12複合ビタミン)1V静注、朝25mg夕25mgを開始します。興奮の程度が軽い場合はフェルガード100M粒4錠、興奮が強い場合はフェルガードF2包を併用します。ウインタミン朝4mg夕6mgは念のために処方しておき、フェルガード類とビタメジン朝25mg夕25mgから開始するように指示をして、1週間経過しても不穏が続くのであればウインタミンを開始するように指示すれば安全です。

安易に抑制系薬剤を出すことで患者のADLを奪い、人生を台無しにしてしまうことは慎まなければなりません。筆者自身に自省を込めて。

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20171112@カフェラテ
カフェラテ@長久手南クリニック






Last updated  Nov 15, 2017 11:18:06 PM


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