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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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pinot club 462th wi… 道草.さん

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Sep 18, 2017
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テニス補助装置試作~スピン打法&スピンサーブの工夫~
スピン打法とスピンサーブの工夫を身近にある道具で作ってみた。McDavid(マクダビッド) スポーティニット リスト900円に駆血帯100円を付けて腕とラケットの角度を120度程度に固定することでリストを使わず前腕を回内することでスピンをかけられるように工夫してみた。スピンサーブが打ちやすくなり、フォアハンドだけでなくバックハンドでもスピンがかかり易くなった。東名テニスの斉藤コーチからも「調子が良いですね」「付けなくても上手く出来ると更に良いですね」とコメントを頂いた。
20170917@テニス補助装置1
20170917@テニス補助装置2


症例報告

20170917@7154@1041
インターネット検索で来院された。既往歴:内科 1.クレストール 2.ネシーナ 3.アマリール 4.リカルボン 5.グルコバイ 6.マイスリー。物忘れ、易興奮、悪夢、生真面目、易転倒、収集癖、アルコールを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:17.5/30、近時記憶3/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:19/30(+1.5)、近時記憶4/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。2か月後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+5)、近時記憶5/6(+1)と更に中等度改善した。

20170917@7168@1042
ケアマネからの紹介である。物忘れ、幻視、夜間せん妄、寝言、夜間不眠、易転倒、尿便失禁、食欲低下、両下肢廃用症候群、不安→過換気、頭痛、薬剤過敏、甘い物好き、振戦、小刻み歩行、左>右歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5.5、ピックスコア:1、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:19/30、近時記憶1/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mg//ソルコセリル注4mL1Apを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR4Capを勧めた。鬱状態にジェイゾロフト25mgを開始した。易転倒にドパコール100mg/グルタチオン2000mg/アスコルビン酸注射液2g1Ap/シアノコバラミン1Apを開始した。夜間せん妄にシチコリン1000mg静注を開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+2)、近時記憶5/6(+4)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。

20170917@7172@1043
親戚からの紹介である。物忘れ、語義失語を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮軽度、4.海馬萎縮軽度、5.境界領域梗塞軽度、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:2、混合型認知症(MIX)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DTNC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶0/6と軽度低下していた。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にロトリガ4gを開始した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+-)、近時記憶2/6(+2)と軽度改善した。

20170917@7173@1044
知り合いからの紹介である。既往歴:脳梗塞、右不全半麻痺。神経内科 1.レンドルミン 2.バイアスピリン 3.リピトール 4.リーゼ5mg 5.抑肝散7.5g 6.アリセプト5mg(来院5日前に家族により中止)。物忘れ、物とられ妄想、暴言、暴力、易興奮、収集癖、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左>右海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他 両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:0.5、ピックスコア:6、前頭側頭葉変性症(FTLD)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:9/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下/前頭葉症状にフェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。抑肝散は不要のため中止を指示した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:18/30(+-)、近時記憶1/6(-1)と不変、上記周辺症状はすべて消失した。

20170917@7183@1045
ケアマネからの紹介である。既往歴: 右大腿骨頸部骨折、保存的治療、八事日赤。内科 1.チラージン 2.リフレックス 3. ロゼレムなど。物忘れ、幻視、夜間せん妄(入院時のみ)、昼間傾眠、薬剤過敏、甘い物好きを呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮なし、4.海馬萎縮なし、5.境界領域梗塞。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:1、レビー小体病(LBD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:26/30、近時記憶5/6と軽度認知障害(MCI)を呈していた。幻視/夜間せん妄予防/昼間傾眠にシチコリン1000mg静注を開始、シチコリンCDPコリン250mg1Cap朝を勧めた。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:29/30(+3)、近時記憶6/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。シチコリン1000mg静注を中止、シチコリンCDPコリン250mg2Cap朝昼を勧めた。


認知症の発症と高齢者の食生活2

 認知症外来を受診する患者さんたちの家族構成を見てみると、独居、老夫婦のみで生活、2世帯住宅で食生活が全く別で実質は老夫婦のみ、多世帯で生活していても昼間は老夫婦のみで生活している場合が多く見られることを指摘しました。

一般的には胃全摘既往、大球性貧血、外見上の栄養障害が見られたらビタミンB12および葉酸欠乏症、小球性貧血が見られたら鉄欠乏性貧血、アルコール多飲、偏食、重度糖尿病が見られたらビタミンB1欠乏症を疑い、血中濃度低下があれば注射や内服薬で補充します。

筆者は抗認知症薬に対して反応がない患者は、アミノ酸不足のため神経伝達物質を作ることが出来ない、血清鉄や鉄蓄積(フェリチン)不足のため酸素運搬が上手く出来ない、ビタミン不足のため酸素運搬や神経伝達物質が上手く機能しないのではないかと考えています。糖質制限/高タンパク/高脂肪食の食事指導、鉄およびフェリチン血中濃度の結果により鉄剤投与、ビタミン血中濃度の結果によりビタミン補充をしています。

最近では外見上の栄養障害がなくても、独居、老老介護、認認介護などの場合には、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸をチェックするようにしています。すると、ほとんどの場合、この内の1つ以上は欠乏しており、内科的認知症として治療しています。この結果には筆者も驚いています。

多くの住宅型有料老人ホームでは管理栄養士がメニューを考えた介護食宅配を利用していますが、5名単位でしか購入できず、18名の施設だと15名分を18名で分けている場合もあります。施設によっては調理担当の介護士がメニュー考え、栄養やカロリーは全く考えていない場合もあります。施設によっては担当患者全員の血中アルブミンやコレステロールが低下しており、筆者が指摘して食事内容や量を改善して貰ったこともあります。施設入所すると認知機能が低下するのは、会話や運動が減ること以外にも食事の質や量の低下によるところも大きいと感じています。

以上から、認知症の発症や悪化は、アミノ酸不足、脂質不足、鉄不足、ビタミン不足などの何らかの栄養障害が契機になっていると推測されます。高齢者にとって正しい食生活を続けることが元気に長生きするためのカギではないかと考えています。






Last updated  Sep 18, 2017 09:28:03 PM

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