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ドクターイワタの認知症ブログ~認知症専門外来と認知症専門往診を融合~

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pinot club 474th wi… 道草.さん

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May 2, 2018
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​長久手南クリニック 花盛り​


30.4.4ハクサンシャクナゲ(上)ウノハナ(下)

30.4.4ジュウニヒトエ

30.4.20ウノハナ(上)ジュウニヒトエ(下)

30.4.20シラン

30.4.20ツツジ

症例報告


親戚からの紹介である。既往歴:心不全。内科 1.ビオスリー 2.バイアスピリン 3.タケプロン 4.アーチスト 5.サムスカ 6.アルダクトン 7.ドネペジル5mg 8.レミニール16mg 9.ダイアート。物忘れ、暴言、暴力、介護抵抗、昼間傾眠、易転倒、嚥下困難、食欲低下、病識欠如、甘い物好き、うつ状態、膝組み、薬剤過敏を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④左>右海馬萎縮軽度、⑤境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:5、ピックスコア:5、レビー・ピック複合(LPC)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にドネペジル5mg/レミニール16mgを中止、フェルガード100M粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR2Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+6)、近時記憶5/6(+3)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。VitB1=34,VitB12=510,葉酸=7.8。ビタミンB1欠乏症/低下症(目標値50)、ビタミンB12欠乏症/低下症(目標値500)、葉酸欠乏症/低下症(目標値10)を呈しており、胚芽米(ビタミンB1,2,3,5,6,9(葉酸)/ビタミンE)を食事指導した。認知機能低下にレミニール4mg/ナウゼリン10mgを開始した。



知り合いからの紹介である。家族歴:長男(注意欠陥多動障害)。既往歴:6か月前 躁鬱病/パニック障害、メンタルクリニック 1.サインバルタ20mg 2.エビリファイ3mg 3.コンスタン1.2mg。外科 1.ザイザル5mg 2.デパス0.5mg。じっど出来ない、働き過ぎ、夜間不眠、苛つき、片付け不得意、欝状態を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左側頭葉萎縮先端部軽度、4.海馬萎縮なし、5.脳梗塞なし。注意スコア:5/9。多動スコア:1.5/8。GDS-5 Score 4/5、GDS-15 9/15。以上から、注意欠陥多動障害(ADHD)として治療を開始した。ADHDにストラテラ朝20mg/ガスモチン5mgを開始、欝状態にサインバルタ20mg継承、夜間不眠にロゼレム4mg開始、苛つきにエビリファイ3mgから1.5mgへ減量、落ち着きのなさにコンスタン0-1.2mg自己天秤法とした。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、上記症状はすべて改善して夜間良眠となった。。コンスタン0.8mgは継続していた。VitB1=34,VitB12=339,葉酸=7.9。ビタミンB1低下症(目標値50)、ビタミンB12低下症(目標値500)、葉酸低下症(目標値10)を呈しており、胚芽米(ビタミンB1,2,3,5,6,9(葉酸)/ビタミンE)、肉・魚介類(ビタミンB12)を食事指導した。ADHDにストラテラ朝20mgから朝25mg夕10mgへ増量した。3か月後、笑顔になり「調子よくなった」と本人の弁、コンスタンは不要になった。


ケアマネからの紹介である。既往歴:胃潰瘍。心不全。内科 1.ダイアート 2.アルダクトン 3.ニューロタン 4.リクシアナ。物忘れ、アルコール多飲、生真面目、右>左歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.左>右側頭葉萎縮軽度、4.左海馬萎縮軽度、5.両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、6.その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:4、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶4/6と軽度低下していた。認知機能低下にフェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプロルベインDR1Capを勧めた。易転倒にドパコール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:20/30(+3)、近時記憶4/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。VitB1=30,VitB12=313,葉酸=5.3。ビタミンB1低下症(目標値50)、ビタミンB12低下症(目標値500)、葉酸低下症(目標値10)を呈しており、胚芽米(ビタミンB1,2,3,5,6,9(葉酸)/ビタミンE)、肉・魚介類(ビタミンB12)を食事指導した。



ケアマネからの紹介である。物忘れ、寝言、夜間大声、昼間傾眠、夜間不眠、意識消失発作、徘徊→警察保護、易転倒、病識欠如、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮、難聴、生真面目を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮軽度、3.側頭葉萎縮中等度、4.左>右海馬萎縮中等度、5.両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞。以上から、レビースコア:6.5、ピックスコア:0、レビー小体型認知症(DLB)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:6.5/9、改訂長谷川式:15/30、近時記憶1/6と中等度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒1錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始、プロルベインDR1Capを勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は時計描写テスト:8/9(+1.5)、改訂長谷川式:16/30(+1)、近時記憶2/6(+1)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。VitB1=35,VitB12=250,葉酸=12.4。ビタミンB1欠乏症/低下症(目標値50)、ビタミンB12欠乏症/低下症(目標値500)、葉酸欠乏症/低下症(目標値10)を呈しており、ビタメジン25mg開始(ビタミンB1,6,12)、胚芽米(ビタミンB1,2,3,5,6,9(葉酸)/ビタミンE)、肉・魚介類(ビタミンB12)を食事指導した。



ケアマネからの紹介である。既往歴:12年前パーキンソン病、T病院神経内科 1.マドパー1.5錠 2.エフピー5mg 3.ミラペックス0.75mg 4.ノウリアスト20mg 5.ドプス100mg。物忘れ、幻視、夜間大声、易転倒、薬物過敏、振戦、小刻み歩行、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:1.頭頂葉萎縮なし、2.前頭葉萎縮なし、3.左側頭葉萎縮先端部中等度、4.海馬萎縮軽度、5.境界領域梗塞、6.その他  両側淡蒼球石灰化。レビースコア:10.5、ピックスコア:2、レビー小体型認知症(DLB)を呈する石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病(DNTC)類似疾患として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:25/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にリバスタッチパッチ4.5mgを開始、フェルガード100M粒4錠を勧めた。易転倒にグルタチオン2000mg/ドパコール150mg、昼間傾眠にシチコリン1000mg静注を開始した。ビタミンB1、B12、葉酸血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:28/30(+3)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善、上記周辺症状はすべて消失した。VitB1=32,VitB12=646,葉酸=4.3。ビタミンB1欠乏症/低下症(目標値50)、葉酸欠乏症/低下症(目標値10)を呈しており、胚芽米(ビタミンB1,2,3,5,6,9(葉酸)/ビタミンE)、肉・魚介類(ビタミンB12)を食事指導した。易転倒にグルタチオン2000mgからグルタチオン前駆物質NAC3Cap毎食後へ変更、昼間傾眠にシチコリン1000mg静注からシチコリンCDPコリン1Cap朝へ変更した。家族の判断で 1.マドパー1.5錠 2.エフピー5mg 3.ミラペックス0.75mg 4.ノウリアスト20mg 5.ドプス100mgをすべて自己中止しており、ドパコール150mgから300mgへ増量、マドパー3錠開始した。


​ビタミンB群・鉄補充(補因子)および高タンパク・低糖質食による神経伝達物質合成​​

一般的に認知症治療は、神経伝達物質の前駆体薬、分解酵素阻害薬、再取り込み阻害薬などを投与することで治療を行っています。しかし、これは生体内の元来の神経伝達物質の合成経路を無視した治療ですから、永遠に薬に依存した生活を送らなければなりません。

根本的な原因を治療しなければ、完全治癒などあり得ません。言い換えれば、病気の本質を治療せず、最終産物である神経伝達物質を増やすことだけを目標に治療するだけでは一次的な改善を望むことは出来ますが、完全治癒は望めないということです。

「うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった」(藤川徳美著)の中で、藤川先生は、うつ・パニックに対して「高タンパク・低糖質食+鉄剤」で治療してかなり高率に完全治癒を実現しておられます。著書の中の典型的回復例では、初診時、フェリチン値が30ng/mL未満(目標値100ng/mL以上)、尿素窒素(BUN)が15mg/dl未満(目標値15-20mg/dl)であれば、抗うつ薬ジェイゾロフト、ドグマチール、抗不安薬メイラックス、鉄剤フェルム処方または/およびNOW Iron 36mg(フェロケル、キレート鉄)を開始し、高タンパク・低糖質食を指導されています。数か月後には、症状はほぼ消失してドグマチール中止、数年後にフェリチン値が50ng/mL以上に回復、抗うつ薬の必要がなくなり、鉄剤のみの服用、高タンパク・低糖質食継続になっています。著書の文末で、ビタミンB(1,2,3,6,9,12)、C、D3、E、などのビタミン、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルの重要性も追記されています。

これを認知症に置き換えてみれば、初診時、フェリチン値が30ng/mL未満(目標値100ng/mL以上)、尿素窒素(BUN)が15mg/dl未満(目標値15-20mg/dl)、ビタミンB1が50ng/mL未満(目標値50ng/mL)、ビタミンB12が500pg/mL未満(目標値500pg/mL)、葉酸(ビタミンB9)10 ng未満(目標値10 ng)であれば、抗認知症薬リバスタッチパッチ・レミニール・ドネペジルの中から1剤、鉄剤フェルム、不足しているビタミンB群を処方、胚芽精米(ビタミンB1,B2,B3(ナイアシン),B5(パントテン酸),B6,B9(葉酸)、ビタミンE、Mg、Caなどのミネラルが白米の1.5-2倍)、高タンパク・低糖質食、サプリメント(フェルガード類・プロルベインDRなど)を指導します。数か月後には、症状は改善して、数年後にフェリチン値が50ng/mL以上に回復、抗認知症薬の必要がなくなり、鉄剤および不足しているビタミンB群の服用、サプリメント継続、高タンパク・低糖質食、胚芽精米継続を指導します。

著者にとっては、今までの治療に加えてフェリチン値が30ng/mL未満(目標値100ng/mL以上)を鉄欠乏性貧血としてフェルム、フェロミアなど鉄製剤処方または/およびNOW Iron 36mg(フェロケル、キレート鉄)開始、低アルブミン血症だけでなく尿素窒素(BUN)が15mg/dl未満(目標値15-20mg/dl)を低タンパク血症として考慮することで更に幅が広がったことになります。







Last updated  May 2, 2018 11:07:49 PM

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