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8日に、世阿弥の”言葉”を聞いて、9日は、「羽生光善の能面を観る会」でした。
面打ち一筋70年余り、今年89歳の羽生光善翁の能面を、身近に手に取ったりして観る会です。 能の本舞台で使える能面は、現代の作家の能面では非常に数が限られています。能舞台で無限の表情を見せる光善翁の能面を観るまたとない機会です。 それで、声をかけた多くの人たちが、このチャンスに是非参加したいとおっしゃいました。 寒い雨の降る日だったにもかかわらず、会場の和室には、沖縄からの参加者もいて、二度と無いチャンスに心躍らせてきた方々が多かったようです。 はじめは、能面に関する四方山話から始まりました。90年の体験と研究からくるうんちくは、なるほどと人々を唸らせる話ばかりです。 いよいよ、能面を木彫りのところから手にとって見せてくれます。棚に、50面以上の能面がきれいに整頓され、錦の袋に並べられて入っています。素人に分かりやすく、子供の面から青年の面、女面、男面、翁の面、鬼の面などと順番に、それぞれ面の特徴や見方をとても分かりやすく説明してくれました。 室町初期に、猿楽の徒の中から観阿弥・世阿弥の親子が現れて能楽が今日の姿に近い存在になったようです。その当時に顔の研究が進んで、それぞれ”霊”になった人の心や身分を現す顔としての”面”が完成していたと思うと本当に感嘆いたします。(一部霊でない面もありますが) ”面”はほとんどの場合、この世の住人ではない,“霊”の存在として、能舞台に登場するのです。 ”面”のよしあしが、能の重要な部分を占めます。 今回は、能舞台での能面を見るというところまでは行きませんでしたが、手にとったり、顔につけた面を観たりと、博物館や展覧会場で動かぬ面を見るのとは違った体験となったと思います。 最後に、謡曲連盟の会長でもある光善翁の情景の浮かぶような深々とした”松風”の謡曲のさわりと、沖縄の琉球笛の師範である、知念久光氏の民笛の、哀愁のある透明な音色に酔いました。 そして、来年90歳とは、とても思えないエネルギッシュで、今でも探究心と研究心の衰えないその向上心にそこに居合わせた人は、皆ただただ、脱帽するばかりでした。 終わった時にはすでに3時間を回っていました。 「一期一会ですから]という言葉を残して、翁は次の予定の会場へと向かいました。 羽生光善は私の実父です。 生地の面を付けてみる 女面を観る 鬼の面を観る 琉球笛を聞く
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最終更新日
2007.01.07 13:59:42
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