5/31に、帝国ホテルで開かれた場違いなパーティに招かれ、
なぜかスピーチをする光栄に預かりました。

そのパーティは、ネクスト・ファンド設立披露パーティ

ネクストファンドは、 去る5月11日に
独立行政法人中小企業基盤整備機構「がんばれ！中小企業ファンド」
出資事業のひとつとして設立されました。




ネクスト・ファンドは、
単なるベンチャー投資ファンドではありません。

ネクスト・ハンズオンパートナーズが主体となって
日立グループの技術力・販売ネットワークを活用した
支援を行う点が特徴です。

また、上場志向のベンチャー向け投資で
キャピタルゲインを狙うばかりでなく、

非上場志向の老舗企業向け投資や融資で
インカムゲインの獲得も目指すそうです。

先日、この日記でもご紹介した以頭　博之さんが
このネクスト・ハンズオン・パートナーズ（株）社長となって
これから40億のファンドを投資運用していくのです。




当日は、わずか数十人の小さなパーティでしたが、

中小企業長官の望月晴文さんをはじめとした
経済産業省、中小企業庁、中小企業基盤整備機構の....

さらには日立キャピタル会長の花房 正義さんをはじめとした
日立グループの金融系・技術系の....

キーマン・オピニオンリーダーが、ずらっと並んでいました。

他には、協働関係のあるベンチャーキャピタルの
リーダーの方々のお顔も見えます。

参加者リストを見れば、中小企業の社長は私だけ...
もちろん、Ｔシャツ姿も私だけ....


もともと、晴れがましいパーティが苦手なゆえに、
メール道ブログ道を通じて袖ふれあった縁者と、
マンツーマンか少人数でじっくり話すが主義な私です。

それなのに末席スピーチまで頼まれて、
さあどうしたものかと思っていたのですが....

以頭社長のスピーチは、敬愛する老子の言葉で締めくくられ、
望月長官のスピーチには、あっと驚く自己批判もあり....

これは単なる儀礼的な会では無いのかもしれないと思いました。

となれば、か弱き中小企業代表、Ｔシャツ工場のオヤジとして、
ホンネを語らないわけには行かないでしょう。


あえて、ここで何を話したか具体的に書くつもりはありませんし、
原稿もメモも用意していなかったので、再現はできません。

しかしながら....

この10年間、いつ終わるとも知れぬデフレスパイラルの中で、
いつ倒れるかとも知れぬ中小企業経営者特有の不安の中で

何を感じ、何に憤り、何を諦め、何を心の支えにしてきたかを...
ひとつひとつ思い起こし、噛みしめながら話したのです。

これから始まる、始める....

日本の中小企業再生＝物づくり事起こしのために、
どんな政策とインフラを欲しているかを....。


実のところ深刻で真面目な話題だからこそ、
半ば冗談めいて話したのでしたが、

テーマがテーマだけに、胸にこみ上げるものがあり、
ふだんスピーチや講演でもアガルことのない私なのに、
話し終わったら胃が痛くなっていたのでした。


大役スピーチを終えてほっとしていると、
嬉しいことに、先ほどお名前を挙げたような
ＶＩＰのみなさまがお声をかけてくださり、
名刺交換の光栄に預かりました。

そこで、その夜、名刺をいただいた方々に、
お礼のメールを差し上げました。

嬉しいことに、さっそく何人かの方からは、
ありがたい返信もいただきました。

中でも、何より力強かったのは、
以頭社長のメールで、心に残りました。



もちろん....

メール道よろしく、何事も過大な期待はせずに、
GIVE&GIVEの精神で想いと情報を発信し続けることを
ライフワークならびに生活の智慧といたしておりますので、

この青臭いスピーチごときがきっかけで
何もかも良くなると思うほどウブではありません。

それでも、何か新しい光が差し込んだのを見たような
ちょっと清新な経験をさせていただきました。


　▼がんばれ！中小企業ファンド出資事業
　　ネクスト・ファンド投資事業有限責任組合
　　http://www.smrj.go.jp/venture/fund/ganbare/000440.html


久米 信行＠縁尋奇妙
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