カテゴリ:50&60年代男性ソロ
イワン・マッコールを出したんならA・L・ロイドを出さないわけにはいかないよね。後進に残した影響の大きさならこっちも負けてないもんね。 CD化は98年だけどオリジナルのリリースは61年。 タイトルどおり、イングランドの酒飲み歌特集だけど、2、9はアイルランドでも歌われていたし、6はイングランドよりかはアイルランドの歌として有名な様子。 13を筆頭に人気の高いトラッドがたくさん収録されてるのも嬉しいとこです。 この人って弟子の世話が忙しかったのか、自分の作品は意外なほどに少ないなあ。AMGで見ても10枚も作ってないよ。 本業は教育で歌うのは時間があれば、っていうような考えだったのかなあ。 でもどこかの誰かさんみたいにやたら濫発するよりは少数精鋭のほうがいいよね。 前回、半泣きだの半笑いだの書きましたが、誇張じゃないです。 もうね、地声からこんな声なんじゃないかと思えてくるのですよ。屋根の修理をするために梯子を上ったはいいけれど、肝心の槌を忘れちゃってオロオロしてそうな。 そんな情けな声が魅力といえば魅力で、万人受けはしないけど一部の物好きからはさりげなく支持されてそう。あ、もちろん私も物好きのうちの1人ですがね! 伴奏はクレジットされてる楽器が同時に鳴ることはなくて、1はバンジョー、2はコンサーティーナ、4はハーモニカ、といった感じ。 たまに女性含めて数名のバックコーラスが付くことがあるんだけど、誰が歌ってるのかな。 それからステップダンスというか、足を踏み鳴らす音も入ってる。これがまた楽しげで良い。 ラストは個人的に大好物のトラッド“イェ・マリナーズ・オール”の別タイトル。ロイド御大の脱力シンギングがバテ感を誘ってます。ジョン・レンボーン・グループによるアカペラ四重唱(81年の「ライブ・イン・アメリカ」収録/レビュー#21参照)が聴いた中では断トツの出来だけど、これもなかなかいいな。 ★ロイド御大その他の作品→#77、#78、#426、#427 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/15 06:17:16 PM
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