カテゴリ:50&60年代男性ソロ
アイルランドのモナハン生まれ、スコットランドのエディンバラ育ち。炭鉱で働くために退学し、16歳で家を出(人生初家出は8歳/あえなく失敗)、ニューカッスルの路上でホットドッグを売り、時たま屋外市に客引きとして出張。 その後は捕鯨会社の仕事で2年半ノルウェー、西インド諸島、アメリカ、南米、ポーランドを点々とする。 さらにその後、エンジニア兼アマボクサーに。ボクシングについてはプロからの誘いもあったが、それに応じることはなく兵役に就くことになる。 フォークソングを歌い始めたのはその後で、アーチー・フィッシャーとレン・パートリッジに出会ったのもこのころ。 アーチーはオーウェン・ハンドに色々と世話を焼いていたし、レンは彼にギターを教えた。 聴衆の前での初めてのパフォーマンスは62年のエディンバラフェスティバル。以来、フォークを歌うこととほんの少しのお芝居が仕事であり、人生となっている。 …と、ライナーをそのまんま載せてしまいましたが、こうして書いてみるとものすごい苦労人のような気がしてきました。 バート・ヤンシュ系統の生ギターで弾き語りますな人だけど、ジャケの表情(てか肌の疲れ具合)なんかはバートとは比べ物にならないほどくたびれていて、たぶんこのデビュー作の時点で30歳を越していたんじゃないかと。下手したら面倒見てもらってたアーチー・フィッシャーより年上かもしれないなあ。 経歴を知ってしまうとやけに落ち着いた歌声にも妙に納得してしまいます。だってさ、本当にデビュー作? 本当にステージデビューしてから3年?と疑いたくなるほどに新人らしいフレッシュさがないんだもん。 鼻歌レベルの淡々さで、すでに達観してるよこの人。 ほとんどを他作曲でまとめた今作より、トラッド中心に鞍替えした次作のほうがよっぽどデビュー作っぽい。 あれかな、先輩の素晴らしい曲を壊してはいかん!と自然落ち着いた感じになったのかな。 ギターは12弦を使用。弦の多さを活かしたシャランシャランな弾き方はしていなくて、タッチとしては6弦を力を入れずに適度に強く弾いているイメージ。 フィンガーピッキングだけど指ではなく爪で弾いてそうな感じかな。 歌もギターもコクがあって美味です。和めます。素朴だけど出汁はしっかり効いてるね。 本作と次作をトランスアトランティックから出している以外のリリース状況はわかりません(コンピは別)。 それからトム・パクストンだとかジョー・メイプスだとかについては気が向いたら調べておきます。 って最後までやる気ないな自分。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/08 05:16:11 PM
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