カテゴリ:70年代男性ソロ
ニック・ジョーンズを迎えて制作されたクリス・フォスターのデビュー作。 79年にもう1枚スタジオ盤を出してしばし沈黙(ただし音楽活動そのものからは退いていない)、90年代に入ってから再び活性化しているようです。 2004年にはジョン・カークパトリックと組んでアイスランドの女性シンガーのアルバムをバックアップしているし、同じ2004年にはいくつかの再演曲を含むソロを出してる。うーん聴きたいなあ。 クリス・フォスターの何がそんなに良いのかって、そりゃ歌声とギターですわな。 歌とギターが良いなんてのは生ギター弾き語り系フォーキーなら基本中の基本だけど、彼の出す音は本当にきれいなんですよ。 目立って個性的じゃないけどすごく聴き心地のいい声をしています。透明で潤いある整った素敵な声を最大限楽しめるアカペラもいくつかあります。 そしてギターもこれまたクリア。 歌同様に地味でも派手でもないもので、実はテクニシャンっぽいのに音数が多すぎないところも好印象。 コードを力強くガッシャン弾きするよりは歌メロからそう遠くない旋律を訥々と弾くのが好きそうです。 7と11で聴こえてくるバッキングボーカルはひょっとしてジョーンズのものなのかな。2人の声って結構似てるんで判別できません。 そのジョーンズのフィドルは四六時中出てきてはいないけど、出てきたら出てきたで準主役級の存在感を放ってしまうんだからやっぱりすごいです。ちなみに11はここに収められているバージョンが断トツで好き。 のんびりした爽やかフォークが恋しくなったら迷わず手に取るお気に入り盤。 ★2作目「オール・シングス・イン・コモン」のレビューは58号参照 ●2:A・L・ロイド「リヴァイアサン!」(67) ●7:ジョン・ウェズリー・ハーディング「トラッド・アレンジ・ジョーンズ」(99) ●11:イワン・マッコール&A・L・ロイド「ブロウ・ボーイズ・ブロウ」(60?) コリーズ「ボネット、ベルタンド&ソード」(67) アイリッシュ・ローヴァーズ「アポン・ア・シャムロック・ショア」(2000)※コンピ盤 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[70年代男性ソロ] カテゴリの最新記事
|
|