カテゴリ:90年代男性グループ
こちらビギニッシュのデビュー盤は、言ってしまえば「期待を裏切らない」アルバムです。 4人が奏でるのはフルート、フィドル、アコーディオン、ブズーキ。そしてメドレー率の高い曲構成…。 ここまで来ればもう、正統派アイリッシュだろ!?なっそうだろ!?と思っちゃうよね! 暑苦しい体育会系とまではいかない、軽く汗ばむかなレベルの爽やか快速チューンが並んでいます。 聴きてるうちにリズム取っちゃうこと確実! 小難しい顔したあなたも思わずニッコニコ、アイルランドのダンス曲はとても楽しいのだ。 歌入りは3、8、11。 スコットランド民謡の“アイ・ラヴド・ア・ラス”に雰囲気がちょっと似ている8(この曲はドニゴールのもの)はドムニール姉妹の幻想的なデュエットだよー。 ブレンダン・ベグリーの無伴奏独唱11は質素で静か、しかし重厚で素晴らしいできばえです。 メンバーもゲストも皆それなりに名の通った人ですね。 ポール・マクグラタン、アーティ・マッグリン、トゥリーナ・ニ・ドムニールの3人はソロ作のレビューを書いたし、ブレンダンはチーフタンズの何枚かのアルバムにゲスト参加しています。 そしてコルム・マーフィーはデ・ダナンの正社員で。(今も勤めてるかは知りません) ぽっと出の新人バンドじゃないことはお肌のくたびれ具合からしてバレバレですが、音だけ聴いたとしてもそれなりのキャリアを積んだ人たちの集まりと思うんじゃないかな。 だってね、演奏にドンと腰が入ってるんですよ。 表面的には軽めな曲でも、太くまっすぐ伸びた根っこが張っているようでして。 だから安心して聴いていられるってのがあります。 2001年に2作目を出して、その後の消息は不明。 というかそこまでしか調べてません。 あれ? ラストの“パターソン嬢の上靴”、ゲールトラも演奏していたような気がする… 民謡は既視感&既聴感の宝庫でもあるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/26 08:28:51 PM
コメント(0) | コメントを書く
[90年代男性グループ] カテゴリの最新記事
|
|