カテゴリ:音楽/その他
続き。 山田五郎→山 森田美由紀→森 岩本晃市郎→岩 森 リクエストを続けましょう。 山 はい、いただいております。こちら栃木県の男性の方、ラジオネーム工場の上の月さん。「皆さんこんにちは。リクエストはソフト・マシーン『6』の冒頭。おならのようなサックス、おならのようなオーボエ、おならのようなシンセ。どんな音もおならのように愉快なカール・ジェンキンスが後にアディエマスでうっとり路線に行くと誰が思ったでしょう。へんてこで美しいこの時期のジェンキンスは最高。個人的には次の『7』で落胆、『バンドルズ』でマシーンに見切りをつけてしまいましたが、それもジェンキンスのせいでしょうね」。 ということでね、ソフト・マシーン「6」の冒頭ですね。“ファンファーレ”から“オール・ホワイト”へのつながりでリクエストいただいております。 森 はい、では。 18. Fanfare - All White / SOFT MACHINE ![]() 山 ソフト・マシーン1973年のアルバム「6」から“ファンファーレ”、そして“オール・ホワイト”のつながりでしたね。これライブ盤なんですけども、カール・ジェンキンス。 リクエストしてくださった工場の上の月さん、おならのようなと言いますけれども、これ辺境プログレを何曲か聴いてきた後だと極めてオーソドックスな、これがジャズ・ロックだぞと。 岩 道をこう、正してくれるような。そんな気がしますね。 森 ちょっと安心して聴いちゃったような。 岩 さすがソフト・マシーン。 山 この頃からですかね、カール・ジェンキンスがニュークリアスからソフト・マシーンに入ってということでね。 こんな変なおじさんですけども、日本ではフィギュアスケートの村主章枝さんの曲、“ファンタジア”っていうあの曲を作ったのカール・ジェンキンス(岩&森:ほー)。というので一部マニアの間では話題になりましたけどね。知らないところで聴いてる、みんな意外に耳にしてるんじゃないかと思いますね。 森 「今日は一日プログレ三昧・再び」。まだまだ続きます。 8:00:44 <カンサスのリチャード・ウィリアムス、フィル・イハート、ビリー・グリア、デイヴィッド・ラグスデールからメッセージ> 森 今年の8月に10年ぶりの来日を果たしたカンサスからギタリストのリチャード・ウィリアムスとドラムスのフィル・イハート、ベースのビリー・グリア、ヴァイオリンのデイヴィッド・ラグスデールからのメッセージをいただきました。 山 いただいちゃいましたね。 岩 そうですね。今年カンサス来日してステージ、プログレッシヴ・ロック・フェスに出ていただいてPFM、ウィッシュボーン・アッシュ、カンサスやったんですけども。 カンサスって僕ね、ちょっと誤解していたなと思ったのは結構コンパクトで非常にいいバンドですよ。もの凄い大袈裟な、凄いっていう感じではなくて、本当にもう淡々とカッチンカッチンとやるバンドでしたね。 山 なんか僕このアメリカくささが苦手なんですけどね。 岩 彼らはアメリカくさいっていうのはわかるんですけども、影響を受けたのはやっぱりPFMとかウィッシュボーン・アッシュを聴いてアメリカに戻って僕たちもアメリカのシーンにはないからやろうって言った。とまあ志は。 山 あるわけですね。 岩 出る音がアメリカっぽいというのはありますけどね。 山 歌がちょっと巧すぎるっていうところも。 岩 確かに。歌いあげるバンドってあんまりないですよね。 山 そうですね。 森 巧すぎちゃいけない。 山 …のような時がちょっとしますね。 森 カンサスにもリクエストいただいております。千葉県31歳女性、イブリガッコさん。「カンサス大好きです。去年のプログレ三昧で山田五郎さんがけなそうとも」。 山 去年も俺言ってました? 森 「ドゥービー・ブラザーズとイエスが無理に合体したような、おおらかかつ細かい展開を豪快な力技でぶちかます爽快感に惚れるのです。痺れるのです。今年はライブにも行きメンバーの老け&太り気味の見た目にギクッとしながらも変わらない爽快感にぐっと来て帰ってきました。好きなものは好き。それもまたプログレというものでしょう」。 山 そういうものですよ。 森 「お願いします」。ということでございます。ではお聴きいただきましょう。カンサス77年のアルバム「暗黒への曳航」から“逆説の心理”、“Paradox”。 19. Paradox(邦題:逆説の真理) / KANSAS ![]() 森 カンサスで“逆説の心理”、“Paradox”お聴きいただきました。 山 結局何が苦手なのかって思って、歌が苦手。歌い方が苦手だということがわかりましたね今。この朗々と歌い上げる感じが翳りのなさ、なんか俺たちは戦争に勝ったぞと言われてるみたいで嫌なんですね、これが。 森 もうちょっと翳ってた方がいいんですね。 山 プログレには翳りが欲しいような気がします。 岩 憂いと儚さが欲しいってことですね。 山 こちら森田さん宛にメッセージが来ていますよ。 森 なんでしょう? 山 大阪府の女性の方30代、ラジオネーム水菜さんから。「森田さん、理想の女性です。そして森田さんがプログレをお好きだなんて。勝手に仲間だと思わせてください」。 森 はい、仲間です。 山 「もしよろしければ森田さんのお好きな曲を聴かせてください」。 森 これプログレで1曲選ぶのは難しいんですよね。 山 難しいですよね。 森 私はキング・クリムゾン、そしてELPというのは絶対に欠かせないバンドなんですが、もう1つというとフォーカスなんですよね。 山 いいじゃないですか。 岩 いいバンドですよね。 山 素晴らしいですね。 森 なんかこうプログレというと、男子はアーティスト、演奏する人の名前だとか曲名もアルバムの何曲目の何々ってタイトルで語るんですけども、女子のプログレは「あれ綺麗ないい曲だよね」っていう、あれが結構多い気がするんですよね。フォーカスって結構それに答えてくれるバンドで。もちろんタイス・ヴァン・レアの、当初ヨーデルとかでね、キワモノのように言われたりも。 山 落ち着きないしね。フルート吹いてみたりヨーデルしてみたりピアノ弾いてみたり。 森 ということもありましたけど、でも綺麗ですよね。 山 綺麗ですよ。 岩 やっぱりプログレッシヴ・ロックの中でフォーカスは中世の音楽とジャズをベースにした中世の楽器を取り入れたりとか、非常にパーセルとかフォーレとかね、そういう匂いがするんですよね。 森 そこにヤン・アッカーマンのギター。 山 ギターが入って。 岩 ギターが入りますこれが。 山 まだ髪の毛があった頃のヤン・アッカーマンのギターが。コンセルトヘボウとかね、演奏するのが似合うバンドなんですよね。フォーカスいいですよね。 岩 フォーカスいいですね。 山 何聴きますフォーカスの? 森 「ハンバーガー・コンチェルト」にも行きたかったんですが、サードの方で“シルヴィア”。 山 ああこれ流行りましたからね。 森 綺麗な曲ですよね。 岩 いい曲ですね。 森 ではお聴きいただきましょう。フォーカス72年のアルバム「フォーカス3」から“シルヴィア”。 20. Sylvia(邦題:シルヴィア) / FOCUS ![]() 森 フォーカスの“シルヴィア”。私の大好きな曲をかけさせていただきました。 山 これ結構ヒットしたんですよ。僕高校の文化祭でやったような気がしますねこれ、“シルヴィア”。だからそのぐらいメジャーな曲だったと思うんですよね。 森 コピーしたくなりますよね。 山 ヴォーカルがないのが良くてね、ヴォーカルがいないんですよね高校の文化祭レベルだと。結構そこが弱点でしたね、当時は。ヴォーカルとドラムに苦労しました。 と言ってる間にね、もうそろそろ3時間が経ちなんとしていますけれども。大丈夫ですか森田さん? 森 なんかここでエンジンかかってきた感じがしましたね。 山 ああようやくかかってきましたか。良かったです。 この後ですね、いよいよ皆さんお待ちかね。関西プログレッシヴ・ロック界の雄、宮武さんが、ミスター・シリウスこと。いらっしゃいますしね。 そしてまたデイヴ・シンクレアさんのライブと盛りだくさんでお送りいたしますのでね、まだまだ体力とっておいてくださいよ。 森 リスナーの皆さんからもメッセージたくさんいただいております。 1枚ご紹介いたしましょう。静岡県の19歳女性の方、春日井さん。「私をプログレの世界に誘った友人が今日は大学で授業なのでそのぶんがっちり聴いております。私はかなりのプログレ初心者なので、流れる曲全部全部新鮮な面持ちで聴いております。私自身も明日授業なのでそれに向けた作業などをしないとダメなのですが、全然作業ができません。プログレは作業に向かないと聞いたことがありますが、まさしくその通りだと思います」。 岩 そうですね。BGMとして聴けないんですよ。だから何かをしながら聴くってことができない。ステレオの前に正座をして音楽だけを聴くというね、そういう音楽かなと思いますけどね。 森 そんな感じですよね。春日井さん「おそらく今夜は徹夜コースになるものと考えられます」ということですが、10時45分までお付き合いよろしくお願いいたします。 山 よろしくお願いいたします。 森 リクエストとメッセージ募集しています。パソコンや携帯電話をお使いの場合は…(中略) 山 「今日は一日プログレ三昧・再び」。いよいよ中盤戦に入ります。 続く。
Last updated
2011/10/14 11:59:27 PM
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