カテゴリ:音楽/その他
続き。 山田五郎→山 森田美由紀→森 岩本晃市郎→岩 宮武和広→宮 山 宮武さんのミスターシリウスの方はアルバムとしては2枚残してますよね。 宮 最初のアルバムが僕と大木さんのプロジェクト。僕とドラムスの藤岡君っていう。彼はもう変拍子を叩くために生まれたようなドラマーだったんですけども、この2人のプロジェクトにプラス、ミュージシャンを加えていこうと、ゲストを加えようっていうことで。 どちらかというとスティーリー・ダンの「エイジャ」のような形で作ろうってコンセプトで作ったのが「バレンドリーム」で。 山 これは第1作で。 宮 第1作ですね。これは本当にインディーズからリリースしたんですけども、結果としてはまあ、最終的にはメジャーから何とか出してもらえたんですけども。 そっから以降がちょっとブランクがありましてですね、僕もちょっと悩んでた時あるんですけども。 そこで出会ったギタリストが釜木茂一君。彼はもうクレバーですし、努力家ですし器用。もうこの譜面をね、キーボードの譜面を1週間でギターに置き換えて来るんですよ。 それと彼はギタリストとしてもうまいけど、コンポーザーっていうか、ソロに出た時とバックに下がった時と尾振りに行った時でどういう音色・音量・パンポットすればいいのかってわかってましたから、すっごいクレバーなギタリストです。 彼がいたからセカンドはできたっていう部分はあるんですね。 山 セカンドってのは「ダージ」。 宮 「ダージ」ですね。「ダージ」の方は先ほどのユニット的なものじゃなくてバンドの音を目指しました。完全に。 だから自分が今まで得てきたいろんな曲、プログレのアンサンブルの中からかっこいいなあと思うものを全部ここに詰め込んでみようかなっていうのがこのセカンド。 森 ではそのミスターシリウスの2作目「ダージ」から聴いてみたいと思いますが、どの曲が宮武さん、いいでしょうか? 宮 はい。やっぱりこれは“ナイルの虹”ですね。 山 長い曲ですよこれ。 宮 長いです。“ナイルの虹”は僕が中3の時にイエスのライブを観て、そこの時にもう神様降りてきました。前から5列目で。5列目で全盛期のイエスを聴いて、しかもイエスが来日時に大阪公演がベストやったって言うてたんです。全盛期のベスト公演を聴いてしまったんで、もう… 山 いやあ降りてきますわなー。 宮 降りてきましてね、その時からそのアンサー・ソングを作りたいと思ってて。イエスに対する畏敬の念を持って作った僕なりのアンサンブルのアンサー・ソングなんですよ。 山 “The Nile For A While”ってね、ちょっと韻を踏んでる。 森 ではお聴きいただきましょう。ミスターシリウスで“ナイルの虹”から。 39. ナイルの虹 / MR.SIRIUS ![]() 山 いやー…いいですね。ミスターシリウス“ナイルの虹”。 宮 メンバーがもうね、脂乗りまくってますよこれ。一番脂が乗りきった時の美味しい演奏がこの“ナイルの虹”ですね。 山 こんなかっこいい曲作られてたのに、この2年後には…92年には音楽活動から身を引かれる。 宮 そうですね。 山 これはなんでまた? 宮 残念ながら今度はメロディの神様がうちから畳んで宇宙へ帰ってしまったんです。 山 帰ってしまったんですか。 宮 メロディの神様がこう、降りてた神様が行っちゃって。 山 あらららら。 宮 メロディの神様が帰りはったらこれはちょっとね、(山:しんどいわなあ)潔く看板下ろさなあかんなあっていうところが僕の美学やったんですね。メロディが書けなくなったミスターシリウスはもうミスターじゃないということですよね。 山 シリウスの方に帰って行ったと。 宮 そうですね(笑)。シリウスの方へ帰って行ったということですね。 本当ね、ありがたいことにこの「ダージ」は当時学生さんのカレッジチャートというのがありまして、これで1位に輝きました。それでその時に僕、91年のライブやったんですけども、最後こう締めたんですね。君達がカレッジチャート1位に選んでくれたことは凄い嬉しいと。ただそれが本当に良かったかどうか、その是非は20年目にわかるよっていうのを言い残して91年に活動を停止したんですね。 山 今がその20年目ですけど。 森 今日まさに。 宮 ちょうどね20年目なんですよ。だからこの時投票してくれた方で今聴いていらっしゃる方がもう1回1位に投票してくれるかな? どうだろうかな?ってことなんですよ。 山 なるほどね。 森 なるほど。 山 巧いことまとめてくださいましたねぇ。 森 というわけで、「今だから語ろう関西プログレ」のコーナーでした。 山 「今日は一日プログレ三昧・再び」。まだまだ続きます。 続く。
Last updated
2011/10/17 08:43:41 PM
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