テーマ:読み聞かせ(296)
カテゴリ:読み聞かせボランティア
近所に住むお友達のお姑さんが、声優さんで、
今日はママさん対象に、読み聞かせのレクチャーをしてくださるというので、 あつかましくも定員にねじ込んで頂いて、参加させて頂きました。 講師の女優さんは、大山のぶよドラちゃん時代の のび太のお婆ちゃん役(初代)の声優さんだったりして、 今は声優業のかたわら、声優学校の講師をしておられます。 そんなプロが、ご自宅で育児ママ相手に ボランティアでレクチャーしてくださると言うからもう大変(個人的に)。 ハァハァ言いながら(心の中で)、レッスン受けてきました。 内容は、目から鱗の連続。 書き始めると長くなるので、忘れないうちに箇条書きで書き留めておきます。 ・ナレーション部分は、聞き手の目に映像が浮かんでいるか、確認しながら読む。 すると、良い間が生まれる。 ・文に打ってある句読点は、読むときの間合いには、あまり関係ない。 ・文節ごとに、「ね」を入れて読むつもりで、読んでいくと良い。 その際、「ね」が押しつけがましくならぬよう。説教じみた読み聞かせは、ウザい。(^_^;; ・読み聞かせの前に、事前に全編を読みとおしてみて、 物語が言わんとしているところがどこなのか、つかんでおく。 ・そこへ向かって、聞き手が情景を思い浮かべられるよう、構成を組み立てておく。 ・冒頭のナレーション部分を読む際、物語の教訓などのオチが 分かってしまうようなニュアンスを、声のトーンで脚色しない方が良い。 同じ文字面でも、読み方のニュアンスひとつで、聞き手の受ける印象が変わってしまう。 自分の語りを聞いて、聞き手がどういう心のドラマをたどるかを考えて、組み立てる。 ・セリフは、それを言っている人が誰なのか、 その登場人物はどういうキャラクターで、どんな性格なのか、 どんな思いを持って、どういう状況でそのセリフを言っているのか、 考えてからセリフを言うと、聞き手に伝わる。 ・読み聞かせは、文字を届けるのではない。 心を届ける。聞き手が情景を連想できるように、思いを届けること。 ・読み聞かせをするときは、聞いてもらう人が頷いている様子を見ながら行う。 目の前に居ない場合でも、大好きな人が聞いてくれていることを想像しながら その人が情景を思い浮かべてくれてることを確認しながら、語りかける。 ・うまくいかないと思う時は、手で「どうぞ」と差し出す仕草を添えながら 語りかけると、うまくいきやすい。 優しい声のトーンは、聞き手の心に、素直に入り込む。 -- すぐに思い出せるのは、これくらいかしら。 また思い出せたら、追加します。 読み聞かせを教えてもらおうと思っていたけれど、 いざ習ってみると、自分の育児の姿勢とか性格とか、 はては人間性にまで行きつくことを、教育して頂いた気がします。 受講生がほんの数行、読むのを聞いただけで、 その人の人柄や、その瞬間の心の状態などを、ぴたりと言いあててしまう。 とても和やかで温かいんだけど、本質はきちんと捉えている。 まるでこちらは、彼女の前で丸裸になってしまったように、 ちょっと怖いような恥ずかしいような、 でも自分でも知らなかった自分を見抜いてほしいような、 そんな気持ちになりました。 女優さんて、すごい。 さすが、人間観察のプロだ。 人間磨きのプロだ。 圧倒された、1時間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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nomameさん
出来の悪い受講生が書いた受講記録なので、信ぴょう性に欠けますが‥‥(^_^;; すごいのは、上記のポイント、 先生は、その殆んどを言葉で言ったわけじゃないんです。 それこそ、受講生が数行読んだ文章に対して 「いいね~」とか「こうしてみると、もっと良くなる」とか そんなアドバイスの中で、伝わってきた印象です。 もしかしたら、一番大事なことは、言葉にしない方が良いのかもしれない。 (2010.01.19 09:49:11) |
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