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カテゴリ:お勧めの本
「自分ですぐできる免疫革命」安保 徹 著者の肩書きにつられて買ってしまいました。新潟大学大学院医歯薬総合研究科教授。 1996年、白血球の自律神経支配のメカニズムを初めて解明された方だそうです。 少し前に紹介した新谷先生の「病気にならない生き方2」でも、安保先生のお話は引用されていまして、やはり知ってる人は知っているんですね。 自律神経は体のいろいろな細胞を支配していますが、白血球に対してどう作用しているかということを突き止めたのが、福田稔先生と安保先生とのことです。 白血球にはいくつか種類がありますが、交感神経が優位になると顆粒球が増え、副交感神経が優位になるとリンパ球が増えるということです。そのバランスが崩れると病気になりやすくなります。 交感神経が優位になりすぎると、顆粒球が増えて体内の有益な常在菌まで攻撃し、化膿性の炎症が起こったり、新陳代謝が促進されすぎて組織の破壊が起こってしまいます。 逆に副交感神経が優位になりすぎてリンパ球が過剰になると、抗原に敏感に反応しやすくなり、アレルギー疾患が起こりやすくなります。 とても分かりやすく、多くの病気の原因を明解に説明していますし、多くの健康法についても、著者の考えを述べておられますが、きわめて妥当なご意見と思いながら読ませていただきました。 「はじめに」のなかで、 「生き方、考え方を変えて病気を治す世界は自己責任の世界であり、人間性をとり戻す生き方です。これまでの人生に感謝し病気にお礼を述べて、ふたたび健康をとり戻す生き方です」 と書かれていますが、本当にその通りだと思います。 自分の生き方、考え方を誰が変えてくれるか? 自分しかいませんね。 病院の主治医が、患者さんの生き方、考え方まで変えてくれるでしょうか?少しはできるかも知れませんが、すべての患者さんに対してそんなこと、できるわけがないですよね。 積極的に勉強し、自分で生き方、考え方を変えていってほしい、というのが、多くの医者の願いではないかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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