週末は山梨にいます(2)
(ツーリング記録2日目です。一日目は「週末は山梨にいます(1)」をご覧ください) 昨晩早く寝たので、朝早く目覚めました。台風4号が去って台風一過、絶好の好天のはずがどうも雲が多いようです。 まだ5時すぎで薄暗い感じでしたが、カメラを持って少し散歩に出ました。 昔からの温泉街・湯治場の雰囲気を残してはいるものの、廃業した宿もあったりして少々寂しい感じがします。ちょっと昭和レトロ? 調べるといろいろあるようですが、とりあえず富士山の近辺でお盆の時期に安価に泊まれるのは有難かったです。1泊2食で7500円。これでお腹をふくらませて布団でゆっくり寝られるのですから・・。 ここの温泉は元々の泉温が31.8度しかなく、入るとひんやりします。寒天のような匂いがありました。あまり温まるという印象はないのですが、上がると肌はすべすべになっていました。昨晩も入りましたが、朝ももちろん入らせてもらいます。 朝8時からの朝食を済ませ、早めに宿を出ることにします。I君もたっぷり寝たとのことでなかなか良いところでした。週末は山梨にいます。良いですね。 TIME TRIP TUNNELって・・・・シャレになってないような。 美人の女将さんに見送ってもらい、一旦南下してから富士山を時計回りに走ります。芝川から富士宮に入り、雄大な富士が一望・・・できません。 こうなると今日一日、富士を眺めながら快走という話ではなく、富士山の周りの道路はこんな感じ。という話になってしまいます。 まぁそれでも、白糸の滝や田貫湖、富士五湖や忍野八海など見どころはいろいろあります。まず白糸の滝を目指しました。 少し走るとI君が言います。 「何か見覚えが・・・。白糸の滝って、岩の間から水が出てるやつですかね。」 「そう。来たことある?」 「来たことがあるのでパスしましょう。」 「それじゃぁ、田貫湖で休憩しよう。」 「オッケーです。」 ということで話がまとまり、田貫湖の休暇村富士に立ち寄って休憩しました。 先日見たBikeJIN6月号に載っていたダブルダイヤモンド富士の話をして、富士五湖を順番に巡ろうと思っていたのですが・・・。 「そんなたくさん湖を見なくても大丈夫です。」 「じゃあ、忍野八海だけにしようか。」 「それでいいです。」 うーん。関西から富士山の周りを一周するのに富士五湖をすべて外すとは。何て大胆な発想なんでしょう。 彼が言うには昨晩の走行時、シールドが暗く非常に怖かったので、明るいうちに関西に戻りたい。そういうことらしいです。 忍野八海に着きました。 なんだかずいぶん観光地化されていて、既に人で混雑していましたが、そろそろとバイクで水の側まで行くことができました。 「忍野八海って湧き水のことですか?」 「そう。」 彼は納得したようです。もう見どころはありません(本当はいろいろあるのですが)。 近くのコンビニに寄って、御殿場ICに一番早く行く方法を尋ねると、東富士道路で山中湖ICから乗るのが良いと教えてくれました。 これらのあまりに罰当たりな態度が祟ったのか、その東富士道路を下りるあたりから雨がぱらついてきました。 路面が濡れるまで辛抱しようと思ったのですが、ほどなく路面が濡れるほどになってきたので、バス停にバイクを停めてカッパを着ます。 とても蒸し暑く、快適とはいえません。少しばかり濡れて走ると、雨は小降りになり、国道246号線をくぐるあたりでは雨は上がっていました。 ただ、ここで着替えるのはリスクがあります。高速に乗ってしまうとそうそう停めていられません。 結局その読みは当たってしまい、また御殿場ICあたりでは結構降ってきました。 ちょうどお昼時分だったので、 「メシはどうする?高速に乗って浜名湖SAのうなぎでも良い?」 「それでいいです。」 ということで、高速に乗りました。 最初のサービスエリア、富士川SAでカッパを脱ぎます。時刻は午後1時頃だったでしょうか。 「浜名湖まで持ちません。メシ食いましょう。」 ん~~、あまり減っていないけど、まあ合わせましょう。 その後、どんよりとした雲の下で結構な距離を走っていたのですが、また雨がパラついてきました。 小笠PAに入ってカッパを着ます。このとき前回の給油から200km弱走っていたのですが、昨日の燃費からするとぜんぜん余裕のはずです。 カッパを着て雨の中、混雑する浜名湖SAを横目に通過しました。 そのまま、たまに雨がパラついたりするのでカッパは着たままで良かったのですが、岡崎ICを過ぎ、伊勢湾岸道分岐の手前でI君が追いついてきました。 「ガソリンがありません!」 「全然ないの?」 「ダメです。」 この位置でガソリン切れとは・・・。伊勢湾岸道への分岐から1.7km先の東名高速上に上郷SAがあるため、そこで給油するとなると湾岸道への分岐はできません。もう少し行けるなら伊勢湾岸道の刈谷でも給油はできるのですが・・・。 しまった。浜名湖に寄っておけばと思いましたが今さら仕方ありません。あきらめて東名高速の上郷SAを目指します。距離的に約50km、時間的には約30分のプラスです。またネタをもらいました(笑)。 最後の休憩となった秦荘PAでカッパを脱ぎ、一路京都南ICを目指します。この時点ではまだガソリンの残量警告は点灯していませんでしたが、竜王ICを過ぎたあたりからぼんやりと点灯をはじめ、草津PA以降はずっと点灯していました。どうせなら高速では無給油でいこうと考え、結局御殿場ICから京都南ICまでNinja250Rでは給油しなくても走ることができました。 燃費は残念ながら30km/Lには届かず、29.4km/L。437.7kmを14.89Lのガソリンで走りました。 ETCの走行記録を確認すると、京都南ICで18:13に出口を出たことになっています。今日も10時間程度の走行でした。ちなみに高速料金は御殿場ICから京都南ICまで6,750円で、ETCの割引があると1,250円になりました。 「また行こうね。面白かったよ(笑)。」 「もう下道でとは言いません(泣)。」 この日の走行距離は540km。2日間の合計は1075km。彼はそれ以上走っているはずです。 それなりにヘビーな、走ってばかりのツーリングだったと思います。今までずっとオフロードバイクで不自由なくツーリングをしてきましたが、それとはまた性格が異なり、それなりにパワーもあるし、お尻もそれほど痛くならない。風もかなり後ろに流してくれる感じで、走行時の快適性が高くNinja250Rのツーリング性能の高さを思い知らされました。 高速道路でのパワー不足は否めませんが、一般道路では過不足なかったと思います。 あとは積載能力と情報面ですね。積載のほうは今回リアシートバッグで1000km走って問題なかったので、当分これで対応しようと思います。 情報というのはツーリング時に必要となる時刻や方位などを示すものがバイクに無く、何か別のものを確認しなければなりません。 ナビを付けるのもアリですが、盗難なども考慮しないといけないのでちょっとためらわれます。 GPSレーダーで2インチ前後の液晶ディスプレイを持ったものがありますが、これなら時刻も方位も現在位置もわかります。スピード違反対策としては万全とは言えない面もありますが、情報端末として検討しても良さそうです。Kawasakiも最初から組み込んでおいてくれないかな。 何はともあれ無事、無事故無違反(正確には無検挙というべきか)で帰って来ました。