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1964年にアメリカに来た時は、日常会話くらいの英語しかできなかったから、勿論政治の事などわかりっこなかった。本当の事を言えば、日本の政治だってわかっていなかった時代である。だから、夫に言われるままに保守党に入り、彼の言いなりになっていた。
英語の理解力が増えて行くと同時に、英語の本も読み始め、最初はt辞書ばかりみていたが、その内に同じ英和辞書を今度は日本語で何と言ったか思い出すために使うようになっていた。つまり、17年日本にかえらなかったから、日本語をわすれかけていたのだ。 ラジオも、音楽くらいしか聞いていなかったのに、いつの間にか運転しながら、ラジオのニュースに「ばか!それだから、政治家はきらわれるんだよ!」とか、怒鳴ったり、コメディーに笑いこけたりするようになっていた。そうなると、夫の嘘や大げさもはっきりみえだした。 前夫は、もう私なりの意見をもつようになった妻などツマらなく(冗談)なってきて、というより、自分の自信のなさを見抜かれたくないとか、今までなんでも信じてくれた妻を、だますこともできず、可愛げがなくなって怖くなって来てという方があっているかもしれない。それで私が大学に行くと決めた時、必死になって止めた。 「学校に行く理由なんてないじゃないか。女は子育てをして家事をすればよいのだ」と言った。「あんたなんかの英語の能力なら、Cの成績がとれれば上等だね」ともいった。 私はUCLA and UCI二校に願書を出し、両方とも合格し、家から近いUCIを選び、Aの成績で優等生、Golden Key Honor Society(名誉会員)のメンバーとして卒業した。53歳であった。 大学ではアメリカの歴史から、政治も勉強したから、政治の事も分かって来て保守から民主的な考え方に段々かわっていった。 その時、前夫が何故「女に勉強など必要ない」といったかわかった。つまり、自分の意見を、きちんとした理論で反論できるようになっていたから、もう、コントロールが出来ない女になっていたのだった。 今のアメリカの政治をみると、私の生きて来た道と同じようにみえる。人々が勉強して(大学に行くという事ではない)真実を追求できるようになると、誰が何をどう操っているかが、だんだんわかって来る。保守は、それが怖いから、貧乏で大学に行きたくても行けない人々を助けようとはしない。教養のある人がふえれば、自分達がいかに汚い方法で金儲けをしているか、人民をコントロールしているか見抜かれてしまうのが恐ろしいのである。 トランプ派の過半数は、私が日本から来た頃の、ナイーブでなんでも前夫のいう事を信じてしまうというタイプの人ばかり。さもなければ、トランプの有名パワーに授かるために、トランプを利用してるか、どちらかの人間達。彼等には、トランプ派が勝てば、自分達だって被害者になることがみえていない。 明日の選挙で、保守が勝てば、民主党がやっと、全国民に医療保険をあたえようとしてる事も、大学の額費ローンの値下げ又は、無料にする事もキャンセルして、元の木阿弥にもどるか、年金制度もとりやめるか、もらえる年齢をずっと引き上げるかされるし、レイプで妊娠しても堕胎をすれば医師共々投獄され、バイデンが、大幅な経済復興案を通過させたのもキャンセルされる可能性がでてくるだけでなく、デモクラシーから、独裁者の国になるおそれがある。 さて、今回の選挙は、丁と出るか半と出るか!勝負がはじまる。 ちなみにグレッグと私はもう19日に投票をすませた。 私の自叙伝みたいなものがYouTubeにあります。まだご覧になってない方で、興味おありでしたらどうぞ。1時間半くらいあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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