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こんなエントリーがあって気になったのですが。
「同人誌が欲しい人に行き渡らない現状をどうにかするべきでは」の問題提起 うーん、買い手全てに行き渡るように書く側は勤めるべきだ、って意見は、正直何か「違う」気がします。 これが一般書籍であれば、それこそ「お客様のために」努力するのは経営する側の理念でしょうけど、同人誌って「個人が責任の持てる範囲内で全てを行う」創作活動です。 責任、という言葉を使いましたが、これには「権利者から訴えられた場合の損害なども含む責任」です。現に任天堂系や小学館の作品の同人誌が訴えられたケースもありますから。 企業が同人活動をどこまで「お目こぼし」してくれるかはわからない。たった10部であってもダメと言われる事もある。だからこそ同人は権利者に遠慮しなければならないですから。 もちろん、2次著作じゃなければ何の問題もないですけど。 もうひとつ。例え権利者が訴えなかったといっても、本の在庫や印刷費用は全てサークル持ちです。そして同人誌というのは恒久的に売れるわけではない(あっという間に時代遅れになる)関係上、サークル側も買い手のリクエストに答え切れないのが当然です。(売り切っておしまい、というのが一番ベストな形)。ネットでダウンロード販売せよ、という意見もありますけど「本ならでは」の印刷物として同人誌にこだわる作家さんも多いだけに、この辺は難しいでしょうな。 そもそも同人誌って「買いに行ったけど売り切れだった」のは、誰の責任でもありません。 部数が少ないことを責められたりする理由は何もないと思うんですけど。どうも、同人誌専門店で同人誌がメジャーになった結果、サークル側にも企業みたいな対応を求める人が増えているのかなあ? 買い手にとっては単なる一冊かもしれませんけど、売り手にとってはその一冊の背後にいろんなモノを背負っている、そう考えて欲しいですね。 |
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