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ネットを利用した持ち運びできる電子書籍端末が話題になっていますが。
私は日本のマンガ業界はこの流れに迂闊に飛びつくと死ぬぞ、と思っています。と、いうのは、やはりコピー問題。 もちろん、今の段階でもジャンプを毎週スキャンしてP2P配信していたバカが捕まったりしていますが、アナログメディアのスキャンって、なんだかんだで時間と手間がかかる。それは「面倒くさい」というプロテクトとしていい具合に作用しているところでもあります。 例えば単行本1冊200ページを全部スキャンする、などというのは大変です。だったら500円程度だし買った方がいい、という具合に。 が、ひとたび誰かがスキャンして、あるいは出版社が正規の手順でDLコンテンツ化したとしてプロテクトを破り、P2Pに放流したら、もうあとはドラッグ&ドロップでコピーできる手段を知った人間は「あんなものに500円も払うなんて馬鹿馬鹿しいよね」と言い出す。 マジコンや不正なダウンロードコンテンツはいつの時代も「タダで手に入る事が当然」と思う人間を大量に作り、同時に「こんなものに金を払う価値はない」とタダであることを前提に話す。盗品が市場価格であると錯覚する。 すでに絶版になったとか、市場的にあまり動かなくなった古いマンガは新しい売り方として利用できる機会だと思います。が、最新の、あるいは人気のあるマンガをヘタにデジタル化すると、必ず違法コピーされますので。 この手のネット端末は私も興味がありますし、実際問題、紙媒体のマンガの置き場所などに困る事もありますので普及すると思いますが、案外、デジタル窃盗に対抗する最大の防御壁は「面倒くさい」というアナログな物理的プロテクトなのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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