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何気なくラーメン屋の待ち時間にたまたま店内のマンガ「静かなるドン」を読む機会がありまして。
それまで、名前は知っていたのですがきっかけがなく、また、いわゆる「オヤジ系マンガ雑誌」に連載しているということで自分の守備範囲からもかけ離れていたのですが。 これ、過剰な面白さを期待してはダメです。昼は下着メーカーの冴えないサラリーマン、しかし夜は関東を支配するヤクザ組織の親分の二重生活を描いているのですが、突拍子も無い設定、時代を感じるオヤジギャグ、ご都合主義な展開、くどいキャラクター・・・ しかし・・・妙に面白いんです! なんといいましょうか・・・あったらつい読んでしまう魅力、とでもいうのでしょうか。思わずラーメン屋を出た後にマンガ喫茶に居座って、40巻近くまで読んでしまいました。 ちょっと調べてみたところ、この作品、現在単行本が95巻まで出ていて、累計で4000万部を突破している大ヒット作品・・・にもかかわらず、いまいちメジャーなイメージがしないのは、やはり掲載雑誌が漫画サンデー(小学館の少年サンデーとは違います)という雑誌だから、ということでしょう(以前にTVでドラマ化もされているのですが)しかし、確固たる人気があるのは間違いないようです。 で、ふと思ったのですが「長期連載作品って意外と過剰な面白さは必要ないのではないか」と。例えば単行本50巻以上の長期連載マンガをみてみるとわかるのですが「圧倒的に面白い!」とか「○○で話題沸騰!」ということはほとんどなく、むしろ「マンネリ」「ワンパターン」「いい加減終われ」「老害」みたいな評価をネットでよく聞きます。 が、しかし、生き馬の目を抜くこのマンガ業界で「ワンパターンで生き残る」ことがどれだけ難しいか。これは相撲と同じで「横綱には自分の型がある」という、がっちりした土台と、それを好む多くの支持者がいる、ってことなんでしょうね。 どうしても若いうちは刺激(変化)を求めてマンガを読みがちですが、長期連載作品にはしっかりした「自分の型」があれば過剰な面白さは必要ないのではないか?という考察を含めまして。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.07.12 04:18:37
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