高校野球、選手を守らず「教育」とは片腹痛いね
これはわかるわあ・・・というか、本当に日本がスポーツの世界でもっと活躍するべきだとしたら、その根性論で理不尽な苦労をして、才能があるのに体を壊した子供達の犠牲を考えるべきだろうと。
誤解を恐れずに言えば、この精神力頼みの努力、根性論の悪影響って、マンガがかなり影響していると思うのですよ・・・マンガの展開で面白いのは、最初はかなわない才能の差を、主人公が無茶な努力で克服し、勝利するというスポ根の王道展開。しかし、それはあくまで紙の上のドラマであって現実からは程遠い。
実際には指導者がそれを何の科学的知識もなく竹刀片手に振り回し、精神論が全てを超越するという幻想を信じている。これは戦争中にB29爆撃機を竹やりで落とそうとするのとまったく同じ思考で。付き合わされる子供がかわいそうとしか。
マンガ「おおきく振りかぶって」では、作者がスポーツ生理学を学んだだけあって、作中にも様々な効果的トレーニングや休息、給水、そして疲労回復の大切さなどをマンガの面白さとして描いています。このマンガにも根性論はある、けど、それはスパルタ教育とは一線を画す考え方です。
未だに真夏の練習中に水を飲んではいけない、なんてことを平気でやっている監督もいます。が、水を飲まない我慢大会に出場する選手を育成している訳ではないのに・・・
精神論はあくまで「あらゆる科学的トレーニングを行った上での味付け」ぐらいにしてくれないと、本当に子供の将来を無意味に破壊するおそろしい呪文になります。