前にアニメーターの珠吉さんとお話した際に「アニメ業界ってこれだけ一作にたくさんの人が関わっている割に、意外と情報漏洩とかありませんよね」ってお話をしたところ
「結局のところ、ネットでネタばらしをしたところで面白さが削がれるだけ、ということをわかっている人が多いから」というお答えを聞いてなるほどなあ、と思ったり。
つまり、作り手にとって視聴者にはびっくり箱の中身に驚いてもらう事が一番の喜びであり、そういうことが作り手冥利に尽きる、とわかっている人だからこそ、ネタバレのような単なる無粋な事はしない。それに、漏洩が大問題になるリスクから考えても、結局自分には何のメリットもない。
それこそ「へへへへ。オレは知ってるぜ!」という自己満足を満たすためにネットに情報を流すような人間には、この部分が何も伝わっていない、さもしい人間なんだろうと。
よく、雑誌の早売り情報のネタバレを平気で掲載しているような人間は、つまらない自己満足と他人に対する歪んだ優越感で満足しているんだろうな・・・
マジックショーの客席で隣の席の人間が「あのマジックのネタはこれこれこういう仕組みでね、ほーら、そうなったでしょ?」と、ドヤ顔で語るようなもの。
迷惑こそすれ、そんな人間には何の尊敬もありません。本当にわかっている人はたとえ知っていてもショーの最中に手品のネタばらしを自慢げにしないものです。そんな情報を事前に聞かされても、つまらなくなる事はあっても、面白くなる事はありませんから。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう