就職系読本で読んだお話。
新卒として就職し6年、部内でもいろいろ責任ある立場を任せられるようになり、会社そのものの業績も決して悪くない、にもかかわらず、初任給から給与がほとんど変わらず、収入的な不満から転職を模索する。
同種の企業を就職コンサルタント会社に探してもらうと、今よりよいところがたくさんあり、実際に面談などで「ぜひうちの会社に来てくれ」とアプローチをもらった。収入も今より1.5倍近い報酬を約束してくれる。そして、今の仕事がひと段落着いたところで、転職を上司に打ちあける。驚いた上司「それは困る」「きみの働きをとても評価している」「次の仕事はキミを中心にやることを計画していたのに」「残されたものに迷惑がかかると思わないのか」
自分を育ててくれた恩もあるから、心が揺れたそうです。が、次に上司が聞いた言葉「ちなみにその新しい会社はどのぐらいの月給をくれるの?」「・・・○○万円です」「なんだ、そのぐらいだったら人事に相談して来期からすぐに出せるように交渉するよ」
この言葉でこの人は転職を決意したそうです。
つまり、自分は今まで安く使われていた、と悟ったそうで。もし、こういう自分の転職という一大決心がなければ、ずっとこの会社に成果は出しても安く使われ続けたことになったのだと。
なかなか難しい話ですが。転職というのは自分だけでなく、外部を見ることによって今の会社の評価も受けるものなのでしょうね。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう