ネットで見かけたある生活保護を受けている方の意見
「生活保護を受けるようなやつは怠惰だ、無能だ、怠け者だ、社会の役立たずだ」といっている人は、自分がその立場になるとは微塵も感じていないのだと思う。私だってそれなりの学歴で人も羨む有名企業に20年も勤めていてある日突然その会社がなくなって、でもあんな大きな企業にいたのだからすぐに再就職できると思ったら40過ぎの再雇用先はほとんどなく、アルバイトや派遣の仕事をしているうちに体を壊し、それすら出来なくなるなんて考えてもいなかった」
・・・・これはわかる。痛いぐらい。自分も一度、会社の倒産を経験しているだけに。さいわい、あの当時は20代前半だったしゲーム業界は求人があったので3ヶ月程度で再就職できましたが。今、40代が見えてきた年齢で同様の事が起きたら、本当にどうなるかわかりませんし、運良く今と同じ仕事に就けたとしても給与の相当な減額は免れられないと思います。かといってまったく別の職業の経験もないから、自分がどんな仕事が出来るかもわからない。
時折イヤーな気持ちになるのは「生活保護の制度をなくせ!」なんて言っている人は、自分の安全装置を外していることに気がついていないんだろうなということ。不正受給者は個別で叩くべきで、本当に必要としている人を貶めるのは社会不安定にしか繋がらない。
あの天下の松下グループも、国内の正社員を半減する、といっている。個人がどうなるかなんてまったくわからない。
だから、安全装置を壊して喜ぶようなマヌケな思考にはなりたくない。安全装置の重要性は「危機的状況」になった時にしかわからないのだし。
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