よく、ある人気作品が別メディアで映像展開などの時に「イメージと違う」的な意見が必ず出ますが、このイメージというのはいったい誰にとっての作品イメージなのか?という問題について。
私は結局「その作品を作ることを「許された人」のイメージがすべてだと思っています。だから、原作と違うとしてもその作品を作ることを許された人間のイメージがそれであれば、そして、原典作者が許しているのであれば「イメージ通り」になるという。そしてあとは見る側の好き嫌いでしかなく、自分のイメージと違うから「監督のひとりよがり、オ○ニー作品だ!」というのもおかしな話で。むしろ作り手じゃない視聴者の側の人間にとっては「完成したものを見るしかない、今更修正させられない、与えられる他人のイメージを見ることしかできない」存在です。
だから、そこからは個人の趣味嗜好の問題。原作ファンには評判が悪いけど初見で見たファンには好評の作品などたくさんある。むしろアニメ化などで初めてその作品を知った人間にとって原典がおかしく感じることさえある。
それこそ自分のイメージと違うと感じたなら、同人で2次創作をすればいい。自分の脳内を正確にトレースできるのは自分だけで、それを見ず知らずの人間に「俺の脳内にあわせろ!」ってのが不可能な話。「素人がそんな物作れるわけがない!」という意見には「じゃあそういう人がプロでも大変な自分の思い通りのイメージを伝えられる手段があるわけがない」と。
それに視聴者には「気に入らない作品は見ない」という、もっとも効果的で手軽な選択肢があるので。
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