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昼間のラジオ「文化放送 大竹まこと ゴールデンラジオ」の今日のメールやお葉書テーマが「やってられねえよ」というお題で
その中ではっとしたのはあるリスナーさんの「仕事はたくさんあって以前より忙しいのに給料が全然上がらない、やってられねえよ」というもの。 何にハッとしたかというと、たとえば私の子供のころ「金を稼ぎたきゃ人一倍働け」という思想が当然でした。それこそ他人より残業して稼ぐ、周りより仕事を多くとってくる、トラックの運転手ならより長距離の仕事をする、バイトのシフトを多くする・・・ こうすることで人より稼ぎたい連中はそうやって時間と労力を対価に金を手に入れる、という基本が守られていました。 が・・・上の言葉にあるように、最近では給料定額制、残業代なし、何年務めてもベースアップもない、しかしノルマだけはどんどん増えていく。長時間拘束するが給料に全く反映されない。会社の業績は好調のはずなのにボーナスもない・・・ たとえば私の父親世代では、高卒であってもがんばれば家族を十分養えるだけの収入が得られた時代でした。が、先日見たサラリーマンの年収統計で、年収300万円台に満たない(ボーナスなし、年収÷12×0.8(税金や保険料など)=手取りで20万円以下)が4割を超えている。地方などはこれが普通であり。 で、これでもまだ政府は「日本経済は堅調だ」といっている。もうバブル崩壊から30年もたっているのに。消費税が2%上がり、さらに生活は苦しくなるのに大手企業は過去最大の内部留保をかかえたまま、社内の子会社株式を売り買いしてわざと損益を出し、結果法人税を一円も払わない企業が当たり前のようにある。 まさに冒頭の「やってられねえよ」だと・・・ 今、公開の映画「ジョーカー」はこういう社会的に報われない弱者が社会を混乱させることに正義を与える構図を意図的に見せ、社会が生み出した貧困や弱者いじめの犠牲者が起こす犯罪には本当に善悪だけで語れるのか、を喉元に鋭いナイフとして突きつける、考えさせられる映画です。アメリカでは「心の弱っている方は見ないでください」という異例の注意まで。 * ちなみに自分は今の収入を得るためには、同じ会社にずっといてベースアップを待っていたのでは絶対に到達できなかったと思って。技術系として同業他社に転職を繰り返し、そのたびに交渉して給料が上がっていく。もちろん、一社にずっといるのではないので退職金などはあてにしていませんが、特異な技術職なのでそうでもしないと給与は何年やっても同じ会社だと固定化されてしまうと考えてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.08 13:40:52
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