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そういえば最近見つけた面白い漫画のご紹介。
銀平飯科帳 作:河合 単 東京神田で創作居酒屋を営む武藤銀次。ある日、神社で見つけた不思議な井戸を通って江戸と現代を行ったり来たりできるようになる。そこで江戸町人に身をやつし、時には現代の料理法を江戸に持ち込み、逆に当時の庶民の食文化を現代に持ち帰って創作にいそしむことに。 作者はラーメン発見伝の作画の人ですが、非常に面白い。この面白いというのが「江戸時代ってこんなに豊かで高度な食文化があったのか!」と驚愕します。普通、この手のタイムスリップ作品というと現代人の主人公が過去の時代で無双する、がお約束ですが、むしろこの作品はそういうこともありますが、逆に教えられる、それこそ冷蔵庫もガスコンロもない時代、手間がとてもかかっている料理が多くて。 また、日本食として昔からあると思われていた食材が実は当時はない(白菜は日本に入ってきたのが明治以降とか、あんみつというのは江戸時代にはなかったなど)、逆に思った以上に肉食を庶民が行っている(鳥はもちろん、猪、クジラなど)であったり、調味料も塩、醤油,みそだけでない、漬物も単にそのまま食べるのではなく、様々な料理の用途に合わせてつかった、季節に合わせて様々な食べ方をしたりと、本当に当時から日本の食文化というのは豊かであったのだと感心します。 しかし・・・本当に日本人って今も昔も「食べることに関するあくなき探求心」はすごいなと。それこそ世界では「一般庶民にとって食事なんて一定の栄養をまずくない程度に摂取できればいい」ぐらいの国が普通です。が、この漫画を読むと呆れるほどのこだわりがあって、そして、それが今は手間がかかる、あるいは現代にはその食材がないという理由で絶えてしまった調理法もたくさんあるのだなあと再認識させてくれます。 あ、基本は毎回テンプレがある読み切りなので、どこから読んでも楽しい作品です。料理漫画がお好きな方はぜひ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.14 22:15:23
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