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天皇陛下の即位に合わせての恩赦が発令、減刑、公権復活、仮釈放などあるようです。
で、これについて荻上チキさんがラジオで語っていたのが 「今回の恩赦というのは、それこそ立法府(国会)でも司法(裁判)でも認められていない特例を「昔からの慣例だから」という理由だけで歪める内容で、これは明らかに天皇という権力の乱用となる。また対象になる受刑者の基準にも明確なものがない。制度として残るのであれば、国会でまず恩赦というシステムを明確に確立してから発布するものだろう」 と。 確かに、元号が変わったという流れで当然のように流してしまいそうですが、考えたら「天皇が変わったからお祝いで受刑者の刑を減ずる」って、なんの脈略も法的根拠もない。例えばその受刑者に被害を受けた人の感情、司法として判断した懲役の長さや裁判の意味さえ変えてしまう。 また、何よりおかしな話なのはこの国では「天皇の政治利用は禁止」のはず。しかも、考えればわかるけど天皇自身が「この人、この受刑者の罪を減じよう」という指示を出すのではない。ということは、この制度と関係ない「何者かの判断によって」恩赦対象が決められている。これは公正さが求められる司法判断をゆがめられた形になって。 生前退位の騒ぎもそうだけど、この国にはいまだに天皇という権威で、陰から国の大きな部分を動かそうというやつらがいる。やれ「陛下の写真を燃やすなんて」とか、「こういうことに反対するやつは非国民」とか・・・ しかし、歴史ではこの国は70年前、その陛下のご意向で戦争に突入し、膨大な死者を出し、最終的に陛下のご意向を借りて戦争を終わらせた。そんな国。 だから、今回の恩赦のような「なんとなく昔からやってるし」で思考停止してはいけない、やるにしてもちゃんと民主的プロセスを踏襲して発布されるべきなのではないかと。 私は。先代の平成天皇陛下は本当に素晴らしい方であったと思っています。だからこそ、その威光を借りて裏から物事を通そうとする連中は卑怯者だと。そう思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.19 09:37:45
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