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菅首相、推薦リスト「見てない」 会員任命で信条考慮せず―学術会議会長と面会も
いよいよ世論的にも分が悪いことがわかってきて、攻撃の矛先を総理から逸らす作戦にきたな、と思った・・・ この問題で重要な伏線になっていたのが今の国会で共産党の田村議員の追及があります。ものすごく理詰めの詰め将棋みたいな質疑の積み重ねで、形式的任命であるから学問の自由は保障される、という前提がある、だから今回の6人の任命拒否は憲法15条1項から「明らかに不適当である」という理由を説明しなければいけない。だから、任命権者の総理大臣は「総合的に判断して」「俯瞰的に見て」といった、あいまいな理由では拒否できないことになっているんです。それどころか、今回はずされた6人は「(学術委員会会員として)明らかに不適切な人物」というひどい名誉棄損を受けたことになる。 これまで何十年も地道にその分野の研究をして評価された人に対して、人間性を否定されたと言っていい最大の恥辱ではないだろうか。 で、これに対して総理は「候補者名簿を見ていない」ことにする・・・これはひどいと。つまり 「ボク、知らなかったんだも~ん!いつのまにかそうなってたんだも~ん!だから総理のハンコウは押したけど責任がありませ~ん!」 と・・・これが許されるならどんな犯罪も「知らなかった」で責任がないことにできます。 ・・・いや、前の安倍政権下ですでにそうなっていましたよね?近々だと桜を見る会で、本来、功績があった各界の人物を内閣府が招待する、という会のはずが、与党議員にのみ一人何人という地元支援者を募る書類が発覚したことに関して「招待者を募集はしたけど募ってはいない」という意味不明な答弁をしたことが記憶に新しいですが。 安倍内閣から続く彼らのやり方は「人事権を握ることで現政権に反する人間を排除、それによって生まれる委縮、忖度でさらに権力をより強固なものにする」という一貫した成功体験です。 このやり方をいつ、国民の側に向けられるかはわかりません。それどころか私たち一般有権者の中にも「仕方ないよ、政治なんてそんなもの」と諦めのムードがないか?今のまだ何もやっていない、にもかかわらず政権交代しただけで世論調査7割の支持率という意味不明の状況を生み出していないか。 民主主義国家において、政治の腐敗の責任は最終的にそれを支持した国民、あるいは選挙に行かない国民になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.10.10 07:44:46
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