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世の中には「他人の逆張りをすると頭がいいと思っている」人が結構いるみたいで。
たとえばコロナのワクチンに関しては「自分がワクチンを信用していないから打たない」は構わないと思います。というか、強制的に自分の拒否する治療を行うとしたら、それは完全な人権侵害。 ですが、ワクチン否定派の人の多くに「マスコミの報道は信用できない、ネットでワクチンの害悪を知った、だからあんなものに騙されない!」って人が多く。 まず最初に言っておきますが、コロナに関わらずワクチンというのは鎧であり、防弾チョッキであり、ヘルメットでしかありません。それを付けているから必ず安全、というものではなく、あくまで「感染の可能性を低める」だけのもの。裸よりはまし、というものです。 そして、ここからが大事なのですが「ワクチンによって防がれた効果は個人の目にはわからない。けど、ワクチンを打ったのに感染した人は目立つので「ワクチンを打ったのに罹患した!あのワクチンはインチキだ!」となりやすい。例えば1000人に一人の確率であったとしても、自分がその一人だとしたら「ワクチンに効果はない」となりやすい。これはほかのワクチン、たとえばインフルエンザなどでも同じです。ワクチンは治療薬ではありません。 先ほどワクチンは防弾チョッキのようなもの、といいましたが、全員が防弾チョッキを着ているのと、全員が裸のままであるのとでは被害の差が歴然となる。そのための防衛手段であるのと同時に、コロナのような感染性のある病気の場合、感染経路の遮断につながる。つまり、全体のうちの多数がワクチンを接種していると打ってない人にも感染しずらくなる状況になる、という事でもあります。 本当にワクチンの効果を知りたい人が、なぜ公的研究機関の論文や意見より、どこの誰だかわからないYoutubeの「マスゴミの嘘!ワクチン利権にむらがる医療機関と騙される哀れな国民」みたいな、人工音声でしゃべる「わかりやすい(誉め言葉でなく安易な、という意味)動画」を信じるのか?私はこちらの意味が分からない。 で、ここまで書いたうえで単に打たない理由が「マスゴミの言うことには騙されない!」という逆張りの、医学的なちゃんとした(この場合は国際的な医療研究に基づく)根拠がないものだとしたら?それを行う人を「頭がいい」と、世間は思ってくれませんし、もし、集まってくる同志がいるとしたらみんな「逆張りのしすぎで状況をまっすぐ見れなくなってしまった人」だと思います。 だから、「自分一人が打たないのは個人の自由だが、ワクチン会場に押し寄せて他人が接種するのを妨害するような行為」はやめてくれ。と思います。 エンタメや創作の世界での「今の主流がこっちだから、それでは目立たない。あえて逆の方向、人と違う物を作ろう」というのはなかなかクレーバーな戦略で勝ち目もあると思います。が、こと医学に関しては素人が逆張りをし続けると「イワシの頭を玄関先につるしておくとコロナが防げる」みたいな干潟にたどり着く羽目になりますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.09 10:41:44
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